東京五輪メダル候補の瀬戸大也に不倫報道
1分で分かるニュースの要点
-
競泳日本代表の瀬戸大也が不倫報道を認め謝罪
-
味の素のCMが公式HPから削除
-
日本では少ない悪役アスリート
東京五輪のメダルが期待されていた瀬戸大也が自身の不倫報道を認め、謝罪を行いました。この不倫報道を受けて味の素がCMを削除するなど、すでにスポンサーにも影響が出始めています。日本では悪役アスリートが少ないため、こうした不祥事はアスリートの今後のキャリアに大きな影響を与える可能性があります。
事務所を通して事実を認めて謝罪
優佳夫人との間にもうけた2人の子育てにも積極的に参加してきた”イクメン”としての顔をもっていた瀬戸大也が2020年9月24日、所属事務所のHP上で不倫報道の事実を認めて謝罪文を公開しました。 その謝罪文では自身の軽率な行動により数多くの人へ迷惑をかけたことを謝罪するとともに、家族とは今後のことについて話し合う方針であることが報告されています。
瀬戸大也が出演するCMなどすでに削除されたものも
東京五輪のメダル候補として期待されていた瀬戸大也は数多くのCMに出演していました。 しかしながら、この不倫騒動によって夫婦で揃って出演していた味の素の「勝ち飯」のCM動画がすでに味の素の公式HPから削除されています。 瀬戸大也が所属する全日本航空(ANA)とは4年契約で年間1億円以上で契約をしているとも言われており、その外にも数多くのスポンサーがついていることから、こうしたスポンサーからの支援にも悪影響が生じる可能性があります。
アスリートの不倫は芸能人の不倫と違うのか?
こうしたアスリートと同じくCMに起用されることの多い芸能人。芸能人の不倫においても今回の瀬戸大也のようにCMがすくに削除されるという点では共通しています。 しかしながら、その一方でアスリートの不倫と芸能人の不倫との間にはスポンサーに対する違約金の有無という点において大きな違いがあります。
芸能人と違い違約金が発生しないケースが多く
企業が芸能人を広告に起用する場合、その起用する芸能人に人間的な魅力を感じている消費者を企業はターゲットにしています。そのため、その芸能人の人間的な魅力が損なわれるような不倫などの不祥事では違約金が発生するケースが多いとされています。 それに対して、アスリートの場合、人間性というよりもスポーツ選手としての魅力をもとに起用している場合が多く、プライベートとは分けて考えられているため、違約金が発生しないケースが多いといわれています。
スポンサーの撤退などで収入減に繋がる場合も
しかしながら、味の素が瀬戸大也の不倫報道を受けて即座にCMの削除に踏み切ったように、アスリートも不祥事を起こせばスポンサーの撤退につながる可能性があります。 かつてプロゴルファーのタイガー・ウッズが不倫報道によって失ったスポンサー収入は100億円とも言われています。 このように一流スポーツ選手であるほど、スポンサー撤退による収入減が大きくなってしまいます。
アスリートは結果さえ残せばいいのか?
アスリートの多くはプロとしての競技人生よりも、引退後の人生の方が長くなります。 そのため、競技人生においてより優れた結果を残すということだけを考えるのではなく、引退後のキャリアやスポンサー獲得にも目を向ける必要があります。
引退後のキャリアやスポンサー獲得のためにはブランディングも重要なのか
その引退後のキャリアやスポンサー獲得のいずれにおいても重要となるのがアスリート自身のブランディングです。 サッカーの中田英寿や本田圭佑のように、アスリートの競技成績だけでなく、普段の振る舞いからファンに見られていることを意識し、一流選手ならではのこだわりや生き方を見せていく。 こうしたアスリート自身のイメージを高めることによって引退後のキャリアやスポンサー獲得にも道が開けてきます。