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タイレノール事件はジョンソン・エンド・ジョンソンによる企業の不祥事対応のお手本。事件の概要に迫る。

もくじ

1分でわかるタイレノール事件

企業の危機管理の模範とされるタイレノール事件での対応

  • 鎮痛剤にシアン化合物を混入した殺人事件
  • 多大な損失を顧みず商品を回収
  • 消費者最優先の姿勢に高い評価

タイレノール事件の概要

(画像:Unsplash

タイレノール事件は毒物入り鎮痛剤を飲んだ7人が亡くなった事件で、1982年9月に米国シカゴ周辺で起きました。この鎮痛剤を扱う企業はすぐに全商品を回収しましたが、その対応は企業の危機管理の対応の模範となりました。以下で詳細を見てみましょう。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの販売するタイレノールの錠剤を服用した7名が死亡

米国イリノイ州のシカゴ周辺で1982年9月、ジョンソンエンドジョンソンの解熱鎮痛剤「タイレノール」を服用した7人が相次いで死亡しました。原因はカプセルに入れられたシアン化合物によるものでした。 この鎮痛剤は胃を刺激しないので、空腹時にも使用できるアセトアミノフェンが含まれていて、商品名の「タイレノール」はその化学名からつけられています。 この事件をタイレノール事件と呼ぶのは、その商品名からきています。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは事件後、迅速に自社製品を回収

この事件では、タイレノールをすべて迅速に回収したジョンソンエンドジョンソンの対応が評価されました。 同社はタイレノールに混入されたシアン化合物が原因とされた時点で、まだ混入経路が製造工程なのか悪意による犯行なのかも判明しない中、消費者を守るため直ちにタイレノールの回収を発表したのです。 同社は衛星放送、専用フリーダイヤルの設置、新聞の1面広告、テレビ放映などあらゆる手段を通して消費者に回収と注意を呼び掛けました。

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