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ASEAN(アセアン)は東南アジア諸国の経済共同体。歴史と存在意義を考察。

もくじ

ASEAN(アセアン)とは?

(画像:Unsplash

ASEAN(アセアン)は経済共同体のことで、日本語では「東南アジア諸国連合」と表記されています。 ASEAN(アセアン)は日本からは経済発展が期待される有望な投資先として話題にあがることが多いのですが、ASEAN自体の設立は意外と古く、日本が高度経済成長を謳歌した昭和40年代までさかのぼります。 ASEAN(アセアン)を理解する上でキーワードの第一候補に「経済共同体」がありますが、それ以外にも様々な側面の恩恵を加盟国に与えている点を含め、ご紹介していきます。

ASEAN(アセアン)は東南アジア諸国連合

(画像:flickr

ASEAN(アセアン)は東南アジアの国々が加盟する国際的な枠組みです。1967年のバンコク宣言で成立し、本部と事務局はインドネシア首都のジャカルタに置かれています。 ASEANには東南アジア地域に存在する国のほぼ全ての国が加盟しており、共通の価値観やルールを持って一つの国のような役割を果たします。構成国には新興国と呼ばれる、経済発展が著しく若年人口が多い国が多数含まれ、ビジネスチャンスを求めて日本企業を始め多くの外国企業が投資を行っていることが注目されます。 経済面以外に、日本にとってASEANは地政学的に重要な地域となっており、海洋権益を守る要として重要なパートナーとなっています。

ASEAN(アセアン)とは経済共同体

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ASEAN(アセアン)は共通の価値観や商取引などのルールを共有することで、経済共同体としてのメリットがあります。 例えば国際間の取引において、障害になるのが国ごとに違う法律や関税などのコスト負担の問題ですが、経済共同体として共通のルールに基づいて取引できるので、こうした障害を少なくできるのです。 また、経済共同体となることで売り手や買い手の数を増やし、より多くの商品やサービスが大量に取引できることから、売り上げの拡大と取引コストの圧縮が同時に実現でき、地域として利益を共有できます。 さらに経済面以外にも、国際競争力の向上や防衛協力などの面で様々な恩恵を加盟各国に与えています。

ASEAN(アセアン)の加盟国一覧

(画像:Unsplash

2019年2月時点で加盟国は「インドネシア」「シンガポール」「タイ」など10か国です。 外務省HPによると加盟国は次の国々となっています。 ・インドネシア ・シンガポール ・タイ ・ベトナム ・カンボジア ・ラオス ・マレーシア ・ミャンマー ・ブルネイ ・フィリピン インドネシアやシンガポール、そして「ほほえみの国」のタイはご存じの方が多いかと思いますが、ラオスやミャンマー、ブルネイについてあまりご存じない方が多いかも知れません。

ASEAN(アセアン)と東ティモール

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ASEAN(アセアン)に新たに加盟を申請している国に東ティモールがあります。 東ティモールのあるティモール島はかっては全域がインドネシア占領下でしたが、2002年にティモール島の東半分と周辺の島を領土とする東ティモールの名の国が新たに生まれました。 ASEAN(アセアン)の現在の10か国国に加え、新たに誕生した国である、東ティモールが将来にASEANに加盟することになれば11か国になるでしょう。 ただし、現状では国家誕生から日が浅く、シンガポールなどASEAN(アセアン)の先進国との経済格差等の問題から実現までは時間がかかる見込みとなっています。

ASEAN(アセアン)を設立した理由

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ASEAN(アセアン)を設立した主な理由に次のことがあります。 ・安全保障上の理由 ・経済上の理由 ・政治的な理由 ASEANを構成する国は一国ではまだ国際的な地位が十分高いとは言えませんが、10か国としてまとまることで、安全保障の向上、市場規模拡大、交渉力向上などの恩恵が得られます。 また、ASEAN諸国周辺に中国、インド等世界有数の人口規模、経済規模を有する大国があり、これらの国と対等に向き合うために共同体としたことが理由と考えられます。 様々な理由がある反面、加盟国間に経済規模や国民一人当たりの所得に大きな格差が見られ、多くの違いを乗り越えて連携している点には学ぶ点が多いです。

ASEAN(アセアン)の役割

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ASEANは人口の多い中国とインドの中間に隣接しし、オーストラリアの北にあるインド洋と太平洋をつなぐ重要な位置にあり、世界経済を牽引する役割が期待されています。 経済以外では、例えば最近のニュースでよく目にする「中国の海洋進出」について、ASEAN加盟国のうち特にフィリピンとベトナムは漁業や海上交通などの海洋権益の面で、この動きに敏感に影響を受けています。 ASEAN加盟の国々が単独で中国と交渉するよりも、ASEANとして共同声明を出す方が、大国との国際交渉の場で有利ですし、東南アジア地域における国際紛争を未然に、穏便に解決する機能が期待できます。

ASEAN(アセアン)では関税撤廃

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関税とは自国の産業保護の目的で、他国からの輸入品などに税金をかけるもので、安い輸入品に対し、自国製品競争力維持を図るものですが「より良い品物をより安く」といった消費者の利益が失われることになる欠点があります。 関税撤廃はモノやサービスの流通における国家間の障害を極めて少なくします。さらに関税を撤廃した国同士が一つの市場として機能することで様々な利点が生じます。その利点とは売り上げ規模の拡大、大量生産などのスケールメリットによるコストダウン、加えて「より良い品物をより安く」といった消費者の利益向上などです。

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ASEAN(アセアン)とは?

ASEAN(アセアン)は経済共同体のことで、日本語では「東南アジア諸国連合」と表記されています。 ASEAN(アセアン)は日本からは経済発展が期待される有望な投資先として話題にあがることが多いのですが、ASEAN自体の設立は意外と古く、日本が高度経済成長を謳歌した昭和40年代までさかのぼります。 ASEAN(アセアン)を理解する上でキーワードの第一候補に「経済共同体」がありますが、それ以外にも様々な側面の恩恵を加盟国に与えている点を含め、ご紹介していきます。

ASEAN(アセアン)は東南アジア諸国連合

ASEAN(アセアン)は東南アジアの国々が加盟する国際的な枠組みです。1967年のバンコク宣言で成立し、本部と事務局はインドネシア首都のジャカルタに置かれています。 ASEANには東南アジア地域に存在する国のほぼ全ての国が加盟しており、共通の価値観やルールを持って一つの国のような役割を果たします。構成国には新興国と呼ばれる、経済発展が著しく若年人口が多い国が多数含まれ、ビジネスチャンスを求めて日本企業を始め多くの外国企業が投資を行っていることが注目されます。 経済面以外に、日本にとってASEANは地政学的に重要な地域となっており、海洋権益を守る要として重要なパートナーとなっています。

ASEAN(アセアン)とは経済共同体

ASEAN(アセアン)は共通の価値観や商取引などのルールを共有することで、経済共同体としてのメリットがあります。 例えば国際間の取引において、障害になるのが国ごとに違う法律や関税などのコスト負担の問題ですが、経済共同体として共通のルールに基づいて取引できるので、こうした障害を少なくできるのです。 また、経済共同体となることで売り手や買い手の数を増やし、より多くの商品やサービスが大量に取引できることから、売り上げの拡大と取引コストの圧縮が同時に実現でき、地域として利益を共有できます。 さらに経済面以外にも、国際競争力の向上や防衛協力などの面で様々な恩恵を加盟各国に与えています。

ASEAN(アセアン)の加盟国一覧

2019年2月時点で加盟国は「インドネシア」「シンガポール」「タイ」など10か国です。 外務省HPによると加盟国は次の国々となっています。 ・インドネシア ・シンガポール ・タイ ・ベトナム ・カンボジア ・ラオス ・マレーシア ・ミャンマー ・ブルネイ ・フィリピン インドネシアやシンガポール、そして「ほほえみの国」のタイはご存じの方が多いかと思いますが、ラオスやミャンマー、ブルネイについてあまりご存じない方が多いかも知れません。

ASEAN(アセアン)と東ティモール

ASEAN(アセアン)に新たに加盟を申請している国に東ティモールがあります。 東ティモールのあるティモール島はかっては全域がインドネシア占領下でしたが、2002年にティモール島の東半分と周辺の島を領土とする東ティモールの名の国が新たに生まれました。 ASEAN(アセアン)の現在の10か国国に加え、新たに誕生した国である、東ティモールが将来にASEANに加盟することになれば11か国になるでしょう。 ただし、現状では国家誕生から日が浅く、シンガポールなどASEAN(アセアン)の先進国との経済格差等の問題から実現までは時間がかかる見込みとなっています。

ASEAN(アセアン)を設立した理由

ASEAN(アセアン)を設立した主な理由に次のことがあります。 ・安全保障上の理由 ・経済上の理由 ・政治的な理由 ASEANを構成する国は一国ではまだ国際的な地位が十分高いとは言えませんが、10か国としてまとまることで、安全保障の向上、市場規模拡大、交渉力向上などの恩恵が得られます。 また、ASEAN諸国周辺に中国、インド等世界有数の人口規模、経済規模を有する大国があり、これらの国と対等に向き合うために共同体としたことが理由と考えられます。 様々な理由がある反面、加盟国間に経済規模や国民一人当たりの所得に大きな格差が見られ、多くの違いを乗り越えて連携している点には学ぶ点が多いです。

ASEAN(アセアン)の役割

ASEANは人口の多い中国とインドの中間に隣接しし、オーストラリアの北にあるインド洋と太平洋をつなぐ重要な位置にあり、世界経済を牽引する役割が期待されています。 経済以外では、例えば最近のニュースでよく目にする「中国の海洋進出」について、ASEAN加盟国のうち特にフィリピンとベトナムは漁業や海上交通などの海洋権益の面で、この動きに敏感に影響を受けています。 ASEAN加盟の国々が単独で中国と交渉するよりも、ASEANとして共同声明を出す方が、大国との国際交渉の場で有利ですし、東南アジア地域における国際紛争を未然に、穏便に解決する機能が期待できます。

ASEAN(アセアン)では関税撤廃

関税とは自国の産業保護の目的で、他国からの輸入品などに税金をかけるもので、安い輸入品に対し、自国製品競争力維持を図るものですが「より良い品物をより安く」といった消費者の利益が失われることになる欠点があります。 関税撤廃はモノやサービスの流通における国家間の障害を極めて少なくします。さらに関税を撤廃した国同士が一つの市場として機能することで様々な利点が生じます。その利点とは売り上げ規模の拡大、大量生産などのスケールメリットによるコストダウン、加えて「より良い品物をより安く」といった消費者の利益向上などです。

ASEAN(アセアン)と日本の関係

ASEAN(アセアン)の加盟国の多くは親日的で、日本の会社が工場として進出するなど経済的に深いつながりがあります。 賃金が安いASEAN加盟国で製造して日本で販売すればASEAN加盟国と日本の双方が恩恵が受けられ、より高い技術を習得する目的で日本にやってくる留学生が多く、国際交流も盛んです。 地政学的に見れば、ASEANに加盟する国々は太平洋とインド洋に跨がる重要な海域に存在するため、この海域を通じて石油など様々な資源を輸入している日本にとっては重要です。 経済面や経済面以外の分野で各種の協力に関する協定を結ぶなど、日本とASEANは深いつながりを持つようになっています。

まとめ

私たちが商品を選ぶ際、特に品質やデザインなどにこだわりがなければ、価格は安い方が有り難いと感じる方が多いのではないでしょうか。 今やASEAN(アセアン)の加盟国で製造された商品は日本国内の様々なお店やインターネット通販で取り扱われています。 「価格が安いのに品質がいい」と感じることがあれば、製造がどこかチェックしてみるとASEAN(アセアン)の加盟国のどこかであることが以外と多いものです。 普段の暮らしでEコマースや店頭で気に入った商品、買って良かったと感じる商品の製造国を確認する機会はあまりないと思いますが、「ASEANのどの国なのか 」という視点で見ると意外と面白いかもしれません。

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