斎藤涼介容疑者による新潟女性刺殺事件
1分でわかるニュースの要点
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JR新潟駅にほど近い雑居ビルで女性が刺殺
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新潟県警は殺人容疑で斎藤涼介容疑者を全国に指名手配
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新潟市内のコンビニエンスストアで斎藤涼介容疑者を逮捕
斎藤涼介容疑者による新潟女性刺殺事件の概要
2019年11月15日の夜に発生した「新潟女性刺殺事件」は、埼玉県上尾市出身の斎藤涼介容疑者によるものです。まだ20歳と若い女性を、何度も刃物で刺して殺害しました。
斎藤涼介は飲食店勤務の石沢結月さんを殺害
「新潟女性刺殺事件」の被害者は、石沢結月さんです。まだ20歳でJR新潟駅にほど近い雑居ビルに入っていた、飲食店で働いていました。 石沢結月さんは勤務先である飲食店が入ったビルの1Fと2Fをつなぐ階段の踊り場で、刃物によって何度も刺されていたのです。 2019年11月15日の21時過ぎに目撃者から通報があり、石沢結月さんは病院に運ばれます。しかし搬送先で、死亡しました。
そのまま逃亡し、全国指名手配となるも逮捕される
目撃された男性は、その場から逃亡します。その後新潟県警が捜査を行ったところ、事件現場に犯人のものと思われる携帯電話とノートが見つかりました。 押収した携帯電話とノートを調べた新潟県警は、事件の翌日である2019年11月16日に斎藤涼介容疑者を殺人容疑で全国指名手配とします。 同月18日13時過ぎにコンビニエンスストアから、「指名手配犯に似た男がいる」とう通報がありました。新潟県警が急行し、斎藤涼介容疑者を逮捕しました。
犯行の動機
2019年11月18日に逮捕された斎藤涼介容疑者は、同月20日に新潟地検に送検されました。そして斎藤涼介容疑者の犯行の動機が、徐々に明らかになっていきます。 斎藤涼介容疑者と被害者である石沢結月さんは、オンラインゲームをきっかけに知り合っていました。
斎藤涼介と石沢結月さんはネットゲームの「人狼殺」の有名なプレイヤー
「新潟女性刺殺事件」の犯人である斎藤涼介容疑者と被害者となった石沢結月さんは、「人狼殺」というオンラインゲームで出会いました。2人とも「人狼殺」のプレイヤーとして、有名だったそうです。 「人狼殺」はボイスオンラインゲームと呼ばれるもので、自分の声で人狼ゲームを行います。そのためプレイヤーのキャラクターや感情が伝わりやすく、そこから恋愛に発展するケースも珍しくなかったようです。 斎藤涼介容疑者と石沢結月さんも「人狼殺」をきっかけに、交際を始めていました。
交際関係にあった二人は男女関係のもつれでトラブルに
交際を始めてから斎藤涼介容疑者は石沢結月さんが勤務する飲食店を、何度も客として訪れています。 2019年11月15日に「新潟女性刺殺事件」の現場近くで発見された斎藤涼介容疑者のノートにも、2人が知り合った経緯が書かれていました。 しかし程なくして、うまくいかなくなりました。そうした男女関係にもつれによるトラブルにより、斎藤涼介容疑者が一方的に石沢結月さんに恨みを持つようになったようです。
斎藤涼介は周囲やツイッターで殺害や自殺をほのめかす発言も
石沢結月さんとの交際がうまくいかなくかった斎藤涼介容疑者は、母親をはじめとする周囲の人たちやツイッター上で様々な発言を始めます。 「新潟女性刺殺事件」の前日である2019年11月14日には、斎藤涼介容疑者の母親が自宅のある埼玉県警上尾署に電話相談をしています。その内容は「息子が元交際相手の女性を傷つけ、自殺するとほのめかしている」というものでした。 その後斎藤涼介容疑者を母親が神奈川県から自宅に連れ戻していたため、埼玉県警の署員が面会を求めますが断られています。 犯行後も遺書と書かれたノートを置き立ち去りました。遺書と書かれたノートの中には上記の殺害や自殺をほのめかす内容が記入されていたようです。
斎藤涼介は指名手配された際、「イケメン」と話題に
「新潟女性刺殺事件」の翌日である2019年11月16日には、斎藤涼介容疑者が殺人容疑で全国に指名手配されました。するとインターネット上で、「イケメン」と話題になったのです。 斎藤涼介容疑者は過去に、第29回ジュノンボーイコンテストに応募していたこともありました。しかし、最終選考まで進むことはなかったのです。
斎藤涼介の起訴と裁判
「新潟女性刺殺事件」の犯人である斎藤涼介容疑者は今後、殺人容疑で起訴され裁判に進むことになります。しかし事件前日に母親が警察に相談をするなど、斎藤涼介容疑者の奇行も配慮される可能性があります。
精神鑑定などは行われるのだろうか?
斎藤涼介容疑者には、精神病院への通院記録はないようです。しかし「新潟女性刺殺事件」の前日に母親から「交際相手を傷つけて自殺するとほのめかしている」と警察に相談があったことから、精神鑑定が行われる可能性があります。 精神鑑定を行う目的は、容疑者あるいは被告が心神耗弱に陥っていなかったかどうかを確かめることです。そして心神耗弱状態には、「違法性を認識していてもそれを止められないこと」も含まれています。 そのため斎藤涼介容疑者も、精神鑑定が行われる可能性は十分にありそうです。
起訴、そして裁判へ
2019年11月20日に逮捕された斎藤涼介容疑者は、現在新潟県警に勾留されています。新潟地検は勾留開始から20日以内に、斎藤涼介容疑者を起訴するか否かを決定しなければなりません。 斎藤涼介容疑者は容疑を認めていることから、殺人容疑で起訴されるのは間違いないでしょう。起訴後勾留さが始まって、約1ヶ月で刑事裁判が始まるのが一般的です。 しかし斎藤涼介容疑者の精神鑑定を行う場合は鑑定に時間がかかるため、裁判の開始がずれ込むことになる可能性が高いです。
イケメンと呼ばれた斎藤涼介はなぜ犯行に至ったのか?
斎藤涼介容疑者はジュノンボーイコンテストに応募したり、インターネット上でも「イケメン」と話題になるほど容姿に恵まれていました。しかし、「新潟女性刺殺事件」を引き起こしてしまいます。
男女間のもつれがもたらす事件は多い
「新潟女性刺殺事件」に限らず、男女関係のもつれが事件に発展するケースは多々あります。ストーカーや暴力行為、最悪の場合は殺人事件に発展してしまうのです。 1999年10月26日に起こった「桶川ストーカー殺人事件」も、元交際相手の関係者によって女性が殺されています。嫌がらせを受け何度も警察に相談していたにも関わらず、事件を未然に防ぐことはできませんでした。 自分の交際相手が加害者となる事件は、傷害や脅迫も含めると枚挙にいとまがないのが現実なのです。斎藤涼介容疑者も石沢結月さんへの愛情が恨みに変わったことで、犯行に及びました。
行き過ぎた嫉妬心、独占欲
斎藤涼介容疑者が「新潟女性刺殺事件」を引き起こした理由として、石沢結月さんに対して行き過ぎた嫉妬心や独占欲を持っていたことが考えられます。 石沢結月さんが斎藤涼介容疑者の嫉妬心や独占欲を許容できなくなることは、容易に想像できます。しかし斎藤涼介容疑者はそれを裏切りと感じ、恨みを募らせて犯行に及ぶことは許されることではありません。
ネットを通じて人と出会いやすくなった今、出会いを慎重に選択すべき
インターネットやSNSの普及により、遠く離れた人とも容易に出会える世の中になりました。共通の趣味を持っていたり、メールやチャットで気軽につながれることで親近感がわきやすいという側面もあるようです。 しかし実際に会って話したことのない相手を、全面的に信頼することには危険も伴います。会った時に犯罪行為に及んだり、異常な執着心をあらわにするケースが少なくないからです。 特に若い方にはネット上で関わるだけで、一度も会ったことのない人と交際を始めることはおすすめできません。自分を守る意味でも、慎重に相手を見極める期間を設けましょう。