1分でわかるロズウェル事件
1分でわかるニュースの要点
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1947年にロズウェルでUFOが見つかった事件
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後にUFOではなかったと訂正されるも隠蔽が疑われた
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ロズウェル事件以降UFO探しが活発になった
ロズウェル事件とは
1947年、ロズウェル陸軍飛行場のプレスリリースをきっかけとして、UFO騒動が巻き起こりました。米軍とアメリカ政府は、のちに実験用の観測気球だと訂正しましたが、いまだに宇宙人やUFOの噂が絶えません。
牧場にUFOの残骸が発見されたとニュースに
1947年7月8日、ロズウェル陸軍飛行場はプレスリリースにて、「空飛ぶ円盤」を回収したと報告しました。 発見されたのは6月14日のことです。ロズウェルにほど近いフォスター牧場で、謎の残骸が発見されました。発見者のウィリアムブレイゼルはロズウェルの地元新聞紙に対して、ゴムのような物質や棒状の何かで組み合わさった、輝く残骸を見たと語っています。 残骸の発見現場は正確にはロズウェルではありませんが、ロズウェル陸軍飛行場が密接に関係していることから、ロズウェル事件と呼ばれるようになりました。
後に落下した物体は気球であると訂正された
ロズウェル陸軍飛行場は当初、プレスリリース上で「空飛ぶ円盤(Flying disc)」を回収したとはっきり明言しました。関係者の所属まで並記していたので、見間違いということはほぼなかったはずです。 しかしロズウェル陸軍飛行場は発表の数時間後、突然前言を翻して回収したのは「空飛ぶ円盤」ではなく、気象観測用の気球だったと訂正しました。 またロズウェル事件の数十年後、1997年6月にアメリカ政府の公式見解として、ロズウェル陸軍飛行場が回収した物体は極秘実験の調査用気球だったとしています。
宇宙人が未だに地球で生息している噂も
ロズウェル陸軍飛行場関係者やアメリカ政府は否定しましたが、ロズウェル事件の後に宇宙人の発見が次々と報告されています。1947年だけで、10件以上もUFOが目撃されました。 UFOまたは宇宙人の噂は、科学技術の発展した現在でもなくなっていません。目撃証言以外にチャネリング(宇宙と精神的に交信すること)で感応した話や、地球は宇宙人の作ったシミュレーションという大胆な仮説も論じられています。いずれにしても宇宙人の地球生息は噂レベルでしかなく、確証はありません。 その一方で2020年に宇宙関係者による、思いがけないインタビューが公開されました。イギリス初の女性宇宙飛行士ヘレンシャーマン氏が、宇宙人は間違いなく存在するし、ひょっとするともう地球にいるかもしれないとコメントしたのです。
ロズウェル事件の隠蔽や脅迫に関する議論
ロズウェル事件は表向き、観測気球の誤認だったことになっています。しかしUFO研究家達は公式の説明に納得していません。報告の不備を指摘し、政府による隠蔽の可能性を指摘しています。その一方で隠蔽を指摘する研究家側の調査にも、不正があったことがわかってきました。
調査で不正や隠蔽があった
アメリカ政府の行った調査結果には、賛否両論が出ています。調査に当たった米空軍の調査官は、可能な限り公平な調査と記録を行った結果、UFOは存在しなかったと結論付けました。 これには当然、政府による隠蔽工作を疑う声が上がっていますが、存在しないものの証拠を出すのは不可能なため平行線を辿っています。 その一方で隠蔽工作を主張するUFO研究家の一部の中に、自らの主張を正当化する不正行為やでっち上げがあったことが、近年明かとなりました。たとえば有名な著者ドナルドRシュミットは、ありもしない調査で独自研究を書いた上、身分詐称していたことがわかっています。 ※調べたところ、政府側の隠蔽について信憑性のあるものがありませんでした。不正に関してはUFO研究者側のものだったので、見出しの変更をお願いします。
脅迫などで事実と異なる証言を行わせた疑いも
アメリカ政府が実際に隠蔽したかははっきりしませんが、ロズウェル事件を隠すために、残骸の目撃証言を変えさせた疑いはあります。脅迫は以下のような理由で疑われています。 ・残骸発見者のウィリアムブレイゼルが、軍関係者の付き添いで記者会見に現れた ・別の目撃者の孫が、祖母は軍に脅迫されていたと証言 ところが第三者が調査したところ、当時ウィリアムブレイゼルが一緒にいたのは軍関係者ではなく、リポーターのウォルトEホイットモアだったことが確認されました。また孫の証言についても、他の家族が誰も脅迫について言及しておらず、信憑性が非常に低いです。