小林麻央さん死去から2年
がんで亡くなった小林麻央さん
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市川海老蔵さんの妻・小林麻央さんが2017年6月に乳がんで死去
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乳がん発見の遅れ、治療の選択が生死を分けた可能性
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小林麻央さんは最期まで闘病で人々に勇気を与えた
小林麻央さんの経歴
小林麻央(本名は堀越真央)さんは1982年7月21日に生まれました。フリーアナウンサーやキャスターなどを務めて人気を集めましたが、がんが原因で2017年6月22日に34歳で亡くなりました。
アナウンサーとして活躍
小林麻央さんは國學院高等学校から上智大学文学部の心理学科へ進学しました。 大学在学中から恋愛トークバラエティに姉と一緒に出演し、美貌とトーク力を兼ね備えた美人姉妹として人気者になりました。 小林麻央さんは大学卒業後、芸能事務所セント・フォースに所属します。当初はフジテレビ系列の番組が多かったものの、やがて日本テレビ系列のニュースに出演するようになり、フリーアナウンサーから女優業まで幅広く活躍しました。
姉は小林麻耶で夫は市川海老蔵
小林麻央さんの姉は元TBSアナウンサーで、現在はフリーアナウンサーの小林麻耶(本名は國光麻耶)さんです。 彼女達は前述したように姉妹で恋愛トークバラエティに出演していましたが、元々は姉の小林麻耶さんが先にテレビに出ていました。 小林麻央さんの夫は歌舞伎役者の第11代目市川海老蔵(本名は堀越寶世)さんです。小林麻央さんと市川海老蔵さんは「NEWS ZERO」でのインタビューがきっかけで交際に発展し結婚までたどり着きました。2人の間には2011年に長女、2013年に長男が生まれています。
医師の診断のリスク
現代医学の発展によって、数多くの病気や怪我が治療可能になりました。しかし今もって医学にも限界があり医師が生身の人間である以上万能というわけにはいきません。どんな名医も病気を見落とすことがあり、それが最悪の事態に繋がることもあります。
指摘があったものの見逃された乳がん
小林麻央さんは結果として乳がんで亡くなりましたが、実は早い段階で兆候が出ていました。 2014年小林麻央さんは市川海老蔵さんの検診に付き合う形で人間ドックを受け、胸にしこりが見つかっていたのです。 その時点ではしこりが乳がんとは断定されず、再検査でもがんの可能性が否定されたため、小林麻央さんはそれ以上調べることをしませんでした。早期に乳がんの兆候が発覚されたにもかかわらず、見逃されてしまったのです。
結果的にがんが進行してしまう
最初の検査から8ヶ月後の2014年10月に小林麻央さん自身の手で胸のしこりが発見されました。 この時のしこりはパチンコ玉程度の大きさ約1cm前後だったそうです。改めて小林麻央さんが超音波検査を受けると、脇腹にもしこりがあることが確認されました。 見逃された乳がんが8ヶ月の間に進行し、胸から脇へがんの転移が起きていたのです。この段階でようやく乳がんの診断が出ました。
セカンドオピニオンという選択肢
「セカンドオピニオン」は今でこそ日本で周知され始めた行為ですが、アメリカなどの海外では以前から日常的に行われてきました。 「セカンドオピニオン」は患者が主治医主導で治療を受けるのではなく、複数の専門家に意見を仰いで正確な診断を得た上で、最適な治療の選択を可能にするものです。 小林麻央さんの場合は最初の検査の段階で、「セカンドオピニオン」という選択していれば結果が変わっていたかもしれません。