マスクの値崩れが顕著に
1分で分かるニュースの要点
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マスクの値段通常価格まで低下
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転売ヤーの投げ売り始まる
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自粛緩和で再び高騰する可能性も
全国的にマスクの値段が安定
新型コロナ感染拡大の影響でマスク不足が全国に広がり、「転売ヤー」といわれる人達がインターネットのオークションサイトを中心に高値で販売を始め問題となっていました。 マスクの仕入れ値は一時定価の7倍以上まで高騰しましたが、政府のマスク生産設備導入補助金により他業種がマスクの増産を始めたことで、徐々に市場にマスクが行き渡り価格が安定し始めています。
中国の終息傾向も影響
中国製マスクを輸入する業者によると、中国での新型コロナ感染拡大は落ち着きを見せており、マスクの供給過剰が起きている模様です。中国でのマスクの生産量は医療用などを含め1日1億枚といわれており、中国業者が海外への売り込みをかけています。 一方今月11日には中国全土で14人の新規感染者が出ており、治療中の患者はおよそ140人ともいわれ終息の傾向は見えるものの油断できない状況が続いています。
アベノマスクの効果も影響か
マスク不足解消の要因にアベノマスクの効果を挙げる向きもあり、17日から政府がマスクを配布することを発表したことで、供給過剰による値崩れを警戒した業者が在庫処分に走ったという推測がインターネットのSNSを中心に流れています。
アベノマスク配布開始で業者が在庫処分に走った可能性
安倍晋三首相は布マスクの配布はマスク不足解消に一定の効果があったとして、海外のパリやシンガポールなど日本と同様の政策を行った国を例に出し、その効果の程を強調しました。 菅義偉官房長官もアベノマスク配布開始で業者が在庫処分に走ったことで、市場価格を下げるという成果があったと語っています。しかしアベノマスクの供給は全国の世帯の4%ほどしか配布されておらず、効果を疑問視する声も上がっています。
これまでマスクを扱っていなかった店も販売
ゴールデンウイーク以降から急速にマスクが出回り始め、これまでマスクを扱っていなかった洋服店や雑貨店の店頭にも並ぶようになりました。輸入雑貨を扱う店舗では取引先の輸入業者からマスクを仕入れ海外ブランドのマスクを販売しています。 ただ中国製など海外のマスクよりも日本製のマスクを買い求める人が多く、200円∼300円程度割高になっても日本製を選ぶ人が多いようです。
今後マスクの価格はどうなる?
マスクの値段は平時の価格帯に戻りつつあり、東京都の新大久保では外国人の転売ヤーが仕入れたマスクの投げ売りを始めており、マスクの転売ビジネスも終わりを見せています。しかし今後外出自粛が緩和されマスク需要が増えることで再び高騰する可能性もありそうです。
自粛緩和による需要増で高騰する可能性
政府は今月末まで外出自粛を延長すると発表していますが、自粛緩和により飲食店やショッピングモール、また旅行に出かける人が多くなるとマスク需要が増えることが予想され再び価格が高騰する可能性があります。 疫学の専門家によると現状行われている人の移動制限を緩めると、リバウンドで感染数が増えることが予想されるためマスクの着用は続けるべきだとしています。