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上小阿仁村で医師いじめの噂。その原因や実態に迫る。

 

もくじ

1分でわかる上小阿仁村

1分でわかるニュースの要点

  • 村民の医師いじめで全国区
  • 2008年から約6年の間に5人の医師が退職
  • 地域医療に対する住民の理解が必須

上小阿仁村とは

秋田県の中央部に位置する上小阿仁村は自然豊かな山間部の集落になります。萩形渓谷や萩形キャンプ場といった観光スポットが有名です。しかし何より注目を集めているのが医師いじめの真相だといえます。噂が先行する村の実態とは如何なものでしょうか。

人口2000人程度の村

上小阿仁村は人口2,000人程度の小さな集落です。四方を山々で囲まれ、かってはマタギと呼ばれる狩猟民族が暮らしていました。 近年では高齢化が進んでいますが、集落には診療所が1件あるだけです。また自ら命を絶つ人が多く2009年頃までは年間4~5人の死亡者が出ていました。 その後さまざまな対策が行われ、改善傾向にあるものの依然として自殺率の高さは際立っています。日本に古くからある「ムラ意識」が強く、閉鎖的な風土であるといえるでしょう。

医師不足に悩まされていた

医師不足は日本全体の問題です。少子高齢化が進む中で、医師の激務は際立っており労働環境の改善は喫緊の課題ではあるものの解決の糸口は見つかっていません。 山間部では常駐を希望する医師が少なく、上小阿仁村も例外ではありませんでした。2007年には長らく村内に駐在していた医師が当時の村長と対立して辞職します。 これを機に役場は一般公募により医師を招へいしますが次々と交代する事態に陥りました。2013年から固定できていますが高齢である上、インフルエンザ治療薬を無診療で投与したとして懲戒処分されています。

上小阿仁村での医師いじめの噂

上小阿仁村を一躍有名にしたのが「医師いじめ」です。過疎地に赴任する医療関係者は極めて少ないのが実情といえるでしょう。テレビドラマのように赴任する者は歓迎されるべきです。しかし大きく乖離していた噂の真相とは如何なものだったのでしょうか。

医師の過酷な労働環境

過疎地の診療所といえば、「のんびりしてる」「閑散としている」といったイメージを持つ人もいます。しかし現実には過酷な労働環境であるといえるでしょう。 都市部と比較すると圧倒的に高齢者が多く、持病を抱えている人が大半です。上小阿仁村では医師は1人ですから内科から外科まで全てをこなさなくてはなりません。 医療器具も乏しく深夜の診療も例外ではなく24時間体制であったことが推察されます。つまり医師は休む間もなく神経を張り巡らせていたといえるでしょう。

住民からの嫌がらせ

上小阿仁村の診療所では過酷な労働条件に加え、住民からの嫌がらせも頻繁に行われてきました。当時流行した「mixi」には雑言の数々が書き込まれていたほか中傷ビラも配布されています。 昼食を取っただけでも陰口を叩かれるようでは、いくら強靭な精神力をもった人間でもメンタル疾患に陥るでしょう。 その上本来防波堤になるべき役場でさえこの事態を認めていません。役場の隠蔽体質にも医師が愛想をつかしたのが実態だと考えられます。

何人もの医師が短期間で退職している

嫌がらせは2008年以降しばらく続き、2013年までに5人の医師が退職しています。多くは役場の公募をみて志願してきた人々でした。 地域医療に理解があったにも関わらず、志半ばで退職を決意した背景には村民の嫌がらせがあったことは明白です。女性医師に対しては男尊女卑ともいえる発言もあり、村全体の風土が問題視されています。 複数の医師からも事実を認める発言があり同様のレポートも発表されました。その後の調べで村全体ではなく4~5人が中心であったこともわかっています。

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