新型コロナ軽傷者を受け入れるホテルで火災
1分でわかるニュースの要点
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宇都宮市の軽症者受け入れホテルで放火の可能性
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軽症者を受け入れるホテル側のメリット
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コロナ関連施設で起きている事件
宇都宮の軽傷者を受け入れホテルで火災
栃木県宇都宮市のホテルで5月5日の午後11時ごろ火災が発生しました。このホテルは新型コロナウィルスの軽症者を受け入れ、5日から4人が宿泊していました。 火災は男性従業員が発見しすぐに消火活動を行い、約0.25平方メートル焼けましたが負傷者はいませんでした。
放火の可能性も
火災が起きた場所はホテルの屋外に廃材が置かれていた場所だったことや外部から出入りできることから、警察は放火の可能性もあるとして調査を進めています。 このホテルは新型コロナウィルス軽症者のために111室の客室を確保し、4人の軽症者が宿泊療養をしていました。
医療崩壊を避けるためにホテルでの受け入れが始まったコロナ患者
医療崩壊を避ける手段のひとつとして軽症者は病院に入院するのではなく、自宅やホテルに隔離する取り組みが全国各地で始まりました。受け入れるホテル側のメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
客足が鈍るホテルにはメリットも
外出自粛要請が出ている中ホテルに宿泊する客は激減しています。ホテル側は療養施設として提供することで、入所費用を公費で負担してもらうことができます。 また軽症者の受け入れホテルとして広く公開されるため、社会に貢献したことが評価されるというメリットがあります。
ホテル周辺は感染リスクに否定的も
ホテルに宿泊する療養は部屋から外出しませんが、ホテル周辺に住む住民からは感染リスクを心配する声もあがっています。 厚生労働省は受け入れるホテル向けに軽症者等の宿泊療養マニュアルを策定し、事前準備から退所の手順まで細かく定めていますが、感染リスクに否定的な意見があります。
海外でもコロナに関連する施設で事件
新型コロナウィルスに感染した患者を医療機関以外での受け入れることについては、不安な声もあがっています。海外ではコロナに関連する施設で事件が起きてしまいました。どのような事件が起きてしまったのでしょうか。
コートジボワールで検査施設が破壊
西アフリカのコートジボワールでは新型コロナウィルスの検査施設をつくっていました。建設予定地は住宅街の間にあったことから住民が抗議を行いました。 西アフリカ政府は治療施設ではなく検査施設であることを伝え理解を求めましたが、建設に反対する住民らが施設を破壊してしまいました。SNSではこの施設を破壊している数十人の姿が投稿されました。