1分でわかる三浦瑠麗
三浦瑠麗(るり)氏とは
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1980年生まれ、東京大学出身の国際政治学者
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数多くの著書を執筆する傍ら、テレビ番組などに出演
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自伝本にて過去に性的暴行を受けた体験を告白
三浦瑠麗の経歴
(画像:Unsplash)
テレビによく出ている美人政治学者として有名ですが、三浦瑠麗(みうらるり)氏は華々しい経歴の持ち主です。独自の優れた政治思想を持ち、小池百合子東京都知事が主催する「希望の塾」の講師を務めるなど政治家からの信頼も厚い人物です。 各所から注目を集めている三浦瑠麗氏の人物像や政治思想はどのようにして培われてきたのかに迫ります。
東京大学にて藤原帰一のもとで学び、国際政治学者として活躍
「三浦瑠麗」氏は1980年に神奈川県で生まれ、神奈川県立湘南高等学校を卒業後、1999年に東京大学理科一類に進学しました。その後2001年には地球環境問題について学ぶべく、同大学の農学部生物環境科学課程地域環境工学専修へ進学しています。 大学在学中の2004年に自らが著した論文が、自由民主党が主催した第1回国際政治・外交論文コンテストで総裁賞を受賞するという快挙を成し遂げました。当時から高い政治思想を持っていました。 大学卒業後の同年4月には東京大学大学院公共政策学教育部専門修士課程へ進学し、国際政治学者として有名な藤原帰一氏のもとでより高い学術を得ることになります。
数々の論文や著書が賞を受賞
その後2010年には「シビリアンの戦争:文民主導の軍事介入に関する一考察」を著し、東京大学大学院法学政治学研究科総合法政専攻の博士課程を修了しています。 その優れた政治思想が評価され、自身が著した論文や著書が数々の賞を受賞しています。 以下はその受賞リストです。
・佐藤栄作記念国連大学協賛財団主催佐藤栄作賞優秀賞 ・防衛庁、自衛隊主催安全保障論文コンテスト優秀賞 ・三菱UFJリサーチ&コンサルティング主催論文コンテスト優秀賞 ・東洋経済新報社主催高橋亀吉記念賞佳作 ・東京大学大学院法学政治学研究博士課程特別優秀賞
大学講師を務める傍、メディア出演を増やす
卒業後は恩師である藤原帰一氏がセンター長を務める東京大学政策ビジョン研究センターの特任研究員を務め、大学講師などを兼任していました。 メディアへの進出は2015年元日に放送されたNHK「ニッポンのジレンマ」が初登場でした。その後テレビ朝日系「朝まで生テレビ!」に出演し、以降はほぼ毎回出演しています。 その美貌と鋭い発言が話題を呼び、ワイドショー番組やバラエティ番組に至るまで、幅広い範囲のテレビ番組にコメンテーターとしての出演オファーが増えていきました。
三浦瑠麗の主な思想:シビリアン・コントロール
(画像:Unsplash)
「シビリアン・コントロール」とは「文民統制」という意味で、軍隊に対する指揮権は国民にあるという考え方です。軍隊が政治に介入することがないよう抑制し、民主政治を守るための原則です。 日本でも過去に軍隊が政治に介入することで戦争を引き起こしてしまった事実があります。このような事態が二度と起こらないように、国の軍事力の行使は国民が選んだ国会によって統制され、総理大臣や国務大臣も文民から選ばなければならないと憲法によって定められています。 三浦瑠麗氏は多くの民主主義国がこの「シビリアン・コントロール」に関して、むしろ好戦的な国民の暴走をコントロールする重要性を説き、国民自らがリスクを負う「平和のための徴兵制」の導入を提案したことで問題となりました。
三浦瑠麗の問題発言、炎上した発言
(画像:Unsplash)
三浦瑠麗氏の独自の鋭い論点や考え方に基づく発言が問題になることもあります。ここでは三浦瑠麗氏が自身の連載やテレビ番組での発言で問題となった内容について解説していきます。 事実は一つでも解釈は人それぞれ無数にあります。三浦瑠麗氏の幾つかの発信を見ていきます。
徴兵制の提案
「三浦瑠麗」氏は著書「シビリアンの戦争」で、民主主義国の戦争が軍人ではなく好戦的な文民(国民)によって引き起こされているとしています。 雑誌の連載においては「平和のための徴兵制」の導入を提案しています。 徴兵制によって軍人だけでなく国民自身にも血を流すリスクを背負わせることで、好戦的な国民の戦争に対するコスト認識を変化させる目的を意味とし、シビリアン(国民)自体に統制が必要であることを説いているのです。