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梁山泊事件はパチプロ集団による相場操縦と脱税事件。梁山泊の知られざる実態とは。

もくじ

1分でわかる梁山泊事件

  • 株式市場の相場操作や脱税を巡る事件
  • パチプロ集団による犯行
  • 証券取引法で有罪判決が下る

株式市場の意図的な操作や脱税などによって関係者の逮捕に至った梁山泊事件ですが、その全貌や詳細を知っている方は少ないかもしれません。 この記事では梁山泊事件の概要と、そもそも梁山泊とはどんな組織なのか、また梁山泊事件の経緯と事件に関与していた主要な人物について説明していきます。

相場操縦・脱税などの刑事事件

梁山泊事件とは株式市場の相場操作や脱税などによって関係者が逮捕された刑事事件のことです。 梁山泊事件では2つの容疑があります。1つは事件に関連人物によって株式市場で儲けを出すために、相場を意図的に操作し「仕手戦」などによって巨利を得ていたことです。そしてもう1つが脱税が行われていた事に関する容疑です。

証券取引法で有罪判決

この事件に関与していた関係者は、旧証券取引法違反や法人税法違反によって有罪判決を受けています。 有罪判決を受けたのはパチンコ情報提供会社である梁山泊のオーナー・豊臣春国氏です。豊臣春国氏を中心にシステムインテグレーターであるビーマップという会社の株価操作で投資利益を得たり、その他の事業で得た利益に関する税金の未納などがあったため、有罪判決となりました。

梁山泊とは

次は一連の事件の中心となった梁山泊という組織について紹介していきます。 梁山泊とは「仕手戦」という意図的に株式市場を操作して利益を得ていました。また、本来は株式投資ではなく、パチンコ攻略法の販売会社でした。その詳細について確認しましょう。

梁山泊はパチプロの集団

梁山泊とは前述したように豊臣春国氏がオーナーで、パチンコ情報を提供する大阪の会社です。 1990年代にパチンコの攻略法を生み出し、その情報を発信していました。梁山泊の名前を有名にしたのは「春一番」というパチンコ機種の攻略法を紹介したことです。 この機種には3つのノーマルモードと、1つの天国モードがありこの天国モードを狙い撃ちする方法や、天国モードを作り出す方法などを紹介していました。

主にパチンコ攻略法の販売をしていた

上記の通り梁山泊はパチンコの攻略法を独自に編み出してその販売をしていました。 梁山泊は先述の「春一番」という機種で「永久連チャン打法」という独自の技術を生み出し、この方法で2億円を稼ぎ、こうしたパチンコ台の攻略法を販売して売上を立てていました。 その他にも、株式相場で意図的に市場を操作して利益を得る「仕手戦」でも利益を出していました。

梁山泊事件の経緯

次は、具体的な梁山泊事件の経緯について紹介していきます。 大まかな流れとしては、「2007年の家宅捜索」「ビーマップ事件」「アイ・シー・エフ事件」「脱税の発覚」という4つの事件で構成されています。それぞれの事件について詳細を確認しておきましょう。

発端は2007年の家宅捜索

梁山泊事件の発端は、2007年の家宅捜索に始まります。 2007年に警察による家宅捜索が入りました。そしてここから株式市場を意図的に操作していること、株式操作に関する風説を流すこと、取得した利益に関わる税金の未納問題が発覚し、経営者であった豊臣春国の逮捕に繋がります。 この家宅捜索から始まった一連の事件によって豊臣春国は証券取引法違反で6ヶ月間、法人税法違反で3年間という懲役を受けることになります。

ビーマップ事件

梁山泊はパチンコ攻略法の販売の他に「仕手戦」でも利益を得ていました。 2007年2月14日にビーマップの株価を不正に釣り上げていた疑いが浮上し、大阪府警と証券取引等監視委員会が家宅捜索を行います。 その結果、豊臣春国と投資顧問会社役員の7名を証券取引法違反の容疑で逮捕しました。容疑は市場の活況さを投資家に錯誤させることで意図的に取引を行う「馴合売買」などによる相場操作でした。

アイ・シー・エフ事件

梁山泊は、投資会社であるアイ・シー・エフと共に不正な株式売買を行っていたことでも立件されています。 投資会社であるアイ・シー・エフが、梁山泊の関連会社を株式交換で買収すると2004年12月に発表します。その際、梁山泊関連会社の時価を8億円と過大評価して公表します。その後、アイ・シー・エフの新株を入手し、梁山泊関連会社が5億8000万円の利益を得ました。

脱税事件

その他、パチンコ攻略法や株式取引によって利益を得ていた梁山泊の関連会社2社が、2年間で9億4400万円の売上を隠蔽し、総額2億8300万円の脱税をしていたことも事件となります。 この事件によって幹部2人は起訴猶予処分、2つの関連会社とその経営者が法人税法違反で起訴されることとなります。

梁山泊事件の関係者

最後に梁山泊事件に深く関与していた人物を3人紹介してこの記事を終わります。 梁山泊事件に関与していた主要な人物は、これまでにも何度か紹介した梁山泊グループの代表豊臣春国氏、投資会社アイ・シー・エフの社長佐藤克氏、ライブドア元取締役でアイ・シー・エフ最高顧問の榎本大輔の3人です。

梁山泊グループ代表 豊臣春国

一連の梁山泊事件の中心となった人物が、梁山泊代表の豊臣春国です。 同氏は不動産関連会社を経営していた父と母を若くして失い、19歳で大学を中退してから競馬情報発信の会社を設立します。 その会社が倒産してから、2度目に設立した会社がパチンコ攻略法の販売と株式取引を行う梁山泊という会社でした。

アイ・シー・エフ社長 佐藤克

2人目は梁山泊とともに株式の不正取引を行っていた、投資会社アイ・シー・エフの社長である佐藤克氏です。 同氏は大学在学中に会社を設立して、企業向けの戦略コンサルティングや事業再生などを行い、他にも会社を設立して合計8社の経営者を行っていました。 その後、2003年にそれまでの会社の経営を退任し、株式会社アイ・シー・エフの代表取締役に就任します。

その他の関係者

豊臣春国氏と佐藤克氏の他には、ライブドア元取締役でアイ・シー・エフ最高顧問であった榎本大輔氏も梁山泊事件の関係者です。 榎本大輔氏は元々アイ・シー・エフの再興戦略顧問をしていた人物で、同氏が梁山泊事件に関わったことで8億円相当の株が流れていたため、家宅捜索が行われました。 また同氏は、ライブドア株の売却益について脱税の容疑をかけられた人物でもあります。

まとめ

梁山泊事件はその詳細を知る人は非常に少ない事件ですが、株式投資や脱税などに関する事件としては有名な事件の一つです。 株式投資などに興味がある方は過去の市場操作による逮捕の一例として知っておくと良い事件なので、この記事で紹介した内容をよく覚えておきましょう。

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