スマトラ島沖地震は甚大な被害をもたらした地震。津波・死者・震源地などに迫る。

スマトラ島沖地震で行方不明になったメリ・ユランダは地震から7年後に家族と再会を果たしました。メリ・ユランダだという少女はスマトラ島沖地震で壊滅したアチェ州出身であり、当時は7歳で地震の時に家族と離れ離れになって行方不明でした。 生存は絶望視されていましたが幸いにも彼女生きていました。彼女を拾った女性は彼女に物乞いを強制していましたが、物乞いを続けるのは嫌だと拒否したところ追い出されたといいます。 その後乗ったタクシーの運転手に祖父の名前を告げたところ家族の元まで連れて行ってもらい、再会を果たしました。

映画「インポッシブル」はスマトラ島沖地震で被災した家族を題材に作成されました。夫妻が3人の息子を連れてバカンスに出かけたタイで、クリスマスの翌日に大津波に巻き込まれ散り散りになってしまうストーリーです。 その映画で描かれた津波のシーンはあまりにもリアルで、「被災者に当時の記憶を蘇らせてしまう」と賛否を呼びました。特に日本は東日本大震災の経験により津波に関する映画には敏感になっているので、津波の描写シーンはショッキングに感じられるかもしれません。 現実的な描写を追求し、多くの人に地震と津波の恐ろしさを伝える作品です。

かつてない甚大な被害をもたらしたスマトラ島沖地震でしたが、その復興もかなり進んでおり当時壊滅所帯であったアチェ州の州都も被災前の活気を取り戻しつつあります。 大量のがれきはきれいに取り除かれ、流失したり倒壊した家屋も再建されてインフラの整備も進みました。 津波浸水被害のあった沿岸部の村では当初居住制限を設けていましたが、住み慣れた村に帰りたいという希望者も多くいたため家屋は再建されています。

東日本大震災とスマトラ島沖地震を比較してみるといくつもの類似部分なども見受けられます。どちらの地震も海溝型であり、津波による大きな被害が出ているなどです。 スマトラ島沖地震は発生後に周辺でマグニチュード8の大きな地震が何度か発生しています。そのことから巨大地震の影響は地震後も長く続くことがわかっています。 東日本大震災もまた震災後に地震活動が活発になっていて、震源地やその周辺地域で割れ残った断層が地震を起こす可能性が高いと推定されています。