広島一家失踪事件は真相不明の未解決事件。神隠しが噂された謎多き事件の動機は浮気か？

1分でわかる広島一家失踪事件

1分でわかるニュースの要点

家族4人と愛犬が失踪し、1年後遺体が発見された事件
警察では無理心中で処理されたが、謎も多い
拉致や浮気、神隠しなどの憶測が飛び交うも真相は不明

室蘭女子高生失踪事件の謎は解明されず。事件性がある真相不明の未解決事件に迫る。室蘭女子高生失踪事件は、室蘭市で当時16歳の女子高生が失踪した事件です。才色兼備の女子高生が行方不明になったことで話題となりました。事件に巻き込まれた可能性が高いものの、真相はいまだに不明のままです。今回は室蘭女子高生失踪事件の謎に迫ります。

広島一家失踪事件の概要

2001年6月に広島県世羅郡世羅町で発生した広島一家失踪事件。表面上普通にみえる家族を襲った謎に包まれた事件です。ある日突然に姿を消すことになった家族4人に何が起こったのでしょうか。この事件の概要を紹介します。

赤城神社主婦失踪事件の真相不明の神隠し事件。謎多き失踪劇に迫る。赤城神社主婦疾走事件とは1998年5月3日に群馬県の赤城神社で起きた未解決の失踪事件です。千葉県から家族7人で参拝に訪れていたなか、志塚法子氏が待機中の車から抜け出しその後の消息がまったくつかめなくなりました。10年間の捜査やテレビ番組の呼びかけも実らず、動機や詳細も不明のまま2020年を迎えています。今回は謎多き赤城神社主婦失踪事件に迫ります。

2001年に広島で起きた未解決失踪事件

この事件が起きたのは、近隣住民と新聞配達員の証言から、2001年6月3日夜から明け方の間であると推定されています。失踪したのは4人。唐突で何の痕跡もなく姿を消し、当時神隠し事件としてマスメディアに取り上げるほどでした。警察による捜査が行われましたが、最終的には無理心中事件として処理されましたが、多くの謎を残しました。

山上夫婦と娘、祖母、愛犬が姿を消したことに妻の同僚が気づく

失踪したのは山上家に住む50代の夫婦と祖母の3人、別居していた夫婦の一人娘の計4人に加え、山上家が飼っていた愛犬もが姿を消しました。彼らの行方不明が発覚したのは2001年6月4日の昼間です。山上の妻順子は当日会社の社員旅行に出かける予定にしていたところ、集合時間になっても現れないので職場の同僚が山上家を訪れ事件が明るみになりました。社員旅行当日の出来事に事件との関連性も疑われました。

遺体は事件の一年後にダムの底で発見

事件発生後、警察は近隣住民の協力を得て現場付近の捜索を開始しましたが、事件解決へと繋がる証言もなく、捜査は思うように進展しませんでした。いったいどこに行ったのか何の手掛かりもなく、本当に神隠しにでもあったのではないかとささやかれ始めた2002年の秋に事件に動きがありました。地元の京丸ダムの底に沈んでいた車を住民が発見し、車内からは家族4人の遺体が発見されたのでした。

失踪した山上家族について

発見された山上家族の死亡解剖がなされましたが、目立った損傷はなく、原因は特定できませんでした。何らかのトラブルに巻き込まれた形跡もなく、山上家族はいたって普通の家族の状態だったというのが多くの住民の証言でした。

山上正弘・順子夫妻は駆け落ちで結婚、関係も良好

夫婦間の関係が悪化し、無理心中したのではないかとの説が唱えられました。しかし、山上正弘と順子の夫婦間の関係も良好だったようです。 2人はもともと駆け落ちして結婚した間柄でした。もちろん長年夫婦の間柄にあるといわゆる倦怠期があるのも確かなので、そのような昔の事情を過信すべきではないでしょう。娘1人が成人し、愛犬を飼っていたのでそれなりに家族の間に寂しさのようなものがあったとも推測されますが、近隣住民からは不仲という話は起きませんでした。

娘・山上千枝は結婚間近

山上夫婦には千枝という名の娘がいました。事件当時彼女は26歳でした。職業は小学校の教師で、学校関係者の間でも美人で有名だったようです。写真を見る限り、かわいらしい感じのしっかり者といった印象です。結婚が決まっている婚約者がいて、結婚も間近で親とは離れて一人暮らしをしていたのですが、翌日が学校が休みであったため、前日夜遅くに実家に帰宅していたのです。そこで不運にも事件に巻き込まれてしまいました。

祖母・山上三枝は夫と別居中で夫妻と生活を共に

山上正弘には山上三枝という名の母がおり、彼女もまたこの事件の被害者となってしまいました。もともと息子は駆け落ちで結婚した中でしたが、詳しく事情はわかりませんが、ある時を境に息子夫婦の結婚を承諾したのではないでしょうか。事件当時の年齢は79歳で、既に高齢で背中も曲がるほどで、息子夫婦と同居していたようです。

広島一家失踪事件の数々の謎

広島一家失踪事件は警察によって無理心中事件として処理されましたが、数々の謎が残っており、事件関係者からの説明もないのでスッキリとしません。良好な夫婦関係で結婚間近の娘を持つ家庭が犠牲になった点は何らかの外部的な圧力が働いたと考えられるからです。

糸魚川火災は147棟を焼いた大規模火災事故。フェーン現象との関わりやその被害額、出火元の店主の詳細に迫ります。糸魚川火災は中華料理店から発生した大規模火災です。周辺147棟を巻き込み、周辺を焼き尽くしました。この事件は「フェーン現象」を起こしたことでも有名です。今回は糸魚川火災の被害の全貌や原因、フェーン現象についても詳しく解説します。

就寝や朝ご飯の準備など失踪直前とは思えぬ形跡

謎の第一は就寝中であったことや翌朝の朝ごはんの準備がされており、まさに普通の日常生活を送っている最中に突如いなくなった点です。食卓には朝ごはんが用意され、虫よけ防止のネットが被せられていました。無理心中するつもりであったのならこれらの準備は不可解です。つまり、朝ごはんの準備をしていた者にとっては外出は予期せぬ出来事であったと考えられるのです。

鍵は掛けられ、家の中が荒らされた痕跡はなく

また、家には鍵が掛けられており、家の中は荒らされていた形跡はなかった点も謎です。無理心中だったとしてどの段階で家人がどの段階でそれを察したのかは謎です。すでに外出を決めたときにそういった覚悟があったのなら鍵を掛ける必要はありません。むしろ、ふらっと外出してまた戻ってくるつもりであったと解釈した方が筋が通ります。ただし、夜中にふらっと外出するのも不自然です。どういった経緯で外出したのかは謎のままです。

金・携帯などの貴重品を携帯せず

実際に家の中には電気もつけっぱなしであり、財布や携帯などの貴重品は家に置かれたままでした。つまり「ちょっとそこまで出かけてくる」といった感じでの外出であったのではないでしょうか。ただし、夜中に家族全員がちょっと出かけてくるというのはいかにも不自然です。むしろ誰かに連れ去られたと考えた方が自然な状況であったといえます。

妻は翌日の旅行の準備も万全

妻順子は翌日に会社で社員旅行が予定されており、その準備がしっかりとなされていたことから妻順子は心中するつもりはなかったのではないかと考えられます。したがって、無理やり連れ出されたか、自発的に外出したが外出後に無理心中することになったかのいずれかということになります。上述のとおり夜中に自発的に外出する口実はなく、むしろ薬か何かを飲まされて熟睡しているところを連れ出されたと考えることもできます。

どうやってダムの底に沈んだのか

また、山上一家は車に乗ってダムに落ちたと推測されますが、どうやってダムに落ちたのかも謎です。車が落ちたと推測される場所には車止めがあり、間違って落ちることは想像しにくい場所でした。ただし、正弘さんはこのダムの工事の関係者であったことから、ダムの通路や構造にも詳しく、そのことと転落との間に何らかの関係があったとも考えられます。

発見時全員がパジャマとサンダル姿

発見当時、白骨化した遺体の近くからはパジャマとサンダルが人数分発見されています。つまり、車ごと被害者一家が沈められた際に、全員がパジャマにサンダル姿であったことになります。家族全員がこのような恰好で無理心中するというのも不自然です。仮に「ちょっと出かけてくる」ケースであったとしても、夜中にこのような恰好で全員が外出すること自体不可解です。主犯の者以外の者にとって事件は予期せぬ出来事であったと考えられます。

司法解剖の結果、死因は不明

発見された遺体は死亡解剖がなされましたが、死因は不明ということで片付けられています。とはいえ、失踪から1年足らずですから、白骨化していたとはいえ何も手掛かりとなる情報がなかったのかは謎です。遺体からは特に抵抗した後も見られなかったと言われていますが、納得した状態での転落か眠らされた状態での転落かは判然としません。

広島一家失踪事件の動機・要因とは

このように謎だらけの事件ですが、真相はどうなのでしょうか。警察は無理心中で処理していますが、本当にそうなのでしょうか。ここまで明らかになってきた事実から、事件の真の動機や要因について分析してみましょう。

タマムシュッド事件は身元不明の男性遺体が発見された未解決事件。残された暗号の正体とは？タマムシュッド事件は未解決事件です。身元不明の男性遺体が発見され、かつ現場には暗号が残されてまいました。捜査は難航し、結局今でもその真相は明らかになっていません。今回はタマムシュッド事件の全貌と考えられる説、関連事件を紹介します。

妻が会社の上司と浮気の噂

まず警察が言う無理心中説を裏付ける事実が出てきました。順子さんが勤務先の上司と浮気をしていたようなのです。しかも社員旅行に行ってその浮気相手と行動を一緒にする予定であったということも明らかになってきました。これが引き金となった可能性があります。正弘さんが思いつめて無理心中に及んだという説の有力な根拠でしょう。詳しい説明はありませんでしたが警察もそのように判断したと考えられています。

日教組との関係悪化による無理心中・夜逃げか

また別の説ですが、娘の千枝さんは日教組（日本教職員組合）とトラブルが生じていて、そのトラブル解決が図れず、思いつめて正弘さんが無理心中を決行した、あるいは夜逃げを行ったとされる説もあります。日教組は教職員の組合としては日本最大であり、トラブルになったことで将来の生活に憂いが生じたのかもしれません。この説が正しいとすれば、千枝さんも同意の上での無理心中であった可能性もあります。

ビズキャリ編集部

2020-04-30全3967字

平成の事件失踪事件未解決事件

拉致の可能性はあるのか

別の説としては何者かによる拉致の可能性です。妻の浮気にしても日教組にしても一家全員が命を絶たないと言われると謎が残ります。その点、拉致説であればその疑問は解決されます。ただし、当時の自宅の状況からは証拠を残さず犯行を成し遂げています。巧妙に証拠を消したとすれば相当なプロ集団であったと言わざるを得ません。

神隠しが伝えられる大将神山の近くに居住

さらに神隠しにあったという説もあります。「そんな馬鹿な」という声が聞こえそうですが、この説が出てくるのには理由があります。実は、事件が起きた現場の近くには神隠しの伝説が語り継がれている大将神山があり、山上家の先祖はその土地の所有者だったというわけです。もちろん非現実的な説ではありますが、無理心中説にも証拠がない以上誰もこの説を否定することはできないでしょう。

霊視を行うも解決には至らず

この不可解な事件の真相を知ろうと独自に調査するテレビ番組があり、たびたび特集として取り上げられました。中には霊能力者に登場してもらって、霊視をしてもらい事件の真相を解明しようと試みた番組もあります。しかし、霊視によってもはっきりとしたことは解明されず、事件の解決には至りませんでした。

一見幸せな家族が失踪した事件の真相は謎のまま

一見幸せな家庭にも何らかのトラブルや闇があり、それらは外部の人間からは知り得ません。広島一家失踪事件について紹介してきましたが、被害者一家が亡くなった今、真相が明らかになる日が来ることはないでしょう。人間には真実が隠され、神だけが知り得る事件として、これからも都市伝説のように語り継がれていくのかもしれません。