新型コロナウイルスの影響でJリーグの試合が延期に
1分でわかるニュースの要点
-
2~3月のJリーグやルヴァンカップなどが開催延期
-
詳しい代替開催日や3月以降の対応は不透明
-
スポーツの中止・延期の動きは世界的に行われている
ルヴァンカップも延期を発表
今回Jリーグ理事会の決定で延期が発表されたのは2020明治安田生命J1・J2・J3リーグと2020JリーグYBCルヴァンカップです。それぞれ2月28日から3月15日まで以下のような試合数が予定されていました。 ・2020明治安田生命J1リーグ:27試合 ・2020明治安田生命J2リーグ:33試合 ・2020明治安田生命J3リーグ:18試合 ・2020JリーグYBCルヴァンカップ:16試合 この決定は2月24日の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議において出された直近1~2週間の対策と拡散防止が重要との見解を受けて行われました。
延期分の日程は未定
Jリーグ理事会は感染拡大防止を重視して、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の見解よりもさらに長い約3週間の公式試合の開催中断に踏み切りました。 公式試合再開は3月18日の2020明治安田生命J1リーグから順次行われる予定です。 延期となった各試合の代替日程は現在のところ未定です。代替開催日、チケットの扱いについては後日発表が行われます。
イタリアでも延期に
2月22日イタリアの首相ジュゼッペコンテは臨時閣議で感染地域への出入り制限や民間のイベント禁止を盛り込んだ特別政令を施行しました。 この特別政令によって23日に予定されていたプロサッカーリーグ・セリエAの3試合が中止となっています。後日行われた5試合では観客を入れない形で開催されました。 イタリアは24日の時点で新型コロナウイルス被害が感染者220名以上、死者7名となっています。サッカー以外ではバレーボール、ホッケー、スキー、ゴルフなども延期しているとのことです。
U-23の南アフリカ代表は日本戦を拒否か
2月21日イギリス公共放送BBCは南アフリカサッカー協会がU-23代表チームの国際親善試合への参加を断念したことを伝えました。 U-23日本代表チームとU-23南アフリカ代表チームの国際親善試合は3月27日に日本で開催される予定でした。 南アフリカサッカー協会のゲイモコエナ会長は不参加の理由を選手の健康と安全のためと説明しています。日本での国際親善試合は南アフリカの他、コートジボワール代表戦などが予定されていますが、予定通りの開催となるかは現段階で不明です。
3月2日にプロ野球と共同会見
新型コロナウイルスの影響に対して国内サッカーだけではなくNPB(日本プロ野球機構)と連携をとり今後の施策を考えることを3月2日の共同会見で明らかにしました。 両組織が共同で行うことは異例ですが、Jリーグの村井チェアマンが協力体制を築くことを提案した模様です。
さらなる感染拡大の阻止へ
2月24日WHO(世界保健機構)は新型コロナウイルスについて、各国が今後の大流行に向けて備える必要があると発表しました。また同時に新型コロナウイルスのパンデミック(爆発的流行)がまだ起こっていないことにも言及しています。 新型コロナウイルスの感染者は世界中で増加中です。新型コロナウイルスで死亡する割合は約1%ほどとされていますが、WHOは感染力と死亡率には不明な点が多く、安易に判断してはいけないと警告しています。 スポーツやイベントの開催中止・延期は残念ですが、感染拡大の阻止は今まさに正念場を迎えています。