院内感染が深刻な状況となる新型コロナ
1分でわかるニュースの要点
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医療現場で院内感染が確認され医療崩壊が懸念
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イタリアやスペインなど既に医療崩壊が発生した国も
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日本は医療崩壊を未然に防ぐために対策が必要
病院や介護施設などで院内感染が発覚
新型コロナウイルスの感染は拡大し続けており、病院や介護施設などでも院内感染が起こっています。 東京都内の病院でも医療スタッフと患者が集団感染し、死亡者が出ているところがあります。また介護施設でも利用者と介護職員が感染したことを受け、各施設で利用者・職員の健康確認の徹底をし始めました。
病床の空きが20%を割る
共同通信の調査によると東京都や大阪府、沖縄県など8都府県で病床の空きが20%未満であることがわかりました。新型コロナウイルス感染による入院者が続出していることが要因です。 また東京都では感染拡大が続いており、17日に発見された新たな感染者数は最多の201人でした。感染者がこれ以上増えれば、病床の空きはさらに少なくなっていきます。
医療崩壊の目の前まで迫る
院内感染や外での感染者が続出する中、医療現場はひっ迫し医療崩壊の目の前まで迫っています。患者の受け入れ体制にも限界が近づいており、受け入れ拒否をしている病院も出てきました。少しでも現場の負担を軽減するために、政府は軽症者をホテルなどに隔離し対応しています。
人手不足など受け入れ体制に限界が
医療現場は新型コロナウイルス感染者の対応に追われており、患者の受け入れ体制が限界に近い現状です。実際に都内では5つ以上の病院で受け入れ拒否があったり、受け入れ先を探すのに20分以上かかったりするケースも起きています。 またマスクやガウンなど現場に必要な物も不足しており、このままのペースで感染者が増えれば必要な人に必要な治療が行き渡らなくなると考えられます。
軽症者はホテルなどに隔離で対応
医療現場は現在も重症患者の対応に追われており、そのようなひっ迫した現場に少しでも負担をかけないよう、感染者の中でも軽症者はホテルなどに隔離して対応しています。 ホテルの経営をしているアパホテルや東横インなどは厚生労働省からの要請を受け、軽症者の隔離をするために部屋を提供し始めました。
医療崩壊によるリスク
今後日本も医療崩壊によるリスクを理解して未然に防ぐことが必要です。医療崩壊が起きれば必要な人に対して必要な治療ができません。海外では既に医療崩壊が発生している国があるので、そのような外国の事例を参考にして対策を取っていくことが必要です。
海外では実際に起きている医療崩壊
海外では実際に医療崩壊が起きています。感染者による死者が2万1600人(15日時点)に達したイタリアでは、毎週の医師の残業時間が25時間を超えたり24日連続で労働時間が毎日14時間を超えたりする事態になりました。 また看護師や医師などの院内感染も確認されており、続出する感染者へ対応し切れていないのが現状です。