大阪で行方不明になった小6の女児保護
ニュースの要点
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大阪で行方不明になった小6の女児保護
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犯人は栃木県にすむ伊藤仁士容疑者
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6月から行方不明の別の少女も保護
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11月17日から行方不明に
少女は17日の午前7時ごろ、自宅で朝食を食べたのを最後に行方が分からなくなっていました。母親が寝ていた2時間程のあいだにいなくなったとみられ、家族が午前11時過ぎに電話をしても電源が入っておらず、SNSのメッセージにも反応がなかったといいます。 同日午後10時ごろ、住吉署に行方不明の届けを提出し府警は19日午後7時半に顔写真を公開し、情報提供を求めていました。
栃木県の交番に駆け込み保護
11月23日午後1時半ごろ、栃木県小山市内の交番に公開捜査中の女児と思われる女の子が逃げ込んできたところを、警察官が保護しました。 女児は雨の中、白いパーカーの上に黒い上着を羽織、傘もささずに裸足だったといいます。目立った怪我もなく自分で氏名を名乗り、「30才くらいの男の家から逃げてきた」「もう一人女の子がいる」と話し、衰弱した様子もなかったとのことです。
誘拐の容疑で伊藤仁士容疑者を逮捕
(画像:Unsplash)
栃木県警は少女が居たとみられる家を捜索し、伊藤仁士容疑者の自宅を特定すると突入するタイミングを伺っていました。午後4時20分ごろ、伊藤仁士容疑者が少女(15)と一緒に家から出てきたところを身柄確保し少女を保護しました。
35歳の男性
逮捕された伊藤仁士容疑は、35歳の自称派遣社員です。現在は「誘拐ではない」として容疑を否認しているといいます。 伊藤仁士容疑者は、父親を10年程前に交通事故で亡くし家族は母親と祖母、妹、弟の4人といわれています。 小学校、中学校とも成績は優秀で剣道に打ち込む、ごく普通の少年だったといいます。しかし、高校受験に失敗したことで学校にあまり行かなくなり、家に引きこもりがちになったといいます。
容疑者の自宅は一軒家
伊藤仁士容疑者の自宅は栃木県小山市犬塚にある白い外壁の一件家です。母親は祖母の介護のために近くの別の母屋に住んでいたそうです。 また、妹や弟も10年以上前に家を出て以来疎遠な状態だったといいます。二階建ての家には家族は殆ど近づかなかったようで、伊藤仁士容疑者一人で住んでおり近所との付き合いも少なかったようです。
6月に行方不明になっていた別の少女も容疑者宅で保護
(画像:Unsplash)
伊藤仁士容疑者の自宅には、行方不明になっていた女児以外にも15歳の中学生の女の子がいました。少女は6月に行方不明になっており、警察は少女が何故、伊藤容疑者と一緒にいたのか経緯を調べています。 伊藤容疑者は女児とのやり取りの中で、「半年くらい前に来た女の子がいるので、話し相手になってほしい」というメッセージを送っていることから、府警は少女にも事情を聞いている模様です。
小6の少女は母親と再会
(画像:Unsplash)
11月23日に保護された小6女児は、24日に母親と約7日ぶりに再会しました。お互いに泣きながら抱き合って再会を喜びました。 女児は健康状態も良好で、怪我もなく、疲れた様子もなかったそうです。母親は府警を通じてコメントを出し、「本当に感謝しています」と謝意を述べたうえで「私も娘も疲れています」と取材の自粛を求めています。