タイの銃乱射立てこもり事件の犯人が射殺
1分でわかるニュースの要点
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タイの軍人が上官2名を殺害
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ショッピングモール周辺で銃乱射、そのまま立てこもる
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治安部隊との銃撃戦で、犯人死亡
犯人はジャカパン・トンマ容疑者は陸軍の兵士
銃乱射事件の犯人であるジャカパン・トンマ容疑者は陸軍の兵士です。タイには「タイ王国軍」と呼ばれる軍事組織が置かれており、下部組織として陸軍・海軍・空軍が設置されています。 軍人が銃乱射事件を起こしたということで、タイ国内で激震が走っています。トンマ容疑者は銃乱射で襲撃する様子をFacebookでライブ配信していたとのことです。 タイのプラユット首相は「犯人は金銭トラブルを抱えていた」と公表しています。ただ、詳細な動機はまだ明らかになっていません。
死者は20人を超える
一連の銃乱射事件での死者数は「20人」を超えたと報道されています。現地の報道によると、これまでに26人が死亡、50人以上がけがをしたとのことです。 ジャカパン・トンマ容疑者は、15時間にわたってショッピングモールの中に立てこもっていましたが、治安部隊との銃撃戦の末、9日朝に射殺されました。 トンマ容疑者は陸軍の基地から6丁の銃と大量の銃弾を盗み出して犯行に及んだとされています。
上官らを2名射殺
ジャカパン・トンマ容疑者は陸軍の上官2名を射殺しました。同じ陸軍の上官を殺害したということで、タイ軍の中でも衝撃が広がっています。 現役の兵士による大規模な銃乱射事件という点でも、タイ史上初めてのことです。警察や軍は関係者から事情を聴いて、犯人が銃乱射に至った動機、いきさつを詳しく調べていくとしています。
動機は上官との金銭トラブルか?
報道によると犯人の動機は「上官との金銭トラブル」とされています。 タイのプラユット首相は「男は不動産の売買をめぐって金銭トラブルを抱えていたようだ」と公表しており、男が何らかの金銭的な問題を抱えていたようです。 ただ、金銭トラブルのみでここまでの大規模な銃乱射事件に及んだのかは、まだ明らかにされていません。別の動機があった可能性も否定できず、犯人が銃乱射を起こした動機を今後解明していくことが求められます。
射殺後ショッピングモールへ立てこもり
犯人は上官の自宅を襲撃して上官2名を射殺した後、ショッピングモールに立てこもりました。人質を16名以上抱えて立てこもったと報道されています。 銃の乱射はショッピングモールに立てこもる前に起こったとのことです。ショッピングモールに立てこもった犯人は治安部隊と激しく銃撃戦を繰り広げました。 報道では人質が殺害されたとの情報は入ってきていません。犯人が計画的にショッピングモールへの立てこもりを計画していたかどうかは、定かではありません。
犯行の様子をFacebookで中継
犯人は襲撃の様子をFacebookでライブ配信していた模様です。Facebookでこのような惨事をライブ中継されてしまい、世界中にショッキングな映像を配信してしまう事態になりました。 Facebookでライブ配信ができるということは、少なくともそこに頭が回るくらい冷静であったと推察できます。上官殺害に向けて銃を軍事施設から持ち出していたことも踏まえると、犯人が感情的に犯行に及んだとは考えづらいです。 ただ上官との金銭トラブルが原因であれば、「なぜ関係のない一般市民も殺害したのか」という点が不可解です。
犯人は死亡も死者が増える可能性
犯人は治安部隊により射殺され、危険な状態は解消されました。公表されている死者数は26名ですが、今後この人数が増えていく可能性もあります。 銃乱射でけがを負った人々が50人以上いるため、この中から更に死者がでてしまうかもしれません。けがを負った人々の容態はまだ公表されておらず、詳細な情報はタイ政府の発表を待つしかありません。 現役のタイ軍人が起こした悲惨な銃乱射事件、これから真相が解明されることを祈るばかりです。