金が40年ぶりに最高値を更新
1分でわかるニュースの要点
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金価格が1gあたり6513円と40年ぶりに高値更新
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一方で日経平均やNYダウなどの株価は下落傾向
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今後も不況が続けば金の価格が上がる可能性も
田中貴金属の取引価格は1g6513円
金やプラチナなどの貴金属を取り扱う「田中貴金属」では、4月13日における地金価格を1gあたり6513円と発表しています。金の価格はここ5年間の間は約4200~5600円の値幅で推移していましたが、13日に高値が付きました。この高値更新は1980年の1gあたり6495円以来、40年ぶりです。
新型コロナウイルスの影響で金の買いが進む
現在、新型コロナウイルスの影響で多くの企業や店舗は売り上げが落ち、営業自粛を要請されています。また、政府による協力金もすぐにはもらえないことから閉店に追い込まれているところも少なくありません。 このように経済が落ち込んでいる中、資産を安全に管理しようという狙いが金の買いに繋がったと考えられます。
株価は下落傾向
金が最高値を更新しているその一方で、日経平均やNYダウは新型コロナウイルスの影響を受けて下落傾向です。 日経平均・NYダウはコロナウイルスが流行し始めた2月中旬から暴落を始めています。暴落後は僅かに価格を戻しており、V字回復が期待されますが、今後もコロナウイルスの影響が続けば再び底値を打つ可能性があります。
日経平均やNYダウはコロナ流行後値を下げる
日経平均株価やNYダウ平均株価は、新型コロナウイルスの流行が始まってから大きく値下がりしています。 2月中旬、日経平均は24000~23000円であり、NYダウは28000~29000ドルの値幅で推移していました。しかしそこから暴落し、日経平均は3月19日には16559円まで下がり、NYダウは3月23日に18591ドルまで下がっています。
さらに底値を打つ可能性も
ここ数日は価格が戻りつつあり、日経平均は4月13日に19043円40銭、NYダウは23,390ドル77セントです。 このままV字回復していくことが望まれますが、今後も新型コロナウイルスの影響で死者や失業者は増えていくと考えられます。したがって今後もまた底値を打つ可能性は否定できません。
価値が下がらない金
数多くある金融商品の中でも、金は価値が下がりにくい特徴を持っています。金は配当金や利息による利益を得られませんが、鉱物であるので無価値になりません。そのため、金投資は資産を安全に管理したい方に向いています。 さらに金が買われやすいのは景気が悪い時です。今後、新型コロナウイルスの影響で経済不況が続けば、金の価格が高騰する可能性があります。
資産運用としての金
金は株のように配当金や利息はないため、売買時の価格差で利益を狙います。また、金は鉱物であるため、株などのように倒産により無価値になることがありません。値動きも小さく、価値が下がりにくい特徴があります。 したがって金は、リスクをなるべく押さえて資産を安全に持っておきたい方にオススメな金融商品です。