1分でわかるピザ配達人爆死事件
1分でわかるピザ配達人爆死事件
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ピザ配達人ブライアン・ウェルズが爆弾で脅されて銀行強盗を行った
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ブライアン・ウェルズは強盗後に爆死し、事件の詳細が不明になった
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別の死体遺棄事件がきっかけとなって真相と主犯が判明した
ピザ配達人爆死事件の概要
ピザ(画像:pixaboy)
事件が起きたのは2003年8月28日、アメリカのペンシルバニア州北西にあるエリー市でした。銀行強盗をしたピザ配達人ブライアン・ウェルズが、警察官に追い詰められた後に時限爆弾で爆死した事件です。 動機などが不明の事件でしたが、後に別の死体遺棄事件から主犯が発覚したことで、真相が明らかとなりました。
ピザ配達人爆死事件が起きるまで
強盗(画像:pixaboy)
ブライアン・ウェルズはピザの配達先で爆弾を付けられ、事件の主犯から銀行強盗を指示されました。 事件発生の経緯や強盗の手口、事件後のブライアン・ウェルズの最期などについて詳しく紹介します。
ピザ配達人のブライアン・ウェルズが銀行強盗を指示される
ブライアン・ウェルズは8月28日、注文を受けて店からピザの配達に出かけました。ピザを届けたブライアン・ウェイルズは、そこで待ち構えていたケネス・バーンズと彼の仲間達によって、時限爆弾をつけられてしまいます。 爆弾をつけられたブライアン・ウェルズはショットガンと行動指示書を与えられ、銀行強盗するようにを命じられました。 一見すると事件に巻き込まれた被害者のように思えるブライアン・ウェルズですが、実は最初からケネス・バーンズの一味で、仲間に裏切られたというのがFBIの見解です
銀行強盗の後、逮捕
ケネス・バーンズらに銀行強盗を指示されたブライアン・ウェルズは、アメリカでトップ10に入る大手のPNC銀行の支店に向かいました。 午後2時30分ごろ、PNC銀行に着いたブライアン・ウェルズは窓口にメモを渡し、25万ドルを要求します。指示書には爆弾起爆までの15分以内に引き出すよう書かれていましたが、銀行側が制限時間内に用意できなかったため、約9千ドルしか手に入りませんでした。 銀行強盗実行から約15分経過したころ、なぜか自分の車のそばに立っていたブライアン・ウェルズは駆け付けた警察官によって確保されました。
首につけられた時限爆発が起爆し、死亡
逮捕されたブライアン・ウェルズは、時限爆弾が付けられていること、銀行強盗を成功させて指示通りに鍵を使わなければ爆発することを説明しました。 警察官は用心のために周辺住民を避難させ、しばらくしてから爆弾処理班を要請しました。しかし爆弾処理班は間に合わず、ブライアン・ウェルズは衆人環視の中、午後3時4分に時限爆弾が爆発して死亡します。 ブライアン・ウェルズ爆死の一部始終はテレビカメラに映され、後にインターネットに流出しました。FBIの検証によれば、仮にブライアン・ウェルズが逮捕されなかったとしても、指示通りの行動では必ず爆弾が爆発していただろうということです。
ピザ配達人爆死事件で明らかになる真相
捜査現場(画像:pixaboy)
「ピザ配達人爆死事件」はFBIが担当した事件の中でも指折りの複雑な事件でした。実行犯ブライアン・ウェルズが爆死したことで事件解明の糸口がなくなり、後に別の死体遺棄事件が解決のきっかけになったためです。 事件の真相が明かされた経緯についてご紹介します。
男性死体遺棄の事件が鍵に
2003年9月20日にビル・ロススタインが自宅冷凍庫に男性の死体が隠されている、と警察に通報しました。しかし事件にはビル・ロススタインは被害者の一人ではなく事件に関わっていました。 通報したビル・ロススタインによると、死体の男性ジェームズ・ローデンは元交際相手マージョリー・ディール=アームストロングとの間にあった金銭トラブルが発端となり、彼女に射殺されてしまったということでした。 マージョリー・ディール=アームストロングは射殺後にビル・ロススタインに依頼して、死体遺棄と証拠隠滅を手伝わせたのです。