性的暴行で起訴された稲井大輝被告に執行猶予付き判決
ニュースの要点
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泥酔した稲井大輝被告が女性を性的暴行
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稲井大輝被告はタレントのような活動
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稲井大輝被告には執行猶予付きの有罪判決
2018年9月に性的暴行
事件が起こったのは2018年9月15日午前4時頃のことです。 稲井大輝被告は被害者女性を自宅に連れ込んで無理矢理に性行為に及びました。 稲井大輝被告と被害者女性には面識はありませんでした。稲井大輝被告は事件当日に偶然自宅マンションのエレベーターで被害者女性と乗り合わせ、持ち物を奪って自宅に追ってこさせました。
2018年10月に起訴
警察の対応は早く、稲井大輝被告はすぐ逮捕され10月5日には起訴されました。 即日逮捕だったため、その日のうちに被害者が警察に届け出た可能性が高いと考えられます。 稲井大輝被告は逮捕後の警察の取り調べでは酒を飲んでいて記憶がないとしていました。
稲井大輝被告
稲井大輝被告は東大の学生間で行われたミスターコンテストでファイナリストにまで選ばれた学生です。その人気を生かしてタレントのような活動もしていました。稲井大輝被告とはいったいどのような人物なのでしょうか?
ミスター東大ファイナリスト
稲井大輝被告は事件当時は東京大学の経済学部に所属していました。2014年に行われたミスター東大コンテストでは最後まで勝ち残るほどの人気者でした。 コンテストでは最終的に負けてしまったものの、稲井大輝被告は最終審査まで残った5人のうちの1人でした。 また稲井大輝被告は非常に話術が得意で、ミスター東大ファイナリストの肩書きを利用して、多数の女性に声をかけていたようです。
ネット番組などのメディア出演も
稲井大輝被告の自称は日本一チャラい東大生です。自身でYouTubeのチャンネルを開設し、独自のナンパ術や女性へのセクハラまがいの行為を動画にして投稿していました。 他にはAbemaTVなどインターネット上の番組にも出演し、数々の女性遍歴や人生哲学を披露することもありました。2017年には単独のトークイベントを開いたこともあります。 稲井大輝被告は事件前までこういった活動を精力的に行っており、ほとんどタレントのような生活を送っていました。
東京地裁の判決は懲役3年、執行猶予5年
東京地裁は稲井大輝被告を有罪として懲役3年の判決を下しました。稲井大輝被告は初め非協力的でしたが、態度を改めたことから執行猶予5年ついています。今回の判決に至るまでどのような経緯があったのでしょうか?
初期は容疑を否認
稲井大輝被告は事件のあったその日のうちに逮捕されています。約1ヶ月後には起訴されていますが、稲井大輝被告は強制性交等の罪について当初否認していました。 取り調べの供述によると、稲井大輝被告は事件の当日に明け方まで飲酒し、泥酔していたとのことです。そのため事件に関する記憶はないと語り、容疑を否認していました。 ところが弁護士が交替すると稲井大輝被告は前言を翻して、素直に罪を認めるようになりました。
反省と慰謝料750万円の支払いが執行猶予に影響か
態度を変えた稲井大輝被告は裁判で従順に答えるようになりました。充分に反省した態度を見せ、弁護士を通じて被害者への誠意も見せています。 東京地裁は1月30日の判決で被害者女性を傷つけた事件の罪深さを指摘して懲役3年の有罪が妥当と結論付けました。 しかしその一方で東京地裁は稲井大輝被告の反省する態度と示談金750万円の支払いを考慮して、5年間の執行猶予を付けました。
稲井大輝被告の今後は?
稲井大輝被告の裁判は稲井大輝被告が控訴しなければ、このまま懲役3年執行猶予5年が確定します。執行猶予によって一定の制限は受けるものの、実質的には自由の身です。 しかしながら稲井大輝被告の行った女性への暴行という事実は消えません。自由の身となっても稲井大輝被告には女性の敵というイメージが付きまといます。 稲井大輝被告はミスター東大ファイナリストなどの肩書きで活躍する人気者でしたが、今後どのような人生を過ごすことになるのでしょうか。