1分でわかる千葉県職員の石谷健二による児童虐待
ニュースの要点
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2019年12月6日に児童虐待で千葉県職員の石谷健二容疑者が逮捕
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入院した病院が児童相談所に連絡したことで事件が発覚
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石橋健二容疑者は男児に対し日常的に暴力をふるっていた可能性
千葉県職員の石谷健二による児童虐待の概要
(画像:Unsplash)
石谷健二容疑者による児童虐待は病院・児童相談所・警察の連係により明るみに出ました。虐待を受けた生後4ヶ月の男児の傷が日常的に暴力を受けていました。
自身の長男に対し虐待を行なっていた
千葉県職員の石谷健二容疑者による児童虐待は生後4ヶ月の長男が入院したことで発覚しました。入院した石谷健二容疑者の長男は頭蓋骨と肋骨が折れており、複数の皮下出血が認められていました。 病院での検査によって肝臓の損傷や肺挫傷も見つかっています。傷の中には古いものもあったそうです。 千葉県警はそうした状況から石谷健二容疑者が長男を日常的に虐待していたとみて捜査を進めています。
病院からの児童相談所への通報で事件が発覚
石谷健二容疑者の長男は頭蓋骨と肋骨を骨折したため、2019年11月下旬に千葉市内の病院に入院しました。検査を行ったところ長男の体に多数の傷はあることがわかり、病院は児童相談所に連絡します。 児童相談所は同年12月5日に千葉北署に通報します。それは乳児虐待事案としての通報でした。これにより虐待事件が発覚しました。 通報を受けた警察は捜査を始め翌6日には父親である石谷健二容疑者が逮捕されました。
石谷健二は千葉県職員で真面目な性格だった
生後4ヶ月の長男への傷害容疑で逮捕された石谷健二容疑者は千葉県職員です。総務部政策法務課に在籍しており性格は真面目で勤務態度も良かったようです。 現在は23歳で30代の妻も千葉県職員です。虐待した長男と3人で暮らしていました。 2019年11月中旬に石谷健二容疑者は妻と長男を伴い職場を訪れています。上司も真面目な好青年だと思っており、逮捕されたことに驚いていたと報道されています。
なぜ児童虐待を行なったのか?
石谷健二容疑者は2019年7月上旬から同年12月下旬までの予定で育児休暇をとっていました。23歳という若さで父親になりましたが、子育てに意欲的だったことは想像に難くありません。
育児休暇中であった
逮捕当時の石谷健二容疑者は育児休暇中でした。つまり石谷健二容疑者は1日の大半を乳児と過ごしていたということです。 警察の取り調べに対し「一生懸命あやしていたのに泣き止まなかったため殴った。」と供述したといいます。長男に対する虐待は「妻がいないところで行っていた。」とも話しています。 いつから長男に対する虐待を始めたのかは明らかになっていませんが、日常的に繰り返されていたことは間違いないようです。
育児中は社会から遮断され、精神的にストレスを抱えていた可能性
近年は男性が育児休暇を取得することが増えています。どうしても育児中は男女問わず社会から遮断されたような気持ちになりがちです。 石谷健二容疑者は23歳と若く真面目な性格のため思うようにならない乳児の育児がストレスになっていた可能性があります。 もちろんだからといって生後4ヶ月の乳児に対し暴力をふるっていい理由にはなりません。
森田健作知事による謝罪
石谷健二容疑者が逮捕された2019年12月6日千葉県庁で記者会見が行われました。記者会見では石谷健二容疑者の直属の上司である総務部次長が陳謝しています。 また千葉県の知事である森田健作氏も記者団の取材に応じ、千葉県職員が事件を起こしたことを謝罪しました。 その際に森田健作知事は「職員がこのような件で逮捕されたということは県民に対して誠に申し訳なく思っております。深くお詫び申し上げます」と語っています。
なくならない児童虐待
千葉県では2019年1月にも当時小学校年生だった栗原心愛(みあ)さんが虐待死した事件が起こっています。千葉県ではその事件についての報告書をまとめたばかりでした。 千葉県はこの事件を受け、全庁で児童虐待防止に取り組んでいましたにもかかわらず、県職員が生後4ヶ月の男児を虐待するという不祥事を起こしてしまいました。 こうした児童虐待事件は千葉県に限らず全国各地で起こっており、なくなる気配はありません。
社会問題となりつつある児童虐待、対策は?
(画像:Unsplash)
児童虐待は日本でも社会問題となりつつあります。そのため国や各自治体は児童相談所の体制を強化するなど児童虐待防止対策を進めています。 しかし虐待する側の親が公的機関を利用するケースは稀(まれ)で、行政の目が届かないところで深刻化している点が否めません。 児童虐待を防ぐためには行政や福祉だけでなく、地域で子供を守り育てるという意識を根付かせることが必要だといえそうです。