名古屋で起きた強盗殺人事件
闇サイト殺人事件は名古屋市で発生した事件です。 2007年8月の深夜、犯人である男3人組は名古屋市千種区の住宅街で帰宅途中の女性会社員を拉致し、愛知県愛西市で殺害しました。そして、その遺体を岐阜県瑞浪市なる山の中に遺棄しました。 この事件の最たる特徴としては、男3人組が過去に面識のない赤の他人同士であり、闇サイト上で知り合い計画を実行したということです。
闇サイト殺人事件の概要
「闇サイト殺人事件」は2007年8月全国に大きな衝撃を与えた殺人事件であり、現在でもいまだにその事件の凶悪性や犯人の残忍さが語り継がれています。 ここでは、この「闇サイト殺人事件」について犯人たちがどのようにして知り合い、どのような犯罪を行ったのでしょうか?
闇サイトで知り合った男性3人による犯行
今まで会ったことがない男性3人が闇サイトで交流して、赤の他人である女性を殺害しました。 男たちは闇サイトで互いの存在を知り、それまでに面識は一切ありませんでした。彼らは誰かから金品を奪うという共通の目的で犯罪計画を練りました。 そして、その犯罪計画を実行に移し、見知らぬ他人である通行人の会社員女性を拉致して殺害し、遺体を遺棄しました。
帰宅中の会社員女性を拉致し殺害
「闇サイト殺人事件」の被害者である会社員女性は犯人である男3人組に突然拉致されて、殺害されました。 男3人組は2017年8月24日の深夜名古屋市千種区の住宅街にて、帰宅途中であった会社員女性を車の中に無理矢理押し込んで、人通りが少ないくらい場所で彼女を殺害しました。 ちなみに、男3人組は会社員女性より先に別の4人の女性を狙っていましたが、こちらは幸いなことにいずれも失敗に終わりました。
金品を奪い遺体を遺棄し逃亡
犯人の男3人組は会社員女性から金品を奪って、遺体を遺棄し逃亡しました。 女性を拉致後男3人組は愛知県愛西市で女性を脅迫して、キャッシュカード2枚を強奪しました。そして女性に対して強姦を試みただけでなく、金槌で何度も殴打した上でロープで首を絞め窒息死させました。 その後遺体を岐阜県瑞浪市にある山の中まで運び、そこで死体を遺棄しました。
闇サイト殺人事件の犯人と犯行の動機
「闇サイト殺人事件」の実行犯は堀慶未(ほりよしとも)、川岸健治(かわぎしけんじ)、神田司(かんだつかだ)の3人です。この3人は過去に面識はなく、闇サイト上で知り合い凶悪な殺人事件を起こしました。
堀慶末
堀慶末は会社員女性を直接殺害した犯人です。高校中退後結婚し子供ももうけましたが、後に離婚しました。 1998年には愛知県碧南市で夫婦を殺害し、現金を強奪しました。また、2006年には名古屋市守山区の女性を襲い、現金を強奪しました。 このように堀慶末は2件の凶悪事件を起こした過去がありました。犯行をした2007年時点は、32歳で職はありませんでした。 闇サイト殺人事件では無期懲役の判決となりましたが、2019年8月に他の事件で死刑判決を受けたことにより無期懲役刑の執行が停止され死刑をまつ死刑囚となりました。
川岸健治
川岸健治は自らの罪を軽減してもらうため、警察に自首した人物です。現在は無期懲役に服しています。 妻子持ちで分譲マンションを購入したこともありました。しかし職を転々とし事件直前は莫大な借金があり、生活が困窮していました。また、2005年には闇サイトを利用した詐欺で有罪となったこともありました。 犯行をした時は40歳で、犯人の中でも最年長でした。