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御堂筋事件は地下鉄御堂筋線で起きた痴漢・強姦事件。女性専用車両の導入にも繋がった背景とは?

もくじ

1分でわかる御堂筋事件

  • 痴漢を注意された男性2人が女性を強姦
  • 女性への卑劣な行為や事件の判決に批判の声が集まる
  • 女性専用車両の導入のきっかけにもなった

御堂筋事件の概要

1988年11月4日の夜、電車内で痴漢を行っていた男性2人組を注意した女性が、その男性2人に連れ回され強姦されました。「女性の性被害」について社会全体が考えるきっかけとなった御堂筋事件とは、一体どのような流れで引き起こされたのでしょうか。

地下鉄御堂筋線で痴漢をする男性二人組

事件の発端となったのは、大阪市営地下鉄御堂筋線の電車内にて、事件の加害者2人が女性に痴漢行為していた第一の事件です。痴漢行為を発見した被害者は、その女性を助けるために勇気を出して注意しました。 以前、被害者自身もこの加害者2人から痴漢被害を受けており、当初からお互いに認識していたとのことです。また加害者2人は、痴漢行為を通じて知り合っています。

痴漢をされている女性を助けた女性が被害に

痴漢されている女性は無事助け出されましたが、今度は助けた被害者に怒りの矛先が向けられます。まさに逆恨みを受けた被害者は、加害者2人に電車から引きずり降ろされ、そのまま誘拐されました。 女性1人で男性2人に挑んでいた最中、周囲の乗客は様子をうかがうばかりで、たった1人の女性を助けようとする雰囲気すらなかったといいます。 被害者は「声を上げても助けがくる気配がなく、逆に加害者に何をされるかわからなかった」と、当時を振り返ったとされます。

痴漢を注意した女性は誘拐、強姦された

誘拐された被害者は、そのまま大阪府堺市の街中を連れ回されます。その後、人気のないマンションの建築現場に現場に連れ込まれ、強姦被害に遭いました。加害者2人は脅しの道具としてノコギリを用いたり、バンドで殴ったりするなど、卑劣な犯行に及んでいます。 「痴漢女性を助けた勇敢な女性が逆恨みで被害に遭った」というこの事件は、当時日本中に衝撃を与えました。

御堂筋事件の裁判と判決

御堂筋事件の裁判は、加害者がすぐに犯行を認めたこともあり、すぐに実刑判決が下されました。しかし、量刑の軽さや加害者側を擁護する姿勢が見られるなど、判決自体には大きな批判が集まっています。

懲役3年6ヶ月の判決

求刑4年に対し、加害者2人に科せられた懲役刑は3年6ヶ月です。弁護側は「逃げようと思えば逃げられた」と女性の落ち度を指摘し、止めなかった周囲の人間にも責任があると主張しました。大阪地裁堺支部も「前途ある若者」「同情すべき成育歴」として、加害者に情状酌量の余地を加えています。 加害者の1人は「女性に振られ、むしゃくしゃしてやった」と、身勝手な証言を行っていました。

判決が甘いのではないかと批判が続出

3年6ヶ月という量刑には、「事件の卑劣さに対して甘すぎるのではないか」と批判的な意見が続出しています。とくに女性の反発は強く、この事件を受け「性暴力を許さない女の会」が発足しました。 後に彼女たちの献身な活動と声が、女性への痴漢や性暴力について社会全体が考える流れを作り、女性専用車両ができるきっかけとなりました。

御堂筋事件がもたらした社会への影響

御堂筋事件が発端となって始まった女性たちの活動、そして事件をきっかけに社会全体が真剣に考え始めた結果、女性への犯罪に対するさまざまな取組の礎となりました。具体的には、どのような影響が広がったのでしょうか。

電車内での痴漢対策強化

今日、日常生活の中で痴漢防止を呼びかけるポスターや性犯罪防止のPRが見られるようになったのは、「性暴力を許さない女の会」の奮起ならび御堂筋事件の影響が大きかったからと言われています。 事件当時、電車内での「痴漢」の文字を出すことや、「性暴力」を全面に押し出した文言を出すことに、各社抵抗がありました。大阪府警察と関西鉄道協会が作成したポスターに痴漢や性の文字がなかったこと、対策委員会の名前に「小暴力」と使われていたことからも判断できます。 それでも彼女たちは活動を続け、社会的気運も高まりもあり、現代のようにボスターや電車内の放送で「痴漢は犯罪」と訴えられる世の中になりました。

女性専用車両の導入のきっかけにも

2000年以降に始まった女性専用車両の導入も、御堂筋事件の影響が大きいとされています、現在ではあらゆる路線に適用されるなど、私たちの生活にすっかり溶け込みました。 女性専用車両の是非やマナーについては、未だに議論が続いています。しかし、あくまで「痴漢防止」「女性が安心して利用できるように」という想いが根幹にあることを忘れてはなりません。

最近では電車内に防犯カメラの設置も

JR東日本は2018年、各車両に防犯カメラの追加設置を行う方針を発表しています。痴漢はもちろん、電車内のあらゆる犯罪を撲滅するためのものです。 一部では「やりすぎ」「監視されるのが不快」と、反対の声も多数あります。しかし犯罪の抑制だけでなく、冤罪の証明や事件への巻き込まれ防止などの面があるのも事実です。

痴漢行為や冤罪の撲滅

女性だけでなく男性への痴漢やセクハラも問題視される現在、性犯罪への危機意識は昔と比べ高くなりました。しかし、1月27日に大阪メトロ御堂筋線で10代女性が痴漢および暴行被害が遭うなど、依然犯罪数は0ではないのが実情です。 また、逆に男性の痴漢を女性がでっち上げる、痴漢冤罪も社会的問題になっています。社会的制裁や誹謗中傷を受ける男性を主人公にした映画、『それでもボクはやってない』もかつて話題になりました。 痴漢行為と冤罪の撲滅には個々人の意識だけでなく、鉄道会社やメディアなど、社会全体が継続して取り組む必要があるでしょう。

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