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稲葉事件は警察官・稲葉圭昭による不祥事。エース警官が悪事に手を染めた意外な理由とは?

 

もくじ

1分でわかる稲葉事件

稲葉事件とは

  • 北海道警察の現役警察官が逮捕された事件
  • 警察史上最悪の事件と言われ、組織的犯罪が明るみになった
  • 全国民に衝撃を与えた事件

「稲葉事件」は北海道警察のエース刑事であった稲葉圭昭が、覚醒剤取締法違反並びに銃砲法取締法違反容疑で逮捕された事件です。 逮捕されたのが警察官でしかも現役であったこともショッキングでしたが、逮捕された稲葉圭昭刑事の犯罪だけではなく北海道警の組織的な違法捜査や検挙率にのみにこだわる組織体制が問題視され大きな話題なりました。

稲葉事件の経緯

「稲葉事件」は稲葉圭昭という警察官が起こした事件で、一人の犯罪が警察組織を揺るがす不祥事にまで発展しました。この事件が発覚し主犯である稲葉圭昭の逮捕・起訴・有罪判決を受けるまでの経緯をたどり、稲葉事件がもたらした影響を見ていきます。 真面目で正義の人であった稲葉がなぜ犯罪に手を染めることになったのでしょうか。

2002年出頭した他の人物から稲葉圭昭の覚せい剤所持が判明

2002年北海道警察に覚醒剤を持って男が出頭します。男は自らの覚醒剤使用を認め、ある覚醒剤の大量所有者の名前を告げました。 告発されたのは北海道警察生活安全特別捜査隊班長稲葉圭昭で、過去に100丁近い拳銃を押収した経験もある北海道警察のエースと呼ばれた現役の警察官です。 男は稲葉の捜査協力者として長く信頼関係を築いていましたが、600万円の無心を断られたことで関係が悪化し稲葉を告発、稲葉の後ろ盾を失った男の少しでも刑を軽くしようとした行動でした。

7月10日に覚醒剤取締法違反で逮捕

男の告発を受け北海道警察薬物対策課は勤務中の稲葉圭昭を任意同行、尿検査にて陽性反応が出たため逮捕しました。 捜査協力者(のちに道警に稲葉を売る)が稲葉の銃対策課時代の上司を脅迫したことが覚醒剤を使うことになった原因でした。仕事を干され自暴自棄となった稲葉は覚醒剤を使用するようになったのです。 銃対策課のエースあり容易に拳銃を押収してきた稲葉への周囲の期待は高く、期待に応え続けるこのプレッシャーも稲葉と覚醒剤のつながりを強くしました。事件の裁判で稲葉自身も覚醒剤を使用していたことを認めています

自宅から拳銃も押収された

覚醒剤取締法違反で逮捕された後、稲葉の自宅とアジトの家宅捜索が行われ明らかに販売目的であろう大量の覚醒剤とロシア製の拳銃が発見されました。 稲葉圭昭は覚醒剤を自ら使用するためだけでなく、拳銃の密輸・密売に関わっていたことが家宅捜索で判明したのです。このことがのちに「稲葉事件」が北海道警察全体をも揺るがす要因となります。 なぜ稲葉圭昭が密輸・密売に手を染めることになったのかが明らかになるにつれ、警察組織の問題が次々と浮き彫りになったのです。

稲葉事件の犯人、稲葉圭昭の犯行動機

稲葉圭昭が事件を起こすことになった原因は警察組織の仕組みが大きく関わっています。検挙率を上げることが正義とされ警察組織ではそれが全て警察官の評価に繫がるのです。 そのような組織構造の中で検挙率を上げるため稲葉が行ったのは協力者(S=スパイ)を作ることでした。逮捕時に20人のSがいたとされる稲葉ですが、彼が事件を起こすきっかけはこのSとの関係が大きな要因となっています。

情報入手の資金

稲葉は拳銃や覚醒剤の密輸や取引など暴力団しか知らないような情報を、暴力団内部の人間をSにすることで情報を得ていました。もちろんSはただで情報をくれるわけではありません。 Sから情報を得るには飲食代の負担や小遣いを渡す必要があり、そのために多額の資金を調達しなければならず稲葉は覚醒剤の密輸・販売に関わるようになっていきます。 警察にも情報料の資金としての予算はありますが稲葉はそれを使わず、ほぼ自分で資金を調達していました。よく働くとされたSは関係が悪化するまでの間2,000万円もの資金を使っています。

交際費にも使っていた

Sと組んで覚醒剤や拳銃の密売に手を染めていった稲葉圭昭ですが自分が窓口となることはありませんでした。常に密輸したものはSに売りさばかせ、4,000万円近くの利益を上げるようになっていきます。 こうした犯罪で得たお金はSに払うものだけでなく当時交際していた畑中絹代との交遊費や外車の購入にも充てられたのです。 このように密売で稼いだお金を交際費に使っていたことは、稲葉が裁判で有罪判決を受けた1つの原因になりました。

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