田野岡大和君が北海道の山林で置き去りに。少年の7日間のサバイバル生活の真相とは？

田野岡大和君は食べ物も飲み物も一切持っていませんでした。幸い田野岡大和君が入り込んだ宿舎の前には水道の蛇口があり水は飲めたようです。 しかし7日間何も食べないで水だけで7歳の少年が生きていけるのでしょうか。発見した自衛隊員が昼食用に持っていた2個のコンビニおにぎりを渡すと、田野岡大和君は立ったまま勢いよく食べ始めたそうです。よっぽどお腹がすいていたのでしょう。 田野岡大和君は発見後ドクターヘリで函館市の病院に運ばれました。診察の結果、軽い脱水症状と低体温症が認められたほかは体に大きな問題はありませんでした。

田野岡大和君が夜露を凌いだ陸上自衛隊駒ヶ岳演習場にある宿泊施設には幸いマットレスが敷いてありました。 この時期でも北海道の朝晩はかなりの冷え込みになったはずですが、このマットレスを折りたたんでその中に寝ることによって、ある程度寒さを凌ぐことができたようです。 サバイバルの専門家もこのような状況で生き延びたのは奇跡に近いと話しています。もし当日雨が降らず自衛隊員がこの宿舎に入らなければ、田野岡大和君の発見はもっと遅れたはずで、悲惨な結果を招いた可能性があります。

田野岡大和君が歩いてたどり着くまでの道はうっそうとした森でした。北海道のこの辺りはヒグマの生息地で田野岡大和君は熊に襲われる危険もありました。 ヒグマは大きなものでは体長2mになるものもいます。専門家によればヒグマは自ら人に襲いかかることは珍しく、人がいることがわかれば逃げていくそうです。 ただし何らかの方法でヒグマを驚かせた場合、ヒグマは非常に凶暴になり襲いかかることも十分考えられることから、田野岡大和君は熊に襲われる危険と隣り合わせだったと考えられます。

田野岡大和君が北海道の山林で置き去りにされ、奇跡的に発見されたニュースは海外でも報じられました。 海外のメディアは奇跡的な発見に驚くとともに、熊がいる山中に7歳の少年を置き去りにした両親に対しても様々なコメントを寄せています。 「人に石を投げるような子に対して、しつけとしてやむを得なかった」といった意見もありましたが、全体の論調としては「しつけの域を越えており、行きすぎた対応だった」と両親を批判するものが多くを占めました。