キャロルナハスに逮捕状発行と国際指名手配へ。キャロルナハスという人物について。

1分でわかるキャロルナハス

キャロルナハスとは

キャロルナハスはカルロスゴーンの妻
虚偽の証言の容疑で国際指名手配
諸外国の包囲網にレバノンの出方が注目

カルロスゴーンの事件のわかりやすいまとめ！カルロスゴーンの現在や逮捕の原因、問われている罪を解説！「カルロス・ゴーン」と言えば、一時期は自動車メーカーの日産の救世主として有名でしたが、あるときを境に容疑・逮捕・起訴などの言葉と一緒に紹介される人物となりました。今回はカルロス・ゴーンがかかわったこれまでの事件について仮説します。カルロス・ゴーンが犯した罪やその背景などについて、改めて知っておきましょう。

キャロルナハスの現在に到るまでの経歴

キャロルナハスは1966年10月生まれの54歳です。ファッションブランドを設立し経営しながら3人の子供を育てました。2016年5月に50歳でカルロスゴーンと再婚しましたが、ヴェルサイユ宮殿で行われた結婚披露宴は有名です。キャロルナハスの経歴はどのようなものだったのでしょうか？

前夫と離婚しゴーン氏と結婚

キャロルナハスは前夫と1992年に離婚し2016年5月に50歳でカルロスゴーンと再婚しました。現在54歳でカルロスゴーンより12歳年下です。カルロスゴーンとは2006年ごろから関係があったとされています。カルロスゴーンが元妻のリタと離婚したのは2015年とされますので、キャロルナハスとは長く不倫関係にあったようです。キャロルナハスはレバノン出身ですがニューヨークでの生活は長く、2009年にはレバノン製コットンドレスのカフタンを製造するカルムを設立し経営しています。

ベルサイユ宮殿での結婚披露宴

キャロルナハスとカルロスゴーンとのベルサイユ宮殿で行われた結婚式は有名です。ベルサイユ宮殿はフランス王ルイ14世によって1682年に建てられ世界遺産ともなっています。二人の結婚式は2016年10月にベルサイユ宮殿を貸し切りで行われました。この時２人はカルロスゴーンが61歳、キャロルナハス50歳でした。結婚披露宴は18世紀のフランスの王侯貴族風に行われました。映画「マリー・アントワネット」をイメージしたとされます。その総額は75億円とも80億円ともいわれます。

キャロルナハスによるカルロスゴーンの無実を訴えるための活動の数々

キャロルナハスはカルロスゴーンの逮捕後はメディアでカルロスゴーンの無実を訴える数々の活動を行っています。たとえば救済を訴える書簡をフランスのマクロン大統領やアメリカのトランプ大統領、さらにアメリカの人権保護団体などに送っています。またカルロスゴーンが2度目に逮捕されるとその活動はさらに活発になり、「自己弁護ができる公平な裁判を受ける基本的な権利を求める」との声明を電子メールで発信しています。

キャロルナハスは虚偽の証言の疑いで逮捕状が発行された

カルロスゴーンの特別背任事件に関しキャロルナハスが東京地裁に虚偽の証言をした疑いで逮捕状が発行されました。カルロスゴーンはオマーンの販売代理店SBAに日産から約11億円を不正支出させ、約半分を自身が保有する投資会社GFIに送金させたことに対して、キャロルナハスはその事実を「知らない。」とかGFI代表に「会ったかどうか覚えていない。」などと証言したとされています。しかしキャロルナハスとGFIの代表が送金の約3か月前の2018年12月に会っていたことが押収されたキャロルナハスの携帯電話の通信記録からわかりました。

検察によりキャロルナハスはICPOに国際指名手配の申請が行われた

偽証の疑いで逮捕状が出ているキャロルナハスについて東京地検は国際刑事警察機構（ICPO)に国際指名手配を要請しました。東京地検はキャロルナハス容疑者がGFI代表と口裏を合わせたり、口止め料を支払ったりして証拠もみ消したと主張していて、国際手配は海外での動きを制限するねらいとみられます。これに対してレバノンのセルハン暫定法相はICPOから国際指名手配書が届けばキャロルナハスの事情聴取を行うと述べています。

キャロルナハスはカルロスゴーンの逃亡への関与を否定

キャロルナハスはカルロスゴーンの逃亡を計画したとフランスのメディア「ルモンド」が報道したことに対し大衆紙「パリジャン」で逃亡への関与を否定しました。記事ではキャロルナハスは保釈中だったカルロスゴーンが昨年12月末に隠密裏に日本から出国したことも知らなかったと話しています。キャロルナハスは子どもたちと一緒にクリスマスを祝おうとしていたところにカルロスゴーンから逃亡を知らせる電話があったとし、人生で最高の知らせだったと話しています。

検察によるキャロルナハスの囲い込みが行われている

キャロルナハスの偽証容疑による逮捕状やICPOへの国際指名手配によって検察は我が国の司法制度の正当性を各国にアピールする狙いがあると見られています。カルロスゴーンは日本の検察がカルロスゴーンの保釈条件でキャロルナハスとの面会を認めないのは不当であるなどと日本の司法制度を批判していました。このため検察側はキャロルナハスによる特別背任事件への関与や法廷での偽証の容疑を示して、検察側の正当性をアピールしたものと見られます。

キャロルナハスの今後

カルロスゴーンが逃亡したレバノンはキャロルナハスの出身地です。カルロスゴーンの逃亡はレバノンに詳しい人物が協力しなければ成功できないと考えられるため、この逃亡劇にキャロルナハスが関したのではないかとされています。キャロルナハスは現在カルロスゴーンとレバノンに滞在しているようですが、レバノン政府が自国民であるキャロルナハスを日本に引き渡す可能性は低いと見られています。今後諸外国の協力で包囲網を狭めた場合にキャロルナハスの今後はレバノン政府の出方にかかっていると思われます。

カルロスゴーンの逃亡計画の全貌。キャロル・ナハス氏への逮捕状発行やレバノンの対応は？カルロスゴーン被告は2018年11月19日、金融商品取引法違反容疑で逮捕されました。その後2018年12月には東京地検がカルロスゴーン氏を起訴し、2019年1月には特別背任罪で追起訴しました。その後3月に保釈金15億円をしはらって保釈されます。そのカルロスゴーン被告がレバノンにいるという報道は衝撃的でした。今回は、カルロスゴーン被告がどのようにして日本から逃亡したのかを解説します。