新型コロナの感染拡大が続く中、登山の危険性とは
1分で分かるニュースの要点
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登山家野口健氏が登山自粛を呼びかけ
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登山口までの移動中に感染の危険
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遭難により他人を巻き込むことに
減少傾向が見えない新型コロナ
新型コロナ感染の減少は先が見えず米国の4月29日現在の感染者は2万7千人、イタリアは2千100人で、全世界の累計感染者数は5月1日現在325万人、死亡者数は21万人となっています。 日本では累計感染者数は1万4千人、死亡者数は455人で1日の感染者数は4月11日の743人をピークに29日に236人まで減少しています。政府は外出自粛の成果であるとしてゴールデンウイーク中の自粛を呼びかけています。
登山家・野口健氏が登山をしないよう呼びかけ
世界的に著名な登山家である野口健氏は自身のツイッターを通じて、登山の自粛を呼びかけています。登山に感染リスクはないといった意見がある一方で、山までの移動で感染が広がるリスクもあると野口健氏の自粛呼びかけに賛同する意見も多く聞かれます。 同氏は数々の登山経験から感染拡大のリスクは十分にあると警鐘を鳴らしており、山小屋の経営者らも登山者に危険を呼びかけています。
3密がない登山も登ってはならない理由とは
登山に3密はないといった意見が登山経験のない人から多く上がっており、これに対して野口健氏は山が混み合えば他の登山者が感染する恐れがあり自身も感染するかもしれないとし、もしも遭難した場合はレスキュー隊に感染させるリスクがあるとその危険性を改めて訴えました。
山に登るまでの移動に危険が
山は混み合っているとは限らないと反論する人も少なくありませんが、登山口までの移動中に感染を広げてしまう危険があります。 例えばコンビニエンスストアでの買い物や、公衆トイレに入ることでも感染リスクはあり周辺の住民に不安を与えることになります。3密がないと言われるサーフィンでも同様の理由で感染を広める危険があるとして日本サーフィン連盟がサーファーに自粛を呼びかけています。
登山中に発症した場合、命への危険も
厚生労働省によると新型コロナウイルスは潜伏期間は1日から12.5日(多くは5日∼6日)とされており、登山前に感染していても気づかないケースもあります。 標高の低い山は1日から10日で登ることができますが、エベレスト級の高山になると30日程度はかかるといわれており、登山中に発症した場合は救助も難しく命の危険があるといえます。
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4月25日八ヶ岳連峰を登山中の男性が遭難し、長野県山岳救助隊員10人らに救助されました。男性は救助後に受けたCT検査で肺に異常が見られたことから濃厚接触した救助隊員10人らが2日間自宅待機を命じられる事態となりました。
救助隊が自宅待機と他人を巻き込んだ遭難者
今月25日八ヶ岳連峰阿弥陀岳(あみだだけ)に単独で入山した男性が滑落し、県警山岳救助隊に救助を要請し無事救出されました。男性は救助隊のヘリコプターで病院に搬送され検査を受けたところ、肺炎の疑いがあることが分かりPCR検査を受けました。 男性が新型コロナに感染している疑いがあるとして濃厚接触した救助隊員、パイロット、整備士らは2日間の自宅待機を命じられました。