米大手ファイザーがワクチン開発の有効性を発表
新型コロナウイルスの感染第三波が世界的に訪れていると言われているが同時に大手製薬会社が新型コロナウイルスのワクチン開発が順調に行われていると発表があった。 アメリカ大手のファイザーは9日に新型コロナワクチンの臨床試験で9割を超える有効性があると公表した。18日にも95%の予防効果を明らかにし数日以内に緊急使用許可の使用するとしている。
新型コロナワクチンの保冷庫として注目を集めるツインバード
このファイザーの発表で注目を集めたのが日本のツインバードである。 ツインバードは調理器具や照明、生活家具などを製造しており今回注目を集めたのが法人向けの商品に搭載されているFPSC(フリーピストン・スターリング方式冷凍機)技術だ。 ファイザーが発表したワクチンはマイナス70℃での保管が必要とされておりその保管方法や輸送方法が課題の一つとなっていた。 そこにツインバードが製造しているマイナス80℃まで対応可能なワクチン輸送ボックスに注目が集まった。
ストップ高を記録後、ストップ安も記録したツインバード株
11月11日の市場でツインバード工業の株は1318円の終値、前日比+29%のストップ高を記録する。 その後も続伸を続け16日の終値は1900円を超える結果となり、新型コロナワクチンに関連する期待がそのまま株価に反映される形になった。 しかし東証が18日から信用取引による新規の売付け及び買付けにかかる委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)とすると発表したことと、アメリカ製薬会社のモデルナが発表した新型コロナワクチンが一般の医療用保冷庫で保管が可能ということが判明し売り注文が殺到した。
今後の値動きに注目が集まる
ここ二日は1200円台から1400円台の値で上下するツインバード工業の株であるが、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される今、今後どのような値動きをするか未知数である。 一つのきっかけで高騰する可能性もあるが、その反対に株価が急落する可能性も大いにあることから注意深く値動きを見ていく必要があるだろう。