1分でわかるM資金
M資金とは
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GHQが接収した財産の一部が流用されてできた秘密資金
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黒幕やフィクサーの存在が噂されている
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M資金詐欺が横行
M資金は秘密資金とも呼ばれ黒幕の噂もある
M資金とは一説によると戦後日本を占領下においたGHQが接収した財産の一部を流用して作られた、秘密資金ではないかといわれています。 また、M資金と名付けられた秘密資金をうまく隠匿し、運用するための黒幕もいるのではないかといわれています。 M資金の噂には黒幕やフィクサーの存在がついて回ります。誰かが裏で操っているのではないか、ひそかにM資金を運営しているのではないかと、まことしやかにささやかれています。 しかしM資金自体が本当にあるかどうかも分からない架空の秘密資金であるため、黒幕の存在もあくまで噂の域を出ず、すべては謎のままです。
M資金に関する通説
(画像:Unsplash)
M資金にはさまざまな通説が存在します。その資金の出どころもGHQが押収した財産であるとか、複数の資金の統合であるとかいわれています。 戦時中の軍需物資や戦後に行方不明になった資金など、どこに行ったのかわからないそれらの莫大な資産が、M資金の話に真実味を持たせています。M資金にはどのような通説がささやかれているのかを見ていきましょう。
GHQによって押収された資金の一部
M資金の噂の出どころは、正確なところがわかっていません。通説の一つに、日本が米軍の占領下にあった時に押収された資金の一部なのではないかというのがあります。 政府としてはすでにGHQに押収された日本の財産はすでに返還されたと見解を発表しています。そもそもGHQに押収された資金は戦後の日本復興などに使用されています。 しかしその資産の流れに一部不明な部分があり、そういったところがM資金が実在するのではないかという噂が根強くささやかれる要因となっています。
複数の資金の統合
また、M資金は複数の秘密資金が統合されたものではないかともされています。 実態のつかめないM資金はないと断言することもできず、かといって実在することを証明することができません。戦時中や戦後の混乱期には、資金の流れも不透明なものが多く、さまざまな隠匿や横流しなどもされていました。 戦時中の物資や資金、戦後の混乱に乗じて隠匿され行方不明になった資産などを、何者かが統合した資金が、M資金なのではないかともいわれています。
隠退蔵物資事件
隠退蔵物資事件という当時話題となった大きな事件があったのを、ご存じでしょうか。 戦時中の日本では、ダイヤモンドなどの貴金属は旧日本軍に接収されていました。その貴金属類や軍需物資は日銀の地下金庫に保管されていましたが、GHQに占領される前に処分通達が出ました。 しかしその大量の貴金属類や物資の大半がその時に行方不明となったのです。そういった戦時中行方不明となった巨額の資産はたくさんあり、それがM資金の噂に真実味を与えています。
M資金詐欺とは
(画像:Unsplash)
M資金詐欺に騙された、とよくテレビで話題になるのはたいてい経営者や有名人です。彼らの印象はお金を持っていそう、というものではないでしょうか。実は知名度があったりお金を持っていたりする人ほどターゲットにされやすいのがM資金詐欺です。 ここではM資金詐欺に騙される人はどのような人か、またそのバラエティ豊かな手口とはどのようなものかをご紹介します。
ターゲットは資金を持っている人
M資金詐欺のターゲットにされるのは、会社経営者や実業家などの社会的地位のある人や有名人といった多額の資金を持っている人です。 なぜターゲットが資金を持っている富裕層に限られるのかといえば、彼らはその知名度をさらに上げるためや事業の拡大などで資金を欲しているからです。M資金としてささやかれる莫大な秘密資金はそういった人々の欲求を満たしてくれます。
1分でわかるM資金
- GHQが接収した財産の一部が流用されてできた秘密資金
- 黒幕やフィクサーの存在が噂されている
- M資金詐欺が横行
M資金は秘密資金とも呼ばれ黒幕の噂もある
M資金とは一説によると戦後日本を占領下においたGHQが接収した財産の一部を流用して作られた、秘密資金ではないかといわれています。 また、M資金と名付けられた秘密資金をうまく隠匿し、運用するための黒幕もいるのではないかといわれています。 M資金の噂には黒幕やフィクサーの存在がついて回ります。誰かが裏で操っているのではないか、ひそかにM資金を運営しているのではないかと、まことしやかにささやかれています。 しかしM資金自体が本当にあるかどうかも分からない架空の秘密資金であるため、黒幕の存在もあくまで噂の域を出ず、すべては謎のままです。
M資金に関する通説

M資金にはさまざまな通説が存在します。その資金の出どころもGHQが押収した財産であるとか、複数の資金の統合であるとかいわれています。 戦時中の軍需物資や戦後に行方不明になった資金など、どこに行ったのかわからないそれらの莫大な資産が、M資金の話に真実味を持たせています。M資金にはどのような通説がささやかれているのかを見ていきましょう。
GHQによって押収された資金の一部
M資金の噂の出どころは、正確なところがわかっていません。通説の一つに、日本が米軍の占領下にあった時に押収された資金の一部なのではないかというのがあります。 政府としてはすでにGHQに押収された日本の財産はすでに返還されたと見解を発表しています。そもそもGHQに押収された資金は戦後の日本復興などに使用されています。 しかしその資産の流れに一部不明な部分があり、そういったところがM資金が実在するのではないかという噂が根強くささやかれる要因となっています。
複数の資金の統合
また、M資金は複数の秘密資金が統合されたものではないかともされています。 実態のつかめないM資金はないと断言することもできず、かといって実在することを証明することができません。戦時中や戦後の混乱期には、資金の流れも不透明なものが多く、さまざまな隠匿や横流しなどもされていました。 戦時中の物資や資金、戦後の混乱に乗じて隠匿され行方不明になった資産などを、何者かが統合した資金が、M資金なのではないかともいわれています。
隠退蔵物資事件
隠退蔵物資事件という当時話題となった大きな事件があったのを、ご存じでしょうか。 戦時中の日本では、ダイヤモンドなどの貴金属は旧日本軍に接収されていました。その貴金属類や軍需物資は日銀の地下金庫に保管されていましたが、GHQに占領される前に処分通達が出ました。 しかしその大量の貴金属類や物資の大半がその時に行方不明となったのです。そういった戦時中行方不明となった巨額の資産はたくさんあり、それがM資金の噂に真実味を与えています。
M資金詐欺とは

M資金詐欺に騙された、とよくテレビで話題になるのはたいてい経営者や有名人です。彼らの印象はお金を持っていそう、というものではないでしょうか。実は知名度があったりお金を持っていたりする人ほどターゲットにされやすいのがM資金詐欺です。 ここではM資金詐欺に騙される人はどのような人か、またそのバラエティ豊かな手口とはどのようなものかをご紹介します。
ターゲットは資金を持っている人
M資金詐欺のターゲットにされるのは、会社経営者や実業家などの社会的地位のある人や有名人といった多額の資金を持っている人です。 なぜターゲットが資金を持っている富裕層に限られるのかといえば、彼らはその知名度をさらに上げるためや事業の拡大などで資金を欲しているからです。M資金としてささやかれる莫大な秘密資金はそういった人々の欲求を満たしてくれます。
手口は多岐にわたる
根本的な部分ではM資金詐欺は昔から変わってはいません。しかしそもそもM資金の話自体がバリエーションにとんでおり、その話を基にした詐欺の手口もまた多岐にわたります。 詐欺師たちは話を信じさせるために登場人物や小道具にも凝っており、元代議士や皇族、大企業の役員など実在する人物の名前などを織り交ぜながら話を作っていきます。嘘と真実をうまく混ぜ合わせ、非日常を演出することで思考を麻痺させています。 M資金とは別といいながらさまざまなバージョンの秘密資金の話で詐欺を働きます。
M資金詐欺の被害者と噂される人物や企業

M資金詐欺の被害にあったとされる人々や企業は、だれもが知る有名人や企業です。 アルフレッサ、ローソン、全日空、日産、東急などの有名企業がことごとくM資金詐欺に引っかかっています。こういった詐欺に騙される企業や人物にはどのような共通点があるのでしょうか。ここでは詐欺の被害にあった企業や著名人を見ていきましょう。
俳優・田宮二郎
大物芸能人の田宮二郎さんは、M資金詐欺に騙されて巨額の借金を背負ったことが自殺の一因とされています。 当時不安定な精神状態だった田宮さんは、詐欺師の2,000億円という巨額の投資話を信じてしまいます。その結果1,000万円の詐欺被害にあってしまい、最終的に詐欺師が姿を消したことで目が覚めたようです。
大林組
M資金詐欺に騙された被害者として大林組の元副社長の名も挙がっています。 突然副社長の座を退任したのは、詐欺グループに資金提供をしたからだという疑惑があります。また、あくまで噂にすぎませんが代表取締役会長大林氏も、同時期に騙されて手数料を支払ったのではないかといわれています。
アルフレッサ
医薬品の会社であるアルフレッサホールディングスの元会長石黒氏もまた、M資金詐欺に騙されたのではないかといわれています。 突如体調不良として会長を退任した石黒氏は、M資金受領の確約書にサインしたとの噂が流れていました。
ローソン
ローソンの元会長の場合は、詐欺で資金をだまし取られる前に回避に成功しています。しかしながら、M資金詐欺にあったという風評も辞任理由の一つだった可能性があります。
全日空(ANA)
全日空の元社長大庭氏は、ロッキード事件で有名です。当時旅客機の導入を進めていた大庭社長に4回にわたって融資の話が持ち込まれたといわれています。 その後M資金詐欺に巻き込まれたとの怪文書が出回り、大庭社長は辞任に追い込まれました。
日産
日産自動車の元副社長である藤井氏もまた、詐欺被害者とされていますが、その詳細は不明です。 藤井氏が次期社長と目されていたにもかかわらず突如辞任したのは、M資金詐欺に騙されたからだとされています。
東急
東急電鉄もまたM資金詐欺事件に巻き込まれました。 当時オーストラリアで大規模宅地開発をしていた東急は巨額の資金を欲しており、その話を聞きつけた詐欺グループに目をつけられてしまったようです。この事件で総会屋などが東急本社に押し掛けたといいます。
まとめ

戦後の闇を象徴するかのようなM資金詐欺は、いまだになくなりません。 M資金詐欺の金額は何千億といった途方もない金額です。そのような資金が現実にあるはずがないのに、騙されてしまう人が後を絶ちません。あなただけは特別」という甘い言葉に踊らされることのないようにしましょう。