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青函トンネルの新幹線、時間短縮へ。貨物列車との共存課題は解消なるか

もくじ

本州と北海道を結ぶ青函トンネル

北海道新幹線高速化のために

  • 青函トンネルの歴史とその役割
  • 北海道新幹線高速化と貨物列車との関係とは
  • 貨物列車に代わる輸送方法の行方

青函トンネル

1961年3月23日に建設が始まった青函トンネルは開通後に鉄道建設・運輸施設設備支援機構が所有し、管理をJR北海道が担っています。 交通機関用のトンネルとしては東洋一を誇り海底部分だけでは全長53.85km、津軽海峡の海底下約100mに建設されています。 北海道新幹線はトンネル内を含む前後82kmの区間では貨物列車と線路の片側1本を共有する「三線起条」という特殊な方式をとっています。

最短で4時間を切って東京から北海道へ

JR北海道が目指す青函トンネル内の最高速度の引き上げの目的は、東京から新函館北斗間の所謂「4時間の壁」を破るためです。 この「4時間の壁」を破るとは、航空機と新幹線が東京~広島間の乗客のシェア争いに使われる言葉ですが、今回の「4時間切り」もこのシェア争いに勝つためです。 ただ、この「4時間切り」は北海道新幹線の所要時間に対するイメージアップの側面もあるようです。この計画の成否は今後の同新幹線の延伸に重要な意味を持っています。

札幌開業は2031年の予定

札幌市は当初、2030年冬季オリンピック誘致の目玉として2029年の開業を望んでいました。しかし、費用や貨物列車の存続問題など工事の進捗に関わる問題もあり実現は難しいく「2031年」の開業プランとなりました JR北海道は「2031年」に北海道新幹線の新函館北斗から札幌間の開業を予定して工事を進めています。 また、JR北海道は国交省に対して札幌から新函館北斗間の320km/h運行のための追加工事費を自社と国で負担することを要請し、早い時期での開通を目指す方針を打ち出しています。

新幹線の高速化を目指すJR

(画像:Unsplash

JR東日本が盛岡から新青森間についても320km/hでの運行を計画していると一部メディアが伝えています。 更に、青函トンネル内や札幌から新函館北斗間の運行速度を320km/hにし、東京から札幌間の高速化によって「4時間の壁」を破ることも目指しています。これらの高速化には多くの課題があるため、実現に向けた検討が様々行われています。

260km/hのスピードで東京-新函館北斗間が16分早く

北海道新幹線の高速化については「新幹線 貨物撤退で”16分短縮”見込み高速化を検討 国交省」といった情報が一部メディアで報じられています。 現在、青函トンネル内を140km/h~160km/hで運行している北海道新幹線ですが、それを260km/hに引き上げ東京から新函館北斗間を「16分早く」結ぶ計画です。 しかし、実現のためには線路を共用している貨物列車を減便・撤廃させる必要があります。これには物流業界から反発の声も挙がっているため実現に向け国交省は慎重に検討を重ねています。

現在走行実験が行われている

青函トンネル内で貨物列車とのすれ違い時のスピードについては、160km/hに引き上げる際に貨物への影響に対する試験が行われました。 2018年9月には180km/hでの走行試験も行われ、問題ないことが分かっています。 次いでに210km/hでの走行試験を予定していましたが、災害などの理由で延期されていました。今年の試験では200km/h~260km/hでの運行が可能かの試験が行われる予定です。

高速化の障壁は貨物列車

(画像:Unsplash

北海道新幹線の高速化の大きな課題は、青函トンネル前後の82kmで起きる貨物列車とのすれ違いやそのスピード差です。 現在は貨物列車とすれ違う際の事故防止のため青函トンネル内は160km/hで運転をしていますが、これが高速化の障壁の1つとなっています。では、貨物列車と新幹線が同じ線を走ることで起きる弊害とはどんなモノがあるのでしょうか。

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