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スタンフォード監獄実験とは?実際に行われた心理学の実験を解説!

もくじ

1分でわかるスタンフォード監獄実験の概要

  • 人間の行動心理の実験
  • 実験は途中で中止に
  • のちの映画化され今も広く知られている

スタンフォード監獄実験の概要

スタンフォード監獄実験は1971年8月、心理学者のフィリップ・ジンバルドー氏の指揮のもと、監獄を模した施設の中でそれぞれが看守役と囚人役に別れ、役を「演じる」ことで、行動や人格にどう影響が出るかを証明しようとした実験です。 被験者は新聞広告などからの応募で、大学生などから21人が選ばれました。実験ではそのうち11人を看守役に、10人を囚人役にグループ分けし、それぞれの役割を演じさせて行動の変化を観察しました。 しかし、囚人役の被験者で脱落者が出ることになり、もともとは2週間の実施予定だったが、6日間で中止になりました。 あまりにも衝撃的な結末は多くの人や社会心理学に影響を与え、その後ドイツとアメリカでこの監獄実験を元にした映画も製作されました。

フィリップ・ジンバルドーによる実験

今回の実験を指揮したのは、スタンフォード大学心理学部で、心理学者のフィリップ・ジンバルドー氏です。彼はその人の置かれた状況が、行動や人格に大きく影響を与えるという論理を支持していました。 もともとスラム街で育ったジンバルドー氏は幼い頃はともに遊んだ友人たちが次第に犯罪に手を染めていく姿を見てきました。 友人の無邪気な頃を知るジンバルドー氏は、「彼らがそのような行為に走るのは、その人の持って生まれた人格などではなく、環境がそうさせるのだ」と信じるようになりました。

人間の行動の証明をしようとした

心理学者であるジンバルドー氏はこの監獄実験によって「人間の行動は持って生まれた気質や性格によりも、自身の置かれた環境や肩書きによって左右される」ということを証明しようとしました。 人間の行動心理は第二次世界大戦頃から注目を集め、第二次世界大戦後には様々な心理実験が行われました。 現在では人権やコンプライアンスなどが重要視されているので、このような「非人道的」な心理実験は行われることはないでしょう。ですので、数少ない人間による生きた心理実験であり、貴重なデータとも言えます。

実際に行われた実験の過程

新聞広告などから21人が集められ、それぞれ看守役と囚人役に分けられました。 看守役は初めは命令を下すことに戸惑いながらも、次第にそのことに慣れ、徐々に威圧的な態度をとるようになります。そのことに反感を持ち始めた囚人役たちに、さらに重い罰則を与え、お互いの関係はこじれていきます。 看守役は囚人役に罰を与えることに快感を感じたり、囚人役を家畜のように考え、躾をしなければと考えたりするようになっていきました。

準備段階

新聞広告などで被験者を募集し、普通の大学生などから21人を選出しました。そして、11人を看守に10人を受刑者グループに分け、それぞれの役割を演じさせる実験であることを伝えました。 よりリアリティを追求するため、囚人役の人たちは、パトカー(に模した車)で連行され、指紋を採取し、看守役の前で服をぬがせ、シラミ駆除剤を頭から散布しました。 着用させたのは胸と背中に囚人番号が記された薄い布囚人服のみで、下着の着用も禁止されました。

実験開始

囚人役に屈辱感や無力感を与えるための処置がされた一方で、看守役には、軍服や警棒、表情を悟らせないためのサングラスなどを支給して権威や支配者といったものを強く意識させました。 最初は、命令を出すことに戸惑いを感じていた看守役も次第にその役割に慣れていきます。誰に指図されることはなくとも、厳しいルールを設けたり、囚人たちに罰を与えたりと権威を振りかざすようになりました。 看守役の威圧的な態度に囚人役は徐々に不満を募らせていきます。

途中経過

次第に、看守役は実験者からの指示なしで、おのずと囚人役に罰則を与えるようになりました。そして反抗的な態度を取る囚人にはさらに厳しい罰を受けさせるようになったのです。 しばらくすると精神に異常をきたした囚人役一人が離脱しました。さらに、ストレス過多となったもう一人の囚人役を、看守役は倉庫に移動させて虐待し、さらに精神的に追い詰めます。のちにその囚人役も離脱することになります。 実験の中止を求めた囚人役に対しては「仮釈放の審査」を受けさせ、実験はそのまま続けられました。

途中で中止になった

状況を鑑みたカウンセラーや弁護士などにより、2週間を予定していた実験は、当初の予定を大幅に短縮し、6日間で打ち切られることになしました。 のちに、ジンバルドー氏自身もこの実験が生み出した状況にのまれ、正常な判断ができなかったと発言しています。 看守役の中にも続行を希望する者もいて、この実験がいかに被験者の心に影響を与えたかがうかがえます。

実験の結果

しかし、このスタンフォード監獄実験によって、ジンバルドー氏は環境や状況が人間の行動に及ぼす影響力というものを証明しました。 彼らはもともと看守でもなければ、囚人でもない、ただ役割を演じていただけのはずなのです。ですが、彼らの置かれた閉鎖的な状況によって看守役は威圧的で暴力的に、囚人役は無力感を感じ、卑屈になっていきます。

スタンフォード監獄実験への疑惑とその後

実験の結果を受け、心理学者のアレクサンダー・グラハムは実験結果を再現すべく新たに実験を試みました。しかし、その結果はジンバルドー氏の主張したものとは違うものになり、それを疑問に思った彼らはスタンフォード監獄実験に関する調査を続けました。 やがて、当時の録音テープが提供されたことにより、看守役に対して指示がなされていたことが判明しました。 ジンバルドー氏の実験結果には「看守役は誰に指図されることもなく、自ら残忍に振る舞っうようになった」とあっただけに、このテープの検証は実験結果の根底を揺るがすものとなりました。

まとめ

ジンバルドー氏の見解が全て正しかったとは言い難いのですが、この実験により人間の行動や人格は環境・状況によって左右されるところが大きいと言えるのではないでしょうか。特殊で閉鎖的な空間であればあるほど、その影響力は強くなるようです。 現代では、このような非人道的とも言える実験が行われることはないとは思うので、貴重なデータでもあります。 のちに映画化されたというところに関しても、このスタンフォード監獄実験がいかに人々に影響を与えたかを伺い知る事ができます。

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