もくじ
伸びないPCR検査数
1分でわかるニュースの要点
-
日本のPCR検査率はOECE加盟国中下から2番目
-
マンパワー依存の日本はPCR検査数の増加が困難
- 闇雲なPCR検査は医療崩壊の危険性を高める
新型コロナの影響はラマダンにも。集団での礼拝中止などで感染拡大阻止へ。新型コロナウイルスの影響でラマダンもオンラインでの礼拝を行うなどオンライン化が進んでいます。しかしながら、人々の圧力に押される形でイスラム圏の一部の国ではラマダンに合わせて商業施設の営業規制や外出規制の規制緩和が進んでおり、さらなる感染拡大の危険性が指摘されています。
目標数を大きく下回る日本のPCR検査
日本政府はPCR検査を1日当たり2万件まで行うことを目標を掲げており、厚生労働省によれば5月5日の段階でその8割である1日1.6万件までPCR検査を行う態勢を整えています。 しかしながら実際に行われているPCR検査では平均して4000~5000人程度、最大でも9000人程度と目標値を下回っています。ただし厚生労働省によるPCR検査人数はPCR検査を行った人数であるため、1人がPCR検査を複数回行った場合にも1人としてカウントされていることには注意が必要です。
世界的を見渡してもトップクラスの少なさに
日本におけるPCR検査数は最大でも9,000人程度であるのに対して、アメリカは23万件、ドイツは7万件、フランスは2万件となっています。また人口1,000人あたりのPCR検査数においても日本はOECD加盟国36カ国中35位という調査結果もあります。 こうしたことから日本のPCR検査実施数は世界的見ても非常に少ないことがわかります。
PCR検査増やせない理由とは?
PCR検査の数が増えないことには批判もありますが、日本はPCR検査をマンパワーに頼っており検査時間の短縮や人材育成が困難であるため、最新の機器の導入が進む海外ほどPCR検査を増やせていないという現実があります。