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巣鴨子供置き去り事件は母親のネグレクトにより起きた事件。母親の知的障害が原因か?

もくじ

1分でわかる巣鴨子供置き去り事件

  • 母親のネグレクトが原因
  • 三女は殺害された末に遺棄
  • テレビを見ていた女性が自首

巣鴨子供置き去り事件の概要

巣鴨子供置き去り事件は子供を育てることができない母親の姿が大きく取り沙汰された事件です。まだネグレクトといった言葉が普及していない時期であり、マスコミは連日大きく報道しました。ネグレクトのハシリともいえる事件の概要とは如何なものでしょうか。

母子家庭の母親がネグレクトし子供と別居

巣鴨子供置き去り事件の端緒は母親のネグレクトです。事件のカギを握る母親は高校卒業後、歌手を目指しますが大成しませんでした。その後服飾専門学校にかよっていた経験を活かすためにデパートで派遣社員として務めます。 ほどなく1人の男性と知り合い妊娠・出産しました。しかし男性が浮気をしていた女性とともに家を出て行ったことで、大きく人生が狂い始めます。 実はこの男性は婚姻届も出産届も提出しておらず、母親は途方に暮れることになりました。その後様々な男性と恋におち、1987年の秋頃母親はネグレクトし子供と別居します。

最初は5人の子供がいたが出生届は出ていなかった

母親は1973年に長男を出産した後、1979年に事実婚であった夫に蒸発されてしまいました。1982年に第ニ子が誕生した後、1986年までに3人の子供を自宅で出産しています。 しかも父親は3人と推察され、出生届は誰一人として提出されていません。つまり5人とも幽霊児として生活していたことになります。 まさに狂気の沙汰ですが事実婚の夫の裏切りに精神状態に異変を来たしていたとしても不思議ではありません。さらに母親は1987年の秋になると新たな恋人をつくり家を出てしまいます。

次男は家の中で白骨化し三女は死後山林に遺棄された

1982年から1986年までの間妊娠と出産を繰り返していた母親ですが、周囲には知られまいと必死に隠しています。事件の舞台となったマンションに越してきた際も管理人などには百貨店に勤務していると語っていました。 母親は百貨店に勤務していましたが生活は苦しく、次男は出産後まもなく死亡しています。ここでも母親の狂気の行動が明らかになります。 出生が届け出られていなかったからか、遺体はビニール袋にくるまれ押し入れに遺棄されていました。三女は山林に遺棄されていたことが発覚します。

発見時は長男、長女、次女の三人

巣鴨子供置き去り事件は1988年に顕在化します。1987年秋に恋人と暮らすためにネグレクトした母親は長男にわずかながらの生活費を与えていました。 長男は送金されるお金を頼りに兄弟たちの面倒をみていました。学校に通っていなかった長男にとって初めての友人は不良少年です。 マンションが溜まり場になるのに時間はかかりませんでした。大家が警察に通報し事件が明るみになります。三女は不良少年の一人に殺害され山林に遺棄されていました。

母親は発覚を受け自首した

大家の通報で発覚した巣鴨子供置き去り事件は、センセーショナルにメディアに取り上げられます。マスコミの一番の関心事は子供達の母親が誰なのかの1点でした。 実際ネグレクトした母親はテレビで事件のことを知ります。慌てた母親は同棲相手に相談し警察に出頭します。実に事件が発覚して6日後のことでした。 このとき三女が行方不明であったことが初めて判明し、殺害された事実も露見します。日本中が注目した事件は母親の自首により幕引きを迎えました。しかし事件の主人公が4人の子供と長男の未成年の友人2人であったことから、実名報道は避けられています。

巣鴨子供置き去り事件の裁判

この事件の特徴は加害者が特定しにくい点です。現に三女を殺害した犯人は長男の友人であったことも判明しています。しかし元はといえば母親のネグレクトに要因があるといえるでしょう。裁判はどのように進められていったのでしょうか。

母親は保護責任者遺棄致死の罪で有罪判決

警察に自首した母親は保護責任者致死の容疑で逮捕されました。この罪は幼児や障がい者、高齢者、病人など保護が必要な人に対して責任を負わないで死亡させた場合に追及されるものです。 この事件の場合4人の子供を保護する責任は母親にあります。しかし母親がネグレクトしたため、殺人事件を誘発し死体を遺棄する事件を招いたといえるでしょう。 実際に殺害したのは長男の友人ですが、その原因を作った母親にも罪があると認定されたのです。その結果母親には懲役3年執行猶予4年の有罪判決が下りました。

長男は養護施設へと送られた

三女が殺害されたことで罪に問われたのは長男及び二人の友人、母親です。友人の一人は三女を殺害した罪に問われ、救護院に送致されました。 もう一人は保護観察処分となりました。長男は傷害と死体遺棄で逮捕されましたが、特殊な家庭事情が考慮され養護施設に送致されています。 長男の処分については賛否両論ですが極限の状態の中でわずか14、5歳の少年に正常な判断を求めるのは酷だといえるでしょう。つまり全ての悲劇は母親の身勝手なネグレクトから始まったといえます。

巣鴨子供置き去り事件の様々な噂

1988年当時ネグレクトといった言葉は一般的ではありませんでした。子供は親が面倒を見るのが当たり前であり、置き去りにするなど考える人もいません。そのためマスコミ報道は過熱しました。その際に流れた様々な噂とは如何な内容でしょうか。

母親に知的障害があった説

母親はネグレクトだけでなく自宅で4人の子供を出産するなど、一般では考えられない行動が目立ちました。そのため当時から知的障害だったのではないかとの説が根強く残っています。 知的障害説の真偽については明らかにされていませんが、メンタルに何らかの問題があったことは否定しきれません。その原因を作ったのは長男の父親であるといえるでしょう。 婚姻届や出産届も出さず愛人とともに逃避行されれば、いくら正常なメンタルを持っていても大きなショックを受けると推察できます。

長男のその後

事件発覚後長女と次女は母親に引き取られますが、長男は養護施設を出所後も母親と暮らすことはありませんでした。自ら学生生活をやり直し、生徒会長になるなど失われた青春をようやく取り戻しました。 三女を死なせてしまった罪は決して軽いものではありません。しかし事件が発覚するまでの間、兄弟の面倒を見てきたのは紛れもなく長男であることを忘れてはなりません。 その後の長男の生活ぶりを伝えるメディアはほとんどなく謎のままです。

巣鴨子供置き去り事件の映画化「誰も知らない 」

2004年に公開された映画「誰も知らない」は俳優柳楽優弥の出世作として知られています。監督である是枝裕和は10年以上の時間をかけ、丹念に巣鴨置き去り事件を取材しました。 身勝手な親に翻弄されながらも、兄弟の面倒を見なくてはならない主人公の心の葛藤が見事に描写されています。柳楽優弥の演技ばかりが特筆されがちですが母親を演じたYOUの怪演も光りました。 映画「鬼畜」の岩下志麻を彷彿すると評価する人も少なくありません。より事件の真相を知りたい人におすすめの映画だといえます。

近年増加する児童虐待やネグレクト

ネグレクトとは英語に由来しており、児童虐待などさまざまな意味を持ち合わせています。日本では育児放棄が一般的な意味になっています。ここ数年でネグレクトは年々増加していますが、その原因は如何なものでしょうか。

児童虐待やネグレクトの原因

ここ数年の傾向としてネグレクトに走る女性は10代後半から20代前半に集中していることがわかります。またその大半がシングルマザーであり、新しい恋人による児童虐待に発展しているケースも少なくありません。 原因として考えられるのは精神的に成熟しきっていないことがあげられます。本来子供ができればいかに育てるかを考えるものです。 ネグレクトに走る女性は自分が楽しむことを優先します。そのため子供が邪魔になり面倒を見なくなってしまうのです。

児童虐待やネグレクトを無くすには

児童虐待やネグレクトを無くすには、命の尊さを大人と子供が一緒になって学ぶことが大切です。さらに子供を育てることは、一時の感情では成し遂げられないことも学ばせるべきでしょう。 また正しい避妊の知識も不可欠です。子供はぬいぐるみではありません。育てられないならせめて避妊はしっかりと行うことを習慣化させることは極めて重要です。 いずれにしても心が成熟しないと子供を育てることができないことを認識させることが必要不可欠です。

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