もくじ
新型コロナウイルスの影響を受け百貨店各社の売上減
1分でわかるニュースの要点
-
百貨店各社の売り上げが減少
-
インパウンド消費の激減が影響
-
卒業式などの行事の中止で影響拡大見込み
東京オリンピックの開催可否は五月下旬までに決定。中止の場合日本経済の深刻なダメージとなる。新型コロナウィルスの感染拡大は東京オリンピックにも大きく影響します。最終的な決定の時期や中止による影響はどんなものがあるのか。オリンピックが開催されなかった場合に起こりうることと、オリンピックの開催が検討された過去の事例。そして、日本経済に与える影響についてご紹介します。
百貨店の売上減が深刻に
新型コロナウイルスの影響で、百貨店各社の売り上げの激減に歯止めがかかりません。とりわけ2月下旬に政府が「1〜2週間が瀬戸際」との見解を示したあたりから、人に流れがストップし臨時休業や営業時間の変更を決定したことが主な理由です。今後さらなる影響の拡大はあるのか検証してみました。
日経平均株価が2万1000円を割る。新型コロナウイルスの経済的影響が顕在化。2日の日経平均株価が2万1000円を割る下落を見せています。原因は新型コロナウイルス感染の拡大による、経済に与える不安が広がっているためと見られています。安全と経済は密接な関係があるだけに、各方面とも不安の連鎖が起こり業績に影響をおよぼしています。最も影響が出ているのは中国を拠点とした製造業です。また、インバウンドの減少やイベントなどの中止にも既に影響がではじめています。
ほぼ全ての百貨店で前年比で売上減
3月2週目までとみられていた新型コロナウイルスの脅威は収まる様子を見せていません。それどころか状況が悪化しているのが実態です。 百貨店では客足が減少しており、2月期は10ポイント以上業績が落ち込んでいます。3月期は臨時休店や時間短縮に加え大型催しなどの取りやめを決定しているのが現状です。 3月期は卒業・入学、就職など祝い事が多い季節となります。本来であれば顧客の財布が緩みやすい時期です。しかし現状ではさらなる業績の下落は避けられないでしょう。
インバウンドに依存した売上
百貨店の売り上げが極端に減少した理由の一つが、インバウンドに依存した営業戦略です。近年、東京や大阪などの都市圏ではアジア人観光客が激増しています。 百貨店にはハングルや中国語の案内板が増設され、「爆買い」という言葉がトレンドとなったようにアジア人観光客の売り上げは目を見張るものがありました。 しかし新型コロナウイルスの発生により、中国を中心にアジア人観光客が激減しているのが実態です。そのためインバウンド消費の激減を回避できず百貨店の業績を直撃しています。