1分でわかる押尾学事件
1分でわかる押尾学事件
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押尾学が合成麻薬MDMAを使用し逮捕
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押尾と一緒に合成麻薬MDMAを使用したホステスが死亡
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懲役2年6カ月の実刑判決
2009年8月3日に人気俳優だった押尾学が、麻薬取締法違反容疑で逮捕されました。しかしそれ以上に衝撃的だったのが、2009年12月7日に麻薬譲渡並びに保護責任者遺棄致死罪として再逮捕されたことです。再逮捕の陰には1人の女性の死がありました。
押尾学事件の概要
「押尾学事件」は当初、合成麻薬MDMAを服用した罪で逮捕されたと報道されました。そして自ら合成麻薬MDMAを使用しただけでなく、それをホステスの女性にも服用させ死に至らしめていました。
2009年に元俳優の押尾学が麻薬取締法違反で逮捕された
2009年8月2日に押尾学は、合成麻薬MDMAを服用したとして警察に任意同行されました。そして翌日には、麻薬取締法違反の容疑で逮捕されたました。 下着メーカーピーチ・ジョンの社長である野口美佳が六本木のマンションの一室を所有しており、押尾学はその部屋を使用していました。押尾学が服用したMDMAも野口美佳の持ち物でした。押尾学は野口美佳とともに、そのマンションでMDMAを服用した疑いがもたれました。
押尾学と共にMDMAを服用した女性が全裸で死亡
警察がそのマンションに踏み込んだ時、マンションには女性がいました。しかし合成麻薬MDMAを服用したホステスの女性は、すでに中毒死していたのです。しかも女性は室内で、全裸のまま放置されていました。 押尾学が逮捕された後、マスコミは被害者女性に合成麻薬MDMAを無理やり服用させたと報道しました。しかし被害者女性は事件前から、薬物を常用していたという噂があったようです。
押尾学は保護責任者遺棄致死罪の罪も問われた
麻薬取締法違反で逮捕された押尾学は、2009年12月7日に合成麻薬MDMA譲渡並びに保護責任者遺棄の罪で再逮捕されました。被害者女性に中毒症状が表れた時、救急車を呼ぶといった適切の処置を行わなかったことが罪として問われたのです。 同日には押尾に合成麻薬MDMAを譲り渡した知人と、被害者女性の携帯電話を処分したとされる当時のマネージャーも逮捕されています。
押尾学事件の裁判
「押尾学事件」の裁判は、2010年9月3日に始まりました。芸能人の裁判としては初めて、裁判員制度で裁かれた事件でもあります。そして、最高裁まで争われたうえで刑が確定しました。
麻薬及び向精神薬取締法違反の判決
押尾学の麻薬及び向精神薬取締法違反に関する裁判は、2009年10月23日に東京地方裁判所で始まりました。押尾被告は起訴事実を全面的に認め、同年11月2日には懲役1年6月・執行猶予5年の判決が下されています。 そして押尾は控訴することもなく、第一審で刑が確定しました。
保護責任者遺棄致死罪・MDMA譲渡の判決
押尾学の合成麻薬MDMA譲渡と保護責任者遺棄致死に関する裁判は、2010年9月3日に東京地方裁判所で始まりました。芸能人では初めて、裁判員裁判が適用された裁判でもありました。 同年9月17日には第一審で、合成麻薬MDMAの譲受・所持・譲渡について認定します。しかし保護責任者遺棄致死罪については、「当時119番通報しても確実に救命できたとはいえない」という理由から保護責任者遺棄罪を適用され、懲役2年6カ月の実刑判決を下しました。