日産がスペインで3000人の一時解雇
1分でわかるニュースの要点
-
日産スペイン工場が従業員を一時解雇
-
コロナショックは経済問題へ発展
-
大企業の倒産や解雇者の増加もありえる状況
新型コロナウイルスの流行で稼働が見込めぬ工場
コロナショックの影響で稼働が見込めない日産スペイン工場で3,000人が一時解雇されました。スペインでは感染者が25,000人程度に膨らんでおり死者は1,000人を超えています。外出制限などの措置も取られています。 気になるのは一時解雇である点です。一時となっている以上、事態が好転すれば再雇用もあり得ると受け止めることはできます。しかし同じ労働条件となるか否かは不透明です。
日産以外の自動車工場も稼働停止
日産以外の自動車工場でも稼働停止が相次いでいます。日本ではトヨタ高岡工場が記憶に新しいところです。コロナショックが世界を席巻しており各国は外出禁止などの対策に追われています。 自動車産業において部品生産は大半が別工場です。外出禁止などの措置によりヒト・モノの流れが止まると部品が集まらなくなり、連鎖的に稼働停止に追い込まれてしまいます。
企業による解雇が世界で続く可能性
日産スペインの一時解雇は単なる一企業、一業種の問題ではありません。コロナショックによる弊害はさまざまな分野で確認されており、更なる影響が懸念されています。今後企業による解雇が世界で続く可能性はあるのでしょうか。
外出制限がアメリカ・ヨーロッパで広がる
外出制限がアメリカ・ヨーロッパで広がっています。アジアを席巻したコロナショックの中心はアメリカ・ヨーロッパへと拡散しました。アメリカ・ヨーロッパでは当初は対岸の火事の如くアジアの出来事としていたため対策の遅れは否めません。 そのため慌てて外出制限などの措置を決断した国々が大半です。市民はかつてない感染の恐怖に晒され、マスクなどの日用品の買い占めに走り混乱を招いています。
リーマンショック後も解雇は増加
コロナショックは2007〜2008年にアメリカ市場が震源となったリーマンショックと比較されます。リーマンショックは世界経済に打撃を与え解雇や労働条件の悪化が長期間続きました。 日本においてはバブル崩壊後の不景気と重なり、リストラや就職氷河期といった事態を招いています。今後の市場動向によってはリーマンショックを上回る打撃も懸念されています。
大手企業の倒産が引き金になる可能性
世界の株式市場が混乱しており取引停止が相次いでいます。厳しい資金調達に苦しむ企業が増えており、倒産する会社も少なくありません。大企業の倒産も噂されますが、中小企業への波及はどうでしょうか。
市場の下落に歯止めがかからない現状
市場の下落に歯止めがかかりません。ニューヨーク株式取引市場では再三にわたり取引停止になっています。フィリピン証券取引所も株式売買が停止されたままであり、日本では指定銘柄の売買停止が相次ぐ状況です。 世界的に市場が低迷しており、資金繰りに苦戦する企業が相当数出てくることが予想されます。万が一大企業の倒産すれば雪崩式に中小企業が倒れる可能性は否めません。