品田真男容疑者痴漢を疑われ逃走し男性を突き落とす
1分でわかるニュースの要点
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元警視庁SPが傷害容疑で逮捕
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元SPは痴漢癖の可能性
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捜査当局への批判も
神保町駅で痴漢の容疑
元SPが地下鉄構内で逮捕される事件が発生しました。地下鉄内での痴漢行為を疑われ、逃走中に捕まえようとした男性を階段に突き落とし重傷を負わせた障害容疑です。事件はどのようにして起こったのでしょうか。元SPの過去の事件にも切り込みます。
品田真男容疑者を追った男性が突き落とされる
逮捕されたのは元警視庁SPの品田真男容疑者でした。SPは大臣などの要人を警護する警視庁のスペシャリストです。品田真男容疑者はかつて当時の高市早苗内閣府特命担当相の警護を担当するSPでした。 品田真男容疑者は2月17日朝、地下鉄都営新宿線の電車内で痴漢行為をしていたと疑いをかけられ逃走しました。都営新宿線神保町構内を逃走する品田真男容疑者は彼を捕まえようとした20代の男性ともみ合いになり、階段から突き落として重傷を負わせました。 品田真男容疑者は重傷を負った男を残してなおも逃走しようとしましたが、周囲の男性達に取り押さえられ傷害容疑で現行犯逮捕されました。
被害男性は頭蓋骨骨折の大怪我で重体も回復傾向にあり
品田真男容疑者に突き落とされた男性は頭蓋骨骨折の重傷で一時意識不明でしたが、現在は意識が戻り会話もできるようになった模様です。 被害者男性の妻はツイッターで「意識が戻りほっとしている。本当によかった。」とコメントしています。 なお品田真男容疑者は痴漢行為を認めておらず、男性への傷害に関しても腕をつかまれたので振りほどいただけと容疑を否認してます。
嬉しい報告をさせてください。
普通病棟に移りました!身体を起こしてご飯も食べれます!まだ立てず歩けませんが…毎日少し良くなっています。
パジャマやコップありがとうございます。嬉しいって😊親友が来ました。あまおう🍓大きくて美味しくいただきました。今日も笑顔。ありがとうございます。 pic.twitter.com/rUbccllOSG— amy0926 (@amy09262) February 23, 2020
品田真男容疑者は2007年に痴漢の逮捕歴あり
品田真男容疑者はかつてSPとして当時内閣府特命担当相だった高市早苗議員のSPとして警護を担当していました。 その当時電車内の痴漢容疑で逮捕され、その時も痴漢行為を目撃していた男性ともめてけがを負わせています。 彼は痴漢と傷害容疑で捕まっていますが、起訴されることはなく証拠不十分で処分保留になりました。警視庁から停職1月の処分を受けたためSPをやめています。
被害者女性が警視庁に名乗り出た
地下鉄内で品田真男容疑者から痴漢行為を受けた10代の女性は一時行方がわからなくなっていました。 女性は事件の翌日になって警視庁に名乗り出ましたので、現在警視庁が詳しい話を聞いているとのことです。 痴漢の被害者は羞恥心もあって名乗り出ることが少ないとされています。この度の事件では幸いにも痴漢被害に遭った女性が名乗り出ましたので真相の解明が進むと思われます。
2007年の事件の際の処分は適切だったのか
2007年に痴漢と傷害容疑で逮捕・送検された際の品田真男容疑者に対する処分の適切性が問われています。 確かに品田真男容疑者は2007年の事件で停職処分を受けSPを辞職していますが、警察は処分保留にしました。処分保留は起訴・不起訴の判断をしないまま容疑者を放免する措置です。 痴漢は一種の病気だともいわれており、再犯性が極めて高いものです。当時もう少ししっかりとした捜査を行い、証拠を固めたうえ起訴に持ち込むことができなかったのでしょうか。
「世の中いいことをしても報われない」被害男性の妻の声
品田真男容疑者を取り押さえようとして重傷を負った被害者の妻は悲壮な思いをツイッターに綴っています。 意識不明だった夫の元に駆けつけた妻は医者から最悪の事態と告げられました。ツイッターでは「世の中いいことをしても報われないですね。涙が止まりません。」と苦しい胸の内を語りました。 ある意味では格闘技に特殊な能力を持つ痴漢癖のある男性が野放しにされ、正義感を持った善良な一般市民が理不尽に傷害を負わされるという現実は不幸といわざるをえません。
夫が駅構内で痴漢を追いかけ突き飛ばされ階段から転落。全身麻酔で緊急手術「開頭血腫除去術」を5時間。頭蓋骨が粉々になり脳内大量出血。駆けつけた時は最悪の事態と言われました。
今は手術が終わり救急救命室で意識回復を待っています。世の中いいことをしても報われないですね。涙が止まりません。— amy0926 (@amy09262) February 17, 2020