\ 琉球風水志 シウマの占いページはこちら /

松永太死刑囚主導の北九州監禁殺人事件の概要。共犯の緒方純子との関係性とは。

もくじ

1分でわかる北九州監禁殺人事件

  • 主犯格・松永太が起こした監禁殺人事件
  • 松永太は共犯の緒方純子をマインドコントロール
  • 残虐な犯行で松永太は死刑判決に

北九州監禁殺人事件の主犯格である松永太と緒方純子

男女2人が7人を監禁・殺害したのが「北九州監禁殺人事件」です。 監禁されていた場所から逃げ出した、当時17歳だった少女の通報で事件が発覚しました。当初は未成年者の監禁事件と報道されましたが、事件は意外な方向へと進んでいきました。 その実態は、監禁されている親族同士で殺し合うなど衝撃的なものでした。この事件によって7人が死亡し、主犯は死刑となり共犯者は無期懲役の判決が降りました。犯人たちはマインドコントロールと虐待により、自ら手を下すことなく7人を殺害しました。

松永太の生い立ちと経歴

当時40歳だった松永太(まつながふとし)は北九州市小倉北区で生まれます。両親が布団屋をやっていたことから経済的に恵まれた環境で育ちました。 小学校・中学校では成績がよく、小学校では学級委員長や生徒会役員に選ばれ、中学校では論大会で優勝、バレーボールの部活でキャプテンを任されるなど優秀な生徒でした。 しかし、人に好意を持たれるためには平気で噓をつく性格でもありました。

松永太は布団屋のワールドを経営

卒業後一度はお菓子店に就職するもしばらくすると退社し、家業の布団屋を1年ほど手伝っていました。その後、松永太は家業を引き続ぎ、布団屋を布団訪問販売会社に刷新し、「ワールド」の社長となりました。 松永が経営していた「ワールド」は安い値段で布団を購入し、高値で販売していました。彼のビジネスの実態は詐欺商法まがいだったと言えます。 その方法で松永太は利益を得て、自宅と事務所を備えた3階のビルを建てています。

松永太は詐欺行為を行なっていた

ワールドの経営がうまくいかなくなった松永は、資金繰りのために保険代理店に巧みに話を持ちかけて、車両事故を故意に起こして保険金を受け取るといった詐欺行為を行なっていました。 また、手形の不渡りを逃れるために暴力団の存在を漂わせて信用金庫の支店長を脅迫するなどを行っていました。 さらに、ヤミ金から借りたお金で布団を買って販売し、借りたお金は返さないで姿を隠すといったことを繰り返し行っていました。

松永太と緒方純子の関係

松永と緒方は高校の同級生でした。農家の家に生まれた緒方は親が議会議員だったことから何不自由なく育ちました。短大卒業後、幼稚園の教員になるなど優しく真面目な性格でした。 2人の出会いは卒業アルバムで、写真が目に止まったと言って電話をかけてきたのがきっかけでした。 松永は結婚していましたが、20歳の時に緒方と肉体的な関係になったことをきっかけに不倫関係になり、約12年間の不倫関係から妻と離婚して緒方を内縁の妻としました。

北九州監禁殺人事件の概要

少女が警察に通報したことにより、北九州監禁殺人事件の存在が明るみにでます。親族同士に殺害をさせるなど、事件の内容は信じられないほど凄惨なものでした。 また、被害者たちは犯人に心や考え方・思いなどを支配され、洗脳状態であったことも特徴的です。続いては事件の詳細を解説していきます。

主犯格である松永太と緒方純子によるマインドコントロールが行われた

犯人は被害者たちを洗脳していました。まず、主犯格である松永が緒方にマインドコントロールを行っていたのです。 松永は緒方に対して暴言を吐いたり、顔や足などを殴ったり、胸にタバコの火を押し付けたり、自分の名前を刺青として体に刻みさせたりしていました。普通では考えられないような異常な虐待を行い自分に逆らわないようにしていたのです。 虐待を受け、自分の心や意思がコントロールされていたのは緒方純子だけではありませんでした。松永は会社の従業員にも暴言や暴力を行い、徐々に彼らも洗脳されていったのです。

松永太の知人や緒方純子の親族をワールドに監禁

松永は監禁から脱走した少女の父当時34歳、緒方純子の父(当時61歳)母(当時58歳)妹(当時33歳)姉の旦那(当時38歳)と子どもを自分の会社である「ワールド」に監禁していました。 監禁されていた部屋のドアには監禁者たちが逃げられないように多くの南京錠がかかっていて、窓には開放ができないように棒によって釘打がされるなど異様な光景だったと後に判明しています。 緒方はその部屋からの逃走を試みますが、見つかり今までにない通電虐待を受けたことで逃走することを断念しています。

相手の弱みを握り金銭等を奪っていた

松永は緒方と付き合ったことで、緒方の両親と妹、妹の旦那・娘・義弟たちと一緒に暮らすようになりました。巧みな話術で近づき、彼らにお酒を飲ませていい気分にさせ、したたかに弱みを探していました。 相手の弱みを見つけた松永は、ストレートに「お金を持ってこい」とは言わず、相手が自分の意思でお金を持ってくるように仕向けていました。 そして松永は相手の弱みを握り金銭を奪うとともに相手の弱み使い、他の人間への暴力・虐待を指示しました。

暴力や通電による拷問

松永は自宅兼事務所のビルの敷地内に監禁部屋を作り、そこに従業員を収容させて巧みな話術と暴力によって詐欺手法を叩き込んでいました。 また、販売実績が悪い従業員には顔を拳で殴ったり、足・腕・腰などを木刀で殴るといった虐待を行っていました。 さらに、従業員への罰としてまた自分に気に食わないことがあった場合は、腕・足・太股・乳首・口や耳やアゴなどに電気を流す通電による虐待は連日あたり前のように行っていました。

生活での様々なルールを設けた

マインドコントロールで支配した緒方一家、虎谷一家には生活での様々なルールを設けていました。寒くても薄着、伏せた状態で移動、昼間だけ3時間~4時間の睡眠、具が入っていない即席ラーメン、白米に生卵だけの食事でした。 また、排泄は一日一回で許可が必要、布団の代わりに新聞紙、外出することは原則禁止、シャワー、歯磨きはやらせてもらえないなど残酷なルールを決めていました。

被害者に被害者を殺害させた

犯人・松永は意思や心をコントロールして、虐待で支配し監禁していた緒方に知人の殺害を指示しました。通電と食事を与えないようにして死亡させるように指示をだしていました。 また、自分の指示に従わない緒方の父親を胸に通電し殺害するように指示をし、その遺体を妹と妹の旦那と子供を含む5人に解体させていました。 また、緒方純子の義弟に自分の娘と共同で妻を浴室で絞殺、緒方の姪と共同で甥を絞殺など監禁の被害者に殺害を命じていました。

北九州監禁殺人事件の裁判とその判決

洗脳と虐待によって被害者たちを支配下に置き、娘が父親を殺害、妹が義弟を電気コードで絞殺など親族同士が殺し合う結果を仕向けられたのが「北九州監禁殺人事件」です。 主犯・松永とマインドコントロールされていた緒方にはどのような判決が下されたのでしょうか。事件の裁判の判決について説明します。

松永太は死刑

松永は死刑が下されました。初公判は監禁致傷罪で審議がスタートとしましたが、1年後殺人容疑での再逮捕を受け殺人罪として公判がスタートしました。 2005年の論告求刑公判では、松永に死刑が下されました。松永の弁護人は7人が亡くなったのは殺人ではなく事故だった、また殺害は緒方の親族同士によるものとして無罪を主張し上告しました。 上告審判決公判では第一審の死刑判決を支持し、上告を棄却して松永の死刑は確定しました。

緒方純子は無期懲役

緒方は第一審で松永と同様に死刑の判決が下されました。 しかし、緒方の弁護人がマインドコントロールと虐待で逆らうことができなかったとして死刑の回避を求め最高裁に上告しました。そして最高裁は緒方を無期懲役の判決を下しました。 この判決を不服として検察側は上告しますが、最高裁第一小法廷は検察側の上告を棄却し、福岡高裁の控訴審によって緒方への判決に無期懲役で決定しました。

北九州監禁殺人事件は漫画の『闇金ウシジマくん』の元ネタにも

『闇金ウシジマくん』の元ネタが「北九州監禁殺人事件」と言われています。『闇金ウシジマくん』は真鍋昌平氏が原作の「週刊ビッグコミックスピリッツ」に掲載され漫画です。 人気があることから2010年10月にMBS・TBS系でドラマ化されました。マインドコントロールで精神が破壊され、家族が絆さを失う「洗脳くん編」が話題を呼びました。

事件から見えるマインドコントロールの恐怖

「北九州監禁殺人事件」は娘が父親を、姉が妹を、夫と子供が妻を殺害し、7人の死亡者を出す結果になりました。親族同士が殺し合うマインドコントロールの怖さを改めて知ったのが「北九州監禁殺人事件」だったのではないでしょうか。 自分もわからないうちに洗脳にかかってしまうことが最も気をつけなけばならない点です。その恐ろしさを世間に知らしめる事件だと言えます。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

もくじ
閉じる