1分でわかる東名あおり運転事故
東名あおり運転事故
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東名あおり運転事故の状況
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東名あおり運転事故の加害者
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東名あおり運転事故の社会的影響
東名あおり運転事故の概要
この事故は2017年6月5日に起こりました。ミニバンにあおり運転された被害者のワゴン車が、東名高速道路の追い越し車線で停車し、そこへトラックが衝突したことで2人が死亡しました。 東名あおり運転事故は近年悪質化の一途を辿るあおり運転を語る際、あおり運転が原因で起きた典型的な事例としてよくクローズアップされます。
2017年に起きた東名高速夫婦死亡事故
事故現場は神奈川県大井町付近の東名高速道路の下り線でした。追い越し車線であおり運転を受けたワゴン車が停車しており、そこへ後続のトラックが追突して事故が発生しました。 死亡したのはワゴン車に乗車していた4人家族の両親です。重軽傷を負ったのは残りの家族2人と、あおり運転をしていたミニバン所有者の男性(以下、加害者)と同乗者の女性でした。 この事故が起こった直接の原因として、加害者が被害者にあおり運転をしていたことが問題視されました。
犯人によって事故が誘発された
事故が起こる以前、事故現場に近い中井パーキングエリアで、被害者夫婦の夫が加害者の駐車マナー(所定の場所以外に駐車)を注意するという出来事がありました。 加害者はこの注意に腹を立て、約1.4km追跡して進路妨害などのあおり運転を繰り返し行いました。最終的に加害者は追い越し車線にもかかわらず、強引に被害者のワゴン車を停車させて暴行にまで及びました。 そしてトラックの追突が発生しました。加害者があおり運転をしなければ事故は起きなかったでしょう。
犯人・石橋和歩
東名あおり運転事故の加害者の名前は石橋和歩(いしばしかずほ)です。事件後の10月10日に、自動車運転過失致死の容疑で逮捕されました。 石橋和歩は当初、自分の方がワゴン車(被害者側)にあおられたなどと説明をしていましたが、目撃者の情報やドライブレコーダーの記録から虚偽であることが判明しました。そして事件発生から約4ヶ月後、逮捕に至りました。
石橋和歩の性格
幼少期の石橋和歩は3人兄弟の次男で、体は大柄なものの寡黙で大人しい少年でした。一方、成長した石橋和歩は性格が様変わりし、横柄な人物になりました。事件前までの彼を知る人物も「運転中は特に無茶な運転や暴言を吐く様子があった」と証言するほど攻撃的な人物だったとのことです。 石橋和歩は東名あおり運転事故でも、被害者に「降りてこい」と怒鳴るところも目撃されており、ここからもかなり荒れた性格であることがうかがえます。
過去に起こした事件
石橋和歩は東名あおり運転事件の前にも何度か事件を起こしています。運転免許を取得したのは21歳の時ですが、そこから交通違反7回、事件を4件も起こしているのです。さらには、東名あおり運転事件の直前と直後にも、あおり運転事件とそっくりな事件や未遂を起こしています。 2017年5月8日と8月21日、山口市内を走行中に追い抜かれたことに苛立ってあおり運転を行い、相手が停車すると罵倒しながら車体を叩くなどしました。この2件は運転手が通報したことで未遂に終わっています。
東名あおり運転事故当時の状況
東名あおり運転事故は通常の自動車事故と異なるものでした。加害者の石橋一穂は、あおり運転によって被害者のワゴン車を追い越し車線で停車させただけです。石橋一穂が被害者に暴行を働いたことを除けば、死亡事故には直接関与していません。 死亡事故の直接的な原因は、ワゴン車に追突してきた後続のトラックでした。