バーニングサン事件の真相とは？元BIGBANG・V.Iへの疑惑やスキャンダルに迫る。

1分でわかるバーニングサン事件

バーニングサン事件とは

2018年11月24日早朝にナイトクラブ「バーニングサン」で暴行事件が発生
通報後に加害者扱いされた被害者がインターネット上に監視カメラ映像を公開
BIGBANGのメンバーであるV.Iが関与していたことが明らかとなりスキャンダルに発展

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バーニングサン事件の概要

（画像：Unsplash）

「バーニングサン事件」の発端になったのは、2018年11月24日に起こった暴行事件でした。韓国・ソウルのナイトクラブを訪れていた男性がセクハラを受けていた女性客をかばったところ、店外に連れ出されスタッフに暴行されたことが始まりです。ここでは「バーニングサン事件」の概要について、詳述します。

ナイトクラブ｢バーニングサン｣で2018年に起きた暴行事件や疑惑

2018年11月24日に女性客を助けようとしてスタッフに暴行を受けた男性は、警察に通報しました。ほどなくパトカーが到着しますが警官はナイトクラブ「バーニングサン」のスタッフとだけ話し、被害者の訴えを聞こうとしません。その後被害者男性に手錠をかけて警察署に連行し、自分が通報者であり被害者であると訴えると脇腹を殴るという暴力を加えます。警察署に着いてからも「理不尽だ」と訴え続けた被害者男性に対し、警官は顔を足で踏むなどの暴行を続けました。そして女性客への痴漢行為並びにナイトクラブに対する営業妨害の現行犯として、被害者男性を逮捕します。後にこの対応が、ナイトクラブと警察の癒着疑惑へとつながっていきます。

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元BIGBANのメンバー・V.Iをはじめ多くの男性芸能人が関与

ナイトクラブ「バーニングサン」は高価な洋酒のセットが用意され、有名なDJやラッパーが公演することで知られていました。そのため韓国の芸能人や財界有名人が集まることでも有名でした。そしてこのバーニングサンは、BIGBANのメンバーであるV.Iが経営していた店でもありました。V.Iは歌手として成功していましたが、クラブや飲食店を複数経営するという事業家の顔を持ち合わせています。そのためV.Iの友人である男性芸能人が日ごろからバーニングサンをよく訪れており、「バーニングサン事件」にも関与したとされています。

バーニングサン事件の疑惑と経緯

（画像：Unsplash）

「バーニングサン事件」が世間の注目を集めるきっかけとなったのは、2018年12月14日に被害者男性が同年11月24日に起こった事件をインターネット上で暴露したことでした。バーニングサンの元従業員から監視カメラ映像が提供されたこともあり、事件に対する疑惑が浮上します。ここでは「バーニングサン事件」に対し、疑惑の目が向けられるようになった経緯について詳述します。

「バーニングサン」での暴行事件

2018年11月、ナイトクラブ「バーニングサン」で、酔った男性が女性にセクハラをしている場面に遭遇します。1人の男性客がその女性を助けようとしますが、男性はスタッフに制止され、店外に連れ出されました。そしてその男性客は、バーニングサンのマネージャーやガードマンから暴行されます。男性はその場で警察に通報します。しかし到着した警官は通報者である被害者男性の話を聞くことも、バーニングサンの監視カメラ映像を確認することもなく男性を警察署に連行しました。男性は女性客を守ろうとしたにもかかわらず、警察から守られることも、言い分を聞いてもらうこともなく悪者と決め付けられました。

女性への性的暴行や麻薬販売などの疑惑が次々と発覚

2018年12月14日に被害者男性は、ナイトクラブ「バーニングサン」の元従業員から提供された監視カメラ映像をインターネット上で公開します。さらに同月27日にはバーニングサンのスタッフに髪をつかまれ、VIP用通路をひきずられていく女性の映像がアップされました。それらの映像が2019年1月28日にMBCのテレビ番組である「News Desk」で取り上げられ、世間の注目を集めます。それを受けて同月30日にソウル地方検察庁広域捜査隊が捜査を始めました。その結果として女性に対する性的暴行をはじめ、麻薬販売といった様々な疑惑が発覚することとなります。

事件に関与した芸能人全員が引退へ

「バーニングサン事件」を受け、BIGBANのメンバーであるV.Iは2019年3月11日に芸能界引退を表明します。そして所属していたYGエンターテインメントも、V.Iとの専属契約を即日解除しました。そして後で詳述しますがV.Iと違法な猥褻な動画データを共有あるいは受け取った男性芸能人たちも、所属グループからの脱退や引退を余儀なくされています。その男性芸能人たちは、元HIGHLIGTのヨン・ジュンヒョンや元FTISLANDのチェ・ジョンフンでした。

警察の癒着も指摘される

「バーニングサン事件」では、ナイトクラブと警察の癒着も指摘されました。通報時に警官がバーニングサンのスタッフからしか話を聞かず、被害者男性を店に対する影響妨害と女性に対する性犯罪で現行犯逮捕したこともその理由です。 2019年1月28日に「バーニングサン事件」の動画がテレビ番組で取り上げられた後も、被害者男性が犯人であると主張しナイトクラブとの癒着を否定しています。しかし同月30日にはバーニングサンと警察との癒着を疑い、ソウル地方検察庁広域捜査隊が本格的な捜査を開始しました。

元BIGBANG・V.Iへの疑惑

（画像：Unsplash）

「バーニングサン事件」が世間の注目を集めるようになると、ナイトクラブの経営に参加していたBIGBANGのV.Iに対する疑惑が膨らみ始めます。そして巷ではV.Iも事件当日に店内にいたのではないかと、噂されるようになりました。ここでは後にBIGBANGを脱退したV.Iに浮上した、色々な疑惑について詳述します。

V.I.の関与が浮上するも事件への関与を否定

2019年1月29日にMBCのテレビ番組である「News Desk」で問題の動画が放映されると、BIGBANGのV.Iに対する批判が噴出しました。しかし所属事務所であるYGエンタテインメントは早々に、「V.Iに関していかなる公式見解も発表しない」と表明します。しかし事件当日である2018年11月24日にV.Iが店内にいたことを、少女時代のメンバーであるヒョヨンが自身のインスタグラムにアップしていました。そのため「バーニングサン事件」にV.Iも関与していたのではないかと、疑いの目が向けられます。そのため同年2月2日にV.Iは「事件発生時間にはすでに店内にいなかった」と、関与を否定するコメントを発表しました。

V.I.が店員に性接待を指示するやりとりが公開

BIGBANのV.Iが関与を否定した後も、マスコミによる「バーニングサン事件」の取材は続いていました。そして2019年2月26日にSBSが、韓国製のスマートフォンアプリ「カカオトーク」でのやりとりをスクープします。カカオトークの中には、V.I自身が女性に海外の投資家への性接待を指示したとみられるやりとりが残されていました。SBSがそのやりとりを公開したということです。 V.Iと所属事務所であるYGエンタテインメントは「フェイクニュースだ」として、法的措置を辞さないと強気の発言をしていましたが同年3月に入り事態は一変します。

V.I.が盗撮動画を友人らと共有していたことが発覚

2019年3月、弁護士から匿名の情報提供がありました。それは、カカオトークのグループチャットルームである「タントクパン」の記録でした。タントクパンの中でV.Iをはじめとするメンバー16名が、女性との性行為を盗撮し、その動画を共有していたことが明るみに出ます。メンバーには男性芸能人10名が含まれており、実名で報道されました。そして動画の盗撮・流布した疑いで1名が逮捕されたほか、元BIGBANGのV.Iを含む計8名が盗撮やわいせつ物の共有により立件されています。

V.I.にまつわる疑惑がさらに浮上する

V.I.にまつわる疑惑は違法動画の盗撮や共有、性接待に止まりませんでした。「バーニングサン事件」が注目を集めたことで、ナイトクラブ「バーニングサン」とV.I.に対する疑惑が、次々と浮上したからです。その内容はデートレイプドラックを使用した性的暴行をはじめ、売春あっせん・違法ドラッグの販売並びに使用・警察との癒着・横領・脱税と多岐にわたります。さらに、中国の裏社会のマネーロンダリングに関わっていたという疑惑もあるようです。

バーニングサン事件の背景

（画像：Unsplash）

「バーニングサン事件」が発覚したのは2018年12月でしたが、SBSでV.Iの性接待疑惑を報道した女性記者は2016年から取材を続けていました。そこには、女性を性道具化する芸能権力への怒りがあったといわれています。ここでは「バーニングサン事件」の背景にある韓国社会について、詳述します。

家父長制が根強く、男性優位の韓国社会

韓国はそもそも家父長制が根強いことで知られ、男性優位な社会が続いていました。女性に対する人権意識が低く、権力の乱用や不正も珍しいことではありません。そのため女性に対し言葉ひやかしたり体に触ったりする「性戯弄」、胸や尻・太ももを触る「性醜行」といったセクシャルハラスメントが横行する状況が続いていました。こうした韓国社会のあり方が、女性をモノ化する意識につながったと考えられます。

芸能界の男性優位の傾向は特に顕著だった

韓国社会における男性優位の傾向は、特に芸能界が顕著だったとされています。その例としてあげられるのが、2009年に人気女優だったチャンジャヨンさんが自殺したことです。チャンジャヨンさんの自殺の原因は、所属事務所から性接待を強要されたことでした。しかし2017年にアメリカで始まった「#MeToo」運動を受け、韓国内でもセクシャルハラスメントが告発されるようになります。その結果として人気俳優・映画監督・文化人・政治家などが謝罪し、表舞台から消えていきました。

まとめ

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韓国のトップスターが関与していたことで一大スキャンダルに発展したのが「バーニングサン事件」です。現在の韓国では女性の人権意識が高まると共に、男性による職権乱用や不正を辞さないという動きが活発化しているようです。しかし「バーニングサン事件」は、対岸の火事ではありません。日本でも同様な事件が起こらないよう、教訓にしてほしい事件といえます。