1分でわかるケニアショッピングモール襲撃事件
ケニアショッピングモール襲撃事件
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2013年にケニアの首都で発生したテロ事件
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事件では一般人を含む約240名の死傷者が出た
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犯行グループはイスラム系過激組織の一員とされているが、真相は不明のまま
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ケニアショッピングモール襲撃事件の概要
ショッピングモール(画像:pixaboy)
事件は2013年にケニアの首都にあるショッピングモールで発生しました。このテロ事件では武装グループの襲撃と救出作戦によって民間人を含む多数の死傷者が出ました。 約4日間にわたった事件の詳細に迫ります。
2017年にケニアで起きた高級ショッピングモール襲撃事件
事件は2013年の9月21日から24日にかけて起こりました。ケニアの現地時間12時頃、首都ナイロビの大型ショッピングモールに自動小銃や手榴弾で武装した集団が押し入り、一般人を人質にして立て籠もったのです。 事件発生から3日目の23日午前から治安部隊が突入し、翌日24日に終息宣言がなされたことで事件の幕は下りました。
67名の死者と175名の負傷者
武装集団はショッピングモールで銃を乱射し、激しい抵抗をしました。最終的に武装集団は追い詰められ、ショッピングモールに放火もしています。 襲撃事件の発生から解決までの間に、民間人を含む242名の死傷者が出ました。242名のうち重軽傷者は175名で、死者は67名でした。また、少なくとも39名の行方不明者がいるとのことです。
実行した犯行グループ
テロリスト(画像:pixaboy)
「ケニアショッピングモール襲撃事件」の実行犯である武装集団は、事件の規模から当初10名から15名ほどの犯行グループと見られていました。しかし事件後に検証を行ったところ、実際にはもっと少ない人数だったことが判明します。
実行犯は全員死亡と発表
「ケニアショッピングモール襲撃事件」の襲撃グループの数は防犯ビデオの検証によって、4名から5名ほどの少人数だったことが後にわかりました。事件を解決したケニア治安当局の発表によると、銃撃戦で犯人は全員死亡したとのことです。 ところが犯人と見られる4体の遺体の身元は特定できておらず、実際には犯人の消息は不明です。 独自に調査を行ったアメリカのニュヨーク市警は、実行犯が逃亡した可能性を指摘しています。
アル・シャバブが関与か?
「ケニアショッピングモール襲撃事件」の後、ソマリアを中心に活動するアルカイダ系イスラム過激派組織「アルシャバブ」が犯行声明を出しています。 犯行声明の他、2014年9月にアメリカの対テロ作戦で殺害された「アルシャバブ」の最高指導者アハマド・アブディ・ゴダネは、事件に関与したことを語っていたそうです。 しかし実行犯の特定ができていないことから「アルシャバブ」の関与は不明のままです。
真相は闇の中
犯人(画像:pixaboy)
現地の情報筋によるとテロ計画は数ヶ月前から進んでおり、治安当局が見逃していたという話もあります。さらに突入作戦に従事した治安部隊がショッピングモールで略奪行為を行い、建物を崩落(公式には放火の影響と説明)させたなどとまことしやかに語られています。 「ケニアショッピングモール襲撃事件」には治安当局が外部に非公開にしている情報もあるため、いまだに真相ははっきりしていません。