川崎20人殺傷事件の岩崎隆一容疑者を悩ませた複雑な家庭環境とは？

1分でわかる川崎20人殺傷事件と岩崎隆一容疑者

川崎20人殺傷事件を起こした岩崎隆一容疑者

川崎20人殺傷事件は死者2名を出した通り魔事件
岩崎隆一容疑者の複雑な家庭環境
この事件に影響された元農水省事務次官が息子を殺害

日の里西保育園の副園長が清原こづえが園児と保育士への暴行で3回目の逮捕。地方保育園の闇に迫る。福岡県宗像市にある認可保育所「日の里西保育園」の元副園長清原こづえが園児への傷害容疑で逮捕された事件について解説します。この事件は児童虐待と同僚保育士への傷害が問題となった事件です。同園には以前から体罰の苦情や相談が多く寄せられており、清原こづえが副園長になってから60人以上の保育士が退職する事態も発生していました。今回は「日の里西保育園」と清原こづえの暴行から地方保育園の闇に迫ります。

植松聖被告から障害者介護の闇とは？思想や精神状態などを踏まえて迫る。2016年7月26日に起こった相模原障害者殺傷事件は障害者を殺傷する目的で行われました。犯人である植松聖被告の理不尽な考えにより19名が死亡、26人がケガを負っています。植松聖被告は即日逮捕されたものの公判前整理手続に時間がかかり、2020年1月8日にようやく初公判が開かれる予定です。今回は逮捕後に手記やマスコミ取材で語った内容を参考に、植松聖被告の考えをひも解いていきます。

川崎20人殺傷事件の概要

神奈川県の川崎市にある登戸駅周辺で起きた通り魔事件で、小学生を含む20名もの人が被害に会いました。この事件の犯人である岩崎隆一容疑者は自殺し、襲われた人も2名がなくなる事件となりました。

植松聖に死刑判決。相模原障害者施設殺傷事件の全貌とやまゆり園で起きた現代の問題に迫る。相模原障害者施設殺傷事件は元職員だった植松聖によって、障害者施設が襲撃された事件です。彼の犯行によって19名が死亡し、26名が負傷しました。障害者をターゲットとした犯行で、世間に大きな論争を巻き起こした事件でもあります。今回は、事件の全貌を紹介します。

2019年5月に起きた通り魔事件

川崎20人殺傷事件とは令和になってすぐの2019年5月に発生した通り魔事件です。神奈川県川崎市でおきたために川崎通り魔事件とも呼ばれています。岩崎隆一容疑者はバス待ちをしていた小学生らに走り、寄り次々と児童や保護者を殺傷していきました。岩崎隆一容疑者は小学生らを襲撃する前に付近の公園で非常に興奮した様子で叫んでいたところを目撃されています。襲撃開始からわずか数十秒後に岩崎隆一容疑者は自らの首を切って自殺しました。

カリタス小学校の女児と外務省の職員が死亡

この事件では児童の保護者である外務省の職員とカリタス小学校の女児が死亡しています。死亡した小学6年生の女児は低学年の生徒を庇おうとしたところ岩崎隆一容疑者に刺殺されました。はじめに保護者である男性が刺され、その後次々に保護者の女性と児童17名が襲撃されました。近隣から28台もの消防車両が出勤し、16もの救急隊も救助活動に尽力しました。病院に搬送された1名の女児と外務省職員の男性は死亡し、女児2名と保護者の女性が重傷を負いました。11名もの負傷者が入院を余儀なくされる大事件でした。

岩崎隆一容疑者

世間を震撼させた通り魔事件の犯人である岩崎隆一容疑者は、犯行後すぐに自殺してしまいました。どのように自殺してしまったのか、また犯行の動機は何だったのかを解説していきます。

高学歴ニートは現代の社会問題。高学歴ニートが今後の人生で意識すべきこととは？高学歴ニートとは、その名の通り「高学歴でありながら就業せず、またその意思がない者」を差します。優れた知性や学歴を持ちながら、「若年無業者（15～34歳）」および「若年無業者と同等の無業者（35～44歳）」と同じく、就職はもちろん家事・通学等も行いません。しかし彼らは、高学歴だからこその苦しみや問題を抱えています。

岩崎隆一容疑者は犯行後自殺

岩崎隆一容疑者は犯行後すぐに自殺しています。両手に柳葉包丁を持ち駆け足で立て続けに児童らを襲った後、数十メートル移動したところで自ら首を切ってしまいました。警察が確保したときにはすでに意識がなかったため話を聞くこともできず、病院に搬送されましたがその日のうちに死亡が確認されています。

動機は不明

岩崎隆一容疑者は犯行前周囲に襲撃について話すことはなく、襲撃後亡くなってしまったために動機は不明なままです。しかし凶器を用意し下見をするといった襲撃前の容疑者のとっていた行動から、計画的に児童らを狙った可能性が高いとされています。

複雑な家庭環境にあった岩崎隆一容疑者

恐ろしい事件を引き起こした岩崎隆一容疑者はどのような家庭環境で育ったのでしょうか。岩崎隆一容疑者には幼い頃両親が離婚し、どちらの親とも生活していないという複雑な事情がありました。

開成高校生殺人事件は父親がDV等の激しかった息子を殺害した事件。開成高校に通うエリートだった息子は成績が下がり始めた頃から暴言が増え、次第に家族に対して暴力を振るうようになりました。精神病を疑われましたが診察で精神異常は認められず、家族への暴力は激化の一途をたどり最終的に父親が息子を殺害しました。開成高校殺人事件はエリートの中で生きる辛さがもたらした事件なのでしょうか。今回は開成高校殺人事件の概要とその要因に迫ります。

生い立ち

岩崎隆一容疑者の生い立ちは複雑なものでした。小学校に上がる前という幼いころに両親が離婚してしまいました。両親の離婚後はなぜか両親のどちらとも暮らすことはなく、叔父夫婦に引き取られています。叔父夫婦に引き取られた後は公立の小中学校に通っていました。特別親しい友人などはなかったようで、子供時代は影の薄いおとなしい性格でした。しかし一方で気に入らないことがあると暴れるような凶暴な一面も持ち合わせていたといいます。

両親ではなく伯父夫妻との生活

岩崎隆一容疑者は両親の離婚後に両親ではなく叔父夫婦に引き取られて生活していました。叔父夫婦の間には男女2名の子供がおり、いとこたちはカリタス小学校へ通っていました。一方で岩崎隆一容疑者は、公立の小中学校に通っていました。中学卒業後の進路は同級生もほとんど知らないといいます。いとこたちが家を出た後叔父夫婦と3人暮らしをしており、ほとんど自室にこもって出てこなかったようです。生活は叔父夫婦が面倒を見ていました。

「死にたいなら一人で死ぬべき」への論争

この事件は、大勢を巻き込んでの自殺なのではないかともいわれています。そのため「死にたいなら一人で死ぬべき」といった発言がある一方で「そのような発言が余計に自殺志願者を追い詰めるのではないか」いう議論も起こりました。

川崎20人殺傷事件に影響された元農水相事務次官

事件の翌月にはこの事件に影響された元農水相事務次官が引きこもりの長男を殺害するという驚きの事件が世間を騒がせました。長男は引きこもりの上にかなり暴力的だったようで、川崎20人殺傷事件をみて自身の息子も危険だと感じたようです。引きこもっていた長男はかなり暴力的な人物だったようで、元農水相事務次官は自身や妻の身の危険を感じていました。

元農水次官の熊沢英昭による息子英一郎さんの殺害。8050問題の実態とは？事件は2019年6月1日に発生しました。犯人が元農林水産省事務次官だったこと、殺害された息子が凶悪犯罪を起こす可能性があったことなどが報じられ、話題となりました。刺殺された熊沢英一郎さんは家庭内暴力を振るう引きこもりでした。事件の初公判が12月11日に行われ、熊沢英昭被告は起訴状を全面的に認めています。

熊沢英昭容疑者が自身の息子を殺害

元農水相事務次官の熊沢英昭（くまさわひであき）容疑者が、自身の息子を殺害したのは引きこもりでかつ暴力的な息子に危険を感じたからでした。息子は上半身をめった刺しにされていました。自宅からは殺害をほのめかすメモなども見つかっており、息子に対する強い殺意が感じられます。 10年以上別居していた息子は事件が起こる少し前に本人の希望で実家に帰って同居をしていました。帰ってきた息子は両親に暴力をふるっていたようです。

「川崎市の事件が頭に浮かんだ。」

長年引きこもっていたを殺害した事務次官は「川崎市の事件が頭に浮かんだ。」と供述しています。事件を起こす少し前、小学校の運動会の音がうるさいという息子と口論にもなっていたようです。もともと家庭内暴力に悩まされていたこともあり、今にも小学校に乗り込んでいきそうな息子に危機感を抱いたようです。別居中には近隣住民とのトラブルなどもあり、息子が周囲に危害を加えてはいけないという思いから殺意を固めたとみられています。