1分でわかる上西小百合
浪速のエリカ様こと上西小百合は元衆議院議員
-
高飛車な物言いでネットは炎上の嵐
-
国会をすっぽかして、日本維新の会を除名
-
議員を失職して女優業への転身を宣言
上西小百合の経歴
（画像：Unsplash）
上西 小百合は1983年4月30日に大阪府羽曳野市に生まれます。大阪教育大学附属天王寺小、同中学、同高校を経て、兵庫県の神戸女学院大学を卒業しています。 学生時代には、日本3大祭りのひとつ天神祭りの「ギャルみこし」も経験します。大学を卒業した後は、日新火災海上保険に就職しました。 2012年の衆議院選で日本維新の会の公認を受けて当選したのが、当時29歳の上西小百合（うえにし さゆり）氏です。 飲み屋のはしごと不倫旅行で国会を欠席したと週刊誌に報じられた彼女は、日本維新の会を除名されます。また生意気な発言も多く「浪速のエリカ様」と呼ばれていました。議員を辞めた今は、女優への転業をはかっています。
会社員を経て日本維新の会から出馬
彼女は日新火災海上保険に2年間勤めた後、美容関連の会社に転職します。また、政治にも関心を持っていたことから、2012年3月には維新政治塾に参加しています。 この事がきっかけで、2012年12月の衆議院選では日本維新の会の公認を取り付けて、大阪7区から立候補します。選挙区では僅差で敗れますが、比例代表で初当選を果たします。 2014年12月の衆議院選の時も選挙区では敗れますが、前回同様に比例代表で当選しています。
衆議院議員として活躍
彼女は初当選から党の重要なポストに付きます。2014年の維新分党の時には橋下徹代表と行動を共にし、党国会議員団副幹事長の役職を得ました。同年9月に維新の党が結党した時もこれらの役職は引継ぎます。 また「浪速のエリカ様」の異名を持つ彼女は、ネットでも持論を展開します。 「若者は社会に出てから勉強すればいいので、給付型奨学金は必要ない」との意見や「財源に優先順位をつければ、日本の国際貢献は減らすべき」とも述べています。
不祥事により日本維新の会を除名となり政界を引退
彼女は、2015年に衆議院本会議を欠席したことがきっかけとなって、後に党を除名され政界引退となります。 物おじしない彼女の性格は、維新の党の橋下徹氏が同席した彼女の釈明会見でも発揮されます。自分に落ち度がない事を説明し「議員は辞めません。じゃあ党を除名してください」と言い放ちます。 維新の党を除名された彼女は、無所属の議員として活動を続けますが、2017年の衆議院解散を期に政界を引退しました。
上西小百合の不祥事
（画像：Unsplash）
2012年12月の初当選では公職選挙法違反で厳重注意を受けます。また、2015年3月には国会の前日に飲み屋をはしごして、翌日の本会議を欠席、公設秘書と不倫旅行をしていたと噂され問題となります。 この時は、野党の若手議員でありながら、菅官房長官が直接注意を促すという異例の事態になります。
秘書の笹原雄一との不倫旅行で衆議院本会議を欠席
本会議の前日に飲み歩いていたことは、彼女も認めています。当日の欠席理由は、あくまで体調不良です。 しかし、噂の不倫旅行については「仕事で宮津市に行き、運転を秘書に頼んだだけ」の一点張りで、週刊誌の内容はでたらめであると批判しています。 噂になった秘書の笹原雄一氏は、もとは政治関係者ではなくイベントプロモーターやプロレス団体の代表も務めていた人物です。彼女のTV収録中には、外野から口を挟んで進行を妨げたこともあります。
選挙活動を手伝っていた人物が公職選挙法違反で逮捕
上西氏が初めて選挙に挑んだ2012年12月には選挙活動を手伝っていた会社員が、公職選挙法違反（買収）容疑で大阪府警に逮捕されます。 容疑は、さいたま市内で男性運動員3人に対して、公示後に選挙運動の報酬として、1人あたり現金20万円を渡した疑いです。 会社員も運動員3人も事情徴収において現金の授受を認めたため、日本維新の会は選挙管理体制の甘さを認めるとともに、上西議員に厳重注意しています。
上西小百合は政界を引退後の現在は芸能活動をおこなっている
（画像：Unsplash）
2017年に衆議院議員を失職した彼女は、次のステージを芸能界に見据えています。2018年春には芸能事務所に所属して、最初に取り組んだのが13キロの減量です。 今後は、政治経験を生かしたコメンテーターやバラエティ番組への出演にも意欲を見せています。
テレビ出演
議員時代には過激な発言でネットを度々炎上させていたことを逆手にとって、テレビ番組ではその時の心境や裏話を語ることで、出演の機会を増やしています。 また、政治コメンテーターのポストを狙って、自身の売込みにも余念がありません。貪欲に仕事のチャンスをうかがっています。 彼女の歯に衣を着せぬコメントが、一般視聴者に受け入れられれば、今後のテレビ出演も増えるかも知れません。
グラビア写真集
彼女は「自分に貼られたいわれのないレッテルをはがすためには、素顔の私の全てを知ってもらいたい」との理由から、現職の国会議員でありながら自叙伝を出版します 2017年8月、衆議院議員・上西小百合フォト自叙伝『小百合』のタイトルで双葉社より発売されました。 スナップ写真50枚と共に、カラオケの十八番は安室奈美恵、ルーズソックスを履いていた中学時代の思い出、過去の恋愛の数々についても赤裸々に語っています。
ボクシング
彼女は、2017年12月に協栄ジムの金平会長に誘われて、ダイエット目的でボクシングを始めています。 それがきっかけで亀田興毅の引退試合までを追いかけるインターネット番組にも出演し、番組企画では中学生女子ボクサーの田口心温と軽いスパーリングも披露しています。 実力は不明ですが、自身のツイッターには極真空手の経験があり、総合格闘技RIZINからオファーがあれば、参戦を考えるとツイートしています。
映画出演
2017年に議員時代の彼女は、自主制作オムニバス形式の「おとな鉄ドン シャバダバ無法地帯」の中で上映された短編作品「Delight」に出演しています。 彼女のツイッターには「インド映画っぽい、モノクロのサイレントミュージカル」とつぶやいています。 監督も「インドのマサラムービーのような短編映画を作りたい」と考え、イメージに近い上西議員にオファーしたところ、あっさり承諾がもらえたそうです。
上西小百合はSNSなどを通して度々過激な発言をし炎上を繰り返している
（画像：Unsplash）
2017年7月、国際親善試合で負けた浦和レッズの試合を見た彼女は「浦和酷い負け方。親善試合は遊びなのかな」とツイートします。 これに怒ったサッカーファンやレッズサポーターに対しても、懲りずにツイートを連発して、殺人予告が届く事態となります。 浦和のファンを名乗る男が、自身の事務所を来襲した時も「レッズサポーターがこの程度の低レベルなら試合観戦に行ってもいい」と発言し、最後は「くたばれレッズ」とつぶやきます。
【関連記事】「過激な発言」が問題となった事件がこちら！
上西小百合の不倫相手である笹原雄一は死亡していた
（画像：Unsplash）
議員時代の彼女は、事務所の秘書から政策論争についても数多くのレクチャーを受けています。複数いる秘書の中でも、特に信頼していたのが笹原雄一氏です。 議員を失職してからも、笹原氏にマネージャーを頼みたいと語るほど彼に信頼を寄せていました。しかし、芸能活動を始めた彼女の周りで、笹原氏を見る事はありませんでした。 彼の親族によると、2019年2月頃に病気で亡くなったようです。
まとめ
（画像：Unsplash）
比例代表で当選した彼女が、党を除名されても議員を続けたことで世間から強いバッシングを受けました。しかし、まったく意に介さないところが彼女の強みでしょう。 女優への転身を発表した直後は言動も控え気味でしたが、最近は以前のようなツイートが増えています。議員時代には有権者、そして今は視聴者が、彼女の命運を握っています。
