1分でわかる小児性愛
小児性愛とは
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小児性愛とは思春期以前の子供に対して性的関心を持つこと
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日本でも小児性愛者による被害が増加傾向にあるが、事件として発覚しにくい
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社会全体が小児性愛者の特徴を理解し、犯罪を未然に防ぐ仕組みづくりが重要
小児性愛とは?
「小児性愛」と聞くと子供を性的な対象にする人という漠然とした印象を持つ人が多いと考えられます。日本には「小児性愛」の明確な定義があり、年々被害者が増えています。 ここでは「小児性愛」とは何か、どのような点が問題なのかについて詳述します。
日本では13歳未満の子供に対する性的欲求をさす
日本では13歳未満の子供に対し性的欲求を持つことを「小児性愛」と定義しています。具体的には思春期以前から13歳未満の複数の子供に対し、強い性的な空想・衝動・行動が反復的にくり返されることです。 そして「小児性愛」は本人が16歳以上であり、強い性的な空想又は行動の対象となる子供より5歳以上年長の場合に限り該当すると診断されます。 行動が伴えば子供に苦痛・屈辱・害を与えることになるので、大人が守る方法を考える必要があります。
年々被害が増加している
2004年11月17日に「奈良小1女児殺害事件」が起こった時、小児性愛者についての注目が集まりました。そして2018年5月7日に発生した「新潟少女殺害死体遺棄事件」でも小学生が命を落としています。 実は日本では近年13歳未満の子供が被害者になった小児性犯罪が年間900件以上あるといわれています。被害者が子供であることから犯罪として認知されていないケースも多く、実際にはその何倍も起こっています。 さらに小児性犯罪は年々被害が増加しているのが現実です。
ペドフィリア,小児性愛障害
「小児性愛障害」は「ペドフィリア」とも呼ばれます。小児性愛障害の診断基準は国際的な診断ガイドラインとして知られるDSM-5によって以下の通りとされています。 ・6ヶ月以上13歳未満の子供に対し性的な空想・衝動・行動を感じることが反復すること ・それらの性的衝動により対人関係に問題がある若しくは実行に移したことがあること
相手が児童であることから被害が発覚しにくい
児童の定義には注意が必要です。「児童買春・児童ポルノ禁止法」での児童とはは満18歳未満ですが、「小児性愛」における児童とは13歳未満の子供です。 小学校就学前の児童が被害にあった場合、自分の身に何が起こったのかを理解できずに保護者に報告しないケースも少なくないようです。 そうした事情もあり「小児性愛」の被害は発覚しにくいといえます。
被害者は女児だけでなく男児も多い
「小児性愛」の事件と聞くと、被害者が女児であると考える人も多いようです。しかし実際には「小児性愛」の事件では、男児が被害にあっているケースも少なくありません。 アメリカでは小児性愛者が男児を狙う事件がよく報道されていますが、日本ではそれほど認知度が高くないようです。 我が子が男児だからといって小児性愛者の対象にならないと考えるのは危険と考えられます。
小児性愛者の特徴
成人した小児性愛者の多くが被害にあった子供と知り合いであるといわれています。そして小児性愛者の中には自覚がない人がいるのも事実です。 そう考えると保護者側が小児性愛者の特徴を知り、きちんと見極める目を持つ努力が必要と考えられます。ここでは小児性愛者の特徴について、詳述します。