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保導連盟事件とは?韓国現代史最大である大量虐殺事件のタブーに迫る。

もくじ

1分でわかる保導連盟事件

  • 保導連盟事件の死亡者は4934人
  • 朝鮮戦争下で起きた共産主義者への弾圧
  • 保導連盟事件はテレビドラマや映画化されヒット

保導連盟事件の概要

大東亜戦争の後も韓国は北朝鮮の脅威を感じていたため、李承晩大統領は国内に北朝鮮のスパイが潜伏していると疑っていました。保導連盟は韓国の赤化を防ぐために組織されましたが、同時に共産主義者のリスト作りに利用されていたのです。 罪のない国民が命を落とした保導連盟事件とはどの様なものだったのでしょうか。

1950年に韓国で起きた、李承晩はじめ国家機関による大量虐殺事件

1950年6月25日、朝鮮戦争が勃発し北朝鮮が韓国に侵攻を始めると、北朝鮮軍はあっという間に首都ソウルを陥落させました。 時の大統領李承晩と政府高官の多くは、北朝鮮の猛攻から逃れるためにソウルを捨てて朝鮮半島の南、釜山(プサン)へと逃走してしまいます。 更に李承晩は北朝鮮の猛攻は自国にスパイが潜伏し内通者いるためだと決めつけ、保導連盟の人々をスパイとして虐殺を始めました。

国民保導連盟の加盟者や、収監中の政治犯や民間人が犠牲に

李承晩の虐殺よって犠牲になった人は、保導連盟に加入していた共産主義からの転向者や収監中の政治犯、民間人でした。 北朝鮮の侵攻から国民を守るべき政府が釜山に逃げたことで、国民の怒りは頂点に達していました。そのガス抜きとして李承晩は、政治犯と疑われる人々をスケープゴートとして虐殺しました。 共産主義者として疑われた人達は、保導連盟が持つブラックリストに登録されており、その人達が真っ先に犠牲となりました。

被害者は、公式に確認されているのは4934人

李承晩のおこなったスケープゴートによる犠牲者は、公式に確認されているだけでも4,934人に及びます。しかし、これは2007年の調査で遺骨が発掘された数で、犠牲者はこの何倍にもなるといわれています。 保導連盟に加盟していた人は確認されているだけで30万人といわれており、今後の調査によっては更に犠牲者は増えていく可能性もあります。 北朝鮮の侵攻から逃れるために政府が国民を見捨てて逃げ出すという、信じられないような事件だったことから、韓国政府は近年までこの事実を隠蔽していました。

保導連盟事件の背景

保導連盟事件の背景とは、朝鮮戦争後の北朝鮮による赤化を恐れていた韓国政府、特に李承晩大統領の疑心暗鬼によって起きたものでした。 李承晩という最悪の指導者によって起こされた大虐殺事件に迫ります。

共産主義者への弾圧

朝鮮戦争のさなか、韓国政府は左翼運動家による赤化工作を警戒していました。特に保導連盟は共産主義者を再教育すると言いながら、国民に共産主義を広める活動をしている団体ではないかと疑っていました。 そこで李承晩は、逃走前に保導連盟のリストに載っている国民を北朝鮮の工作員と決めつけ激しく弾圧しました。 この弾圧は保導連盟に留まらず、共産主義の政権樹立を図る南朝鮮労働党も虐殺の対象となりました。

朝鮮戦争

朝鮮戦争とは38度線を境に南北に分断され、共産主義体制と資本主義体制との対立によって勃発した朝鮮民族同士の主権争いでした。 北朝鮮は金日成の指揮のもと南の首都ソウルへと侵攻していきました。それを迎え撃つ国連軍は、マッカーサー元帥を国連総司令官に就任応戦しました。 一旦は仁川上陸作戦によって平壌を陥落した国連軍でしたが、共産主義国の支援を受けた北朝鮮が勢いをふきかえし、再びソウルを陥落させます。長い戦いの末1953年7月27日に南北は休戦協定に調印しました。

保導連盟事件の日本への影響

保導連盟事件によって犠牲になった韓国人の死体は対馬や北九州に漂着しました。 また、虐殺から逃れた人々も日本海に逃れ、一部の人が山口県から密入国し、やがて大阪などに移り住みコリアンタウンをつくりました。 現在、在日朝鮮人を取り巻く問題がいろいろと挙げられますが、保導連盟事件もきっかけの一因となったと言えます。

保導連盟事件のメディア化

朝鮮戦争を題材にした映画やドラマは数多く、その悲惨な様子がよく描かれていると評判です。特に保導連盟事件を扱ったメディアは多く、映画やドラマだけでなくドキュメンタリーとしてテレビで放送されました。 なかでも有名なのがドラマ「シグナル」と映画「ブラザーフッド」です。

ドラマ「シグナル」

ドラマ「シグナル」は、2016年に韓国で放送されたテレビドラマです。主人公の刑事は15年前に起きた少女誘拐殺人事件の犯人を追っていました。犠牲になった少女は主人公の幼馴染だったからです。 15年間も未解決だった事件ですが、主人公が拾った壊れた無線機が事件の解決につながります。壊れているとばかり思っていた無線機から、刑事と名乗る男が事件の重要な手がかりを教えてくれたのです。 その言葉を信じて現場に向かった主人公は、重要な証拠を見つけ事件を解決します。しかし、男は過去の人物だったため、様々なタイムパラドックスが起きはじめるのでした。

映画「ブラザーフッド」

北朝鮮のソウル侵攻によって、それまで幸せに暮らしていた家族はばらばらになり兄と弟は強制的に戦場へと送りこまれます。 兄は弟を除隊させるためには、自分が軍で出世するしかないと考え、わざと危険な戦場に赴いていきます。手柄を立て出世した兄は、共産主義と疑われた者たちを拷問にかけ殺していきます。 映画は共産主義と疑われた人々が、保導連盟に殺されていく様子をリアルに描いており、戦争によって同じ民族同士が銃を持ち戦う姿は見る者の涙を誘いました。

まとめ

朝鮮戦争は、資本主義体制と共産主義体制が真っ向からぶつかり合ったことで起きた悲劇の戦争でした。同じ言葉と文化を持つ民族が世界の覇権国家によって分断されたのです。 朝鮮半島は、常に覇権国家の争いの舞台となってきました。古くは中国の属国として苦しみ、大東亜戦争では日本に併合され近年まで真の独立を果たしたことはありませんでした。保導連盟による虐殺もこうした背景から起きた悲しい事件でした。

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