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Coinhiveに有罪判決。Coinhiveの問題点や裁判の争点は?

もくじ

Coinhiveの控訴審で有罪判決

一分で分かるニュースの要点

  • Coinhiveを巡る裁判で逆転有罪、罰金10万円
  • ユーザーに無断でマイニングする行為は許されるのか
  • Coinhiveを利用したマイニングには賛否両論

Coinhiveとは

Coinhiveとは、HTLMにプログラミング言語のひとつであるJavaScriptを埋め込み、PC所有者の意思とは関係なくブラウザからCPUを動かし仮想通貨をマイニングするスクリプト言語で、仮想通貨「Monero」のマイニングを行うツールとして利用されています

サイト閲覧者に仮想通貨のマイニングを行わせる

男性は自身が運営するウェブサイト上にプログラミング言語のひとつであるJavaScriptを埋め込み、サイト閲覧者のCPUを使って仮想通貨のマイニングを行わせていました。 控訴審では閲覧者が自身のPCのCPUが仮想通貨のマイニングに利用されていることを認識でき、利用を止めさせることができのかが争われ、判決ではCoinhiveはウイルスに当たるとされました。 他人のPCを使ってマイニングをすることは、プログラムに対する社会の信頼が損なわれるとして日本の刑法では犯罪に該当するとされています。

新たなウェブサイトのマネタイズ方法として注目された

Coinhiveはスウェーデンの人気トレイントサイトPirate Bay(パイレート・ベイ)が、閲覧者に無断で仮想通貨のマイニングに利用していたことが明らかになり話題となりました。 ウェブデザイナーらはCoinhiveを使うことによって広告収入に頼っていたサイト運営者が、それに代わる新たなウェブサイトのマネタイズ方法を得ることができると評価しました。 一方で、他人のPCを無断で利用してマイニングすることは許されないと閲覧者らからは非難されました。

Coinhiveの問題点と裁判の争点

本件裁判の争点は利用者が自身のPCのCPUが仮想通貨のマイニングに利用されていることを認識し、場合によっては利用を止めさせることができたかという点でした。もし、閲覧者の意図していない状態で使われていたとすれば Coinhiveはウィルスにあたり、不正指令電磁的記録の罪に抵触することになります。

ユーザーの意思とは関係なくマイニングが行われる

Coinhiveはサイト内に表示される広告を非表示にする代わりに、仮想通貨Moneroをマイニングするプログラム言語のひとつですが、サイトの閲覧者の意思とは関係なくマイニングが行われます。 被告の男性の主張は、Coinhiveはユーザーにとっても広告を非表示にできるというメリットがあり、男性自身も収益を意図としてプログラミングしたものではないと述べています。 この主張には賛否あり、サイト運営者の新しいマネタイズとして革新的なプログラムと評価するものや、他人のCPUを無断で利用することは許されないと非難する声も上がっています。

不正指令電磁的記録保管罪に抵触する可能性

控訴審の判決では男性が閲覧者のCPUを無断で利用したことは、不正指令電磁的記録の罪(ウィルス罪)に抵触する可能性があるとして有罪の判決が下りました。 Coinhiveはインターネット上で無料で提供されており、容易にプログラミングすることができます。 男性は専門誌らからの情報でCoinhiveを知り試験的に自身のウェブサイトに利用したものであり、閲覧者のブラウジングも快適になりCPUも不自然な動きをしなため刑法に抵触しないと主張しました。

通常のインターネット広告の違法性はないのか?

インターネット上ではサイトの閲覧者の閲覧履歴に応じて広告が表示されため、度々この仕組みに対しての違法性が議論されてきました。 本件においても被告の男性は、Coinhiveは通常のインターネット広告のマネタイズと代わりないと主張してきました。 しかし、裁判所の判断は通常の広告は閲覧者が自身の履歴によって表示されたことが分かり、その点で閲覧者がマイニングに気づかないCoinhiveとは大きく違いうと断じました。

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