元セブンのオーナーが提訴
1分でわかるニュースの要点
-
契約の解除が無効として元オーナーが提訴
-
近隣からの苦情が多いことが契約解除の理由
-
評判が悪かった店舗との今後の裁判の行方に注目
フランチャイズ契約の解除が無効として
フランチャイズ契約の解除が無効として、セブンイレブンの元オーナーが大阪地裁に提訴しました。 フランチャイズ契約を解除されたのは、人手不足などで営業時間を自主的に短縮していたためだと訴えています。セブンイレブンとしては時短営業ではなく別の理由からの契約解除の通達でしたが、元オーナーは納得せず違法だとして提訴しました。 大阪地裁に100万円近い損害賠償を求める裁判を起こした元オーナーは、同じような立場のオーナーのためにも勝訴したいとコメントしています。
東大阪市にある元セブン店舗のオーナー松本実敏さん
裁判を起こしたのは、東大阪市にある元セブン店舗のオーナー松本実敏さんです。セブンイレブンと契約し、店舗を8年近く経営してきました。 そのあいだに駐車場を有料にしています。店内の品物の充実度は低く、大きな大学が近くにあるにもかかわらず常に人手不足の状態でした。利用者やアルバイトには高圧的な態度をとっていたといいます。 近隣からの評判は悪く、ほかのセブンイレブンのオーナーからも煙たがられていました。
セブンイレブンの24時間営業問題
セブンイレブンの24時間営業は、多店舗でも問題になっています。人手不足はどの店舗でも深刻で、少し田舎に行くと深夜の利用客はほとんどいません。 深夜に賑わうような場所であれば問題はありませんが、深夜に開けても意味のない店舗や人手が確保できない店舗は時短営業を求めています。東大阪南上小阪店の契約解除は今後、どのように影響するのでしょうか。
深夜営業を取りやめた東大阪南上小阪店
深夜営業を取りやめた東大阪南上小阪店は、その後元旦も休業すると宣言した直後に契約解除の申し入れを受けています。 時短営業の理由は人手不足です。しかし東大阪南上小阪店は本部に了承を得ずに、営業時間の短縮に踏み切っています。セブンイレブンからは24時間営業に戻さないと、契約は解除するという通達をもらってました。 会社側は営業時間を短縮したことや元旦を休みにしたことが契約解除の理由ではないとしていますが、多店舗のオーナーは今回の騒動を見てなかなか時短や元日休業には踏み切れなくなりました。
セブンイレブン側は苦情が多いとして契約解除を通達
セブンイレブン側は苦情が多いとして、契約解除を通達しています。約8年ほどの間に、300件を超えるクレームが本部に寄せられました。 クレームを寄せたのは、利用客だけではありません。近隣の住民やアルバイトも、多数のクレームを寄せています。またアルバイトは3か月もたたずに辞めてしまうことも多く、それも人手不足の原因でした。 そのほか他のセブンイレブンオーナーからもいくつもの苦情が寄せられ、苦情が多かったからというセブンイレブン側の言い分に問題はないのではとの意見も多いです。
評判が悪かった東大阪南上小阪店 裁判の行方は?
評判が悪かった東大阪南上小阪店の裁判の行方は、どのようなものになるのでしょうか。セブンイレブンからはすでに仕入れができず、店舗は裁判の結果が出るまでは休業となっています。 店舗や土地はセブンイレブンからの借りものであるため、返却義務がありますがいまだ明け渡しはしていません。そのためセブンイレブン側も明け渡しを求めて、提訴しています。 裁判の結果によって今後のコンビニ業界のあり方にも影響が出る可能性も否定できず、注目が集まっています。