神戸市教育委員会の係長が死亡
1分でわかるニュースの要点
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神戸市教育委員会の係長が飛び降り自殺か
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教員いじめ問題で多忙を極めていた
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自殺は防止できる
飛び降り自殺か?
2月9日早朝神戸市教育委員会の係長が芦屋市陽光町の東灘芦屋大橋から飛び降り自殺を行いました。 自殺をほのめかす置き手紙が残されていた模様で、自殺の可能性が高いとされています。 芦屋署の署員が橋の上にいる係長を発見し声を掛けると係長は突然走り出し、橋の壁を乗り越えて25メートル下の地面に飛び降りました。
死亡した係長は教諭いじめ問題を対応
死亡した神戸市教育委員会の係長は2019年10月に発覚した神戸市立東須磨小学校における小学校教諭のいじめ問題への対応を担当していました。 係長は2019年4月から神戸市教育委員会に出向しており、教育委員会会議の開催などの調整にあたっていました。 神戸市立東須磨小学校における教員間のハラスメント問題が発生してから教育委員会会議の開催頻度が多くなり、係長の業務は多忙を極め残業時間も異常に多くなっていました。
2019年10月に発覚した教員いじめ問題
2019年10月神戸市立東須磨小学校における教諭いじめ問題が発覚しました。小学校の20代男性教員が先輩格の教員達から酷いハラスメントを受けていました。 マスコミにも頻繁に取り上げられたこの教員いじめ問題がどのようなものだったのか、まずは簡単におさらいしておきましょう。
神戸市立東須磨小学校で教師4人がいじめ
事件の舞台は神戸市立東須磨小学校でした。この小学校の30~40代の教員4人が20代の同じ小学校の教員に対して日常的にいじめをおこなっていました。 いじめを受けていた教員は複数おり、激辛カレーを顔にこすりつけられたり、殴打や踏みつけるといった暴力行為も受けていました。 このような行為を放置していた小学校の校長や他の教員には、結果的に犯人隠匿に加担していたのではないかとの非難も寄せられています。
被害にあった教員は休職
繰り返し執拗ないじめを受けていた教員の一人が精神的に追い込まれて学校を休んでいたことが明らかになりました。 この教員はいじめの実態を小学校の校長に訴えていましたが、校長は適切な対応をとることがなかったようです。校長への訴えがいじめを行っていた教員の知るところとなり、いじめを受けていた教員は一層精神的に追い込まれてしまいました。 子供のいじめをなくするように指導する立場の教員が同僚に対してこのようなハラスメント行為を行うとは全く信じられないことです。
対応者を自殺に追い込んだ闇
自殺の可能性が高い神戸市教育委員会の係長飛び降りですが、飛び降りた係長と同じように自殺に追い込まれたと思われる内閣官房の新型コロナウィルス帰国対応者にも思いを致さずにはいられません。 彼らを精神的に追い込んだ闇とは一体どのようなものなのでしょうか。その心の中に分け入ってみましょう。
新型コロナウイルスの帰国対応者も自殺
2月1日新型コロナウイルスの帰国者を受け入れている埼玉県和光市にある国立保健医療科学院で、37歳の内閣官房の男性職員が飛び降り自殺したのではないかとされています。 彼は警視庁からの出向者でした。新型コロナウイルスの関係で中国から帰国した人たちの受け入れ先の一つである国立保健医療科学院において帰国者の相談対応にあたっていました。 彼の業務名は相談窓口業務ですが、実質的にはクレーム処理係でした。帰国者受入現場は混乱しており、彼には日々多くの場合によっては理不尽なクレーム等が寄せられており、まさに不眠不休の業務が続き精神的にもかなり追い詰められた状況であったと考えられます。