カルロスゴーンの逃亡計画
カルロスゴーン被告のレバノン逃亡
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保釈期間中のカルロスゴーン被告がレバノンに入国
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妻のキャロルナハス氏に逮捕状が発行される
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レバノンはカルロスゴーン被告の引き渡しを拒否
カルロスゴーン被告の逃亡に関与したキャロル・ナハス氏へ逮捕状発行
キャロルナハス(キャロルゴーン)氏はカルロスゴーン被告の妻です。カルロスゴーン被告とはお互いに再婚で、前夫との間に3人の子どもがいます。 レバノンの出身で、今回のカルロスゴーン被告逃亡に大きく関与していると見られていました。 そのキャロルナハス氏に逮捕状が発行されたのです。
偽証容疑で逮捕状が出された
キャロルナハス(キャロルゴーン)氏に発行された逮捕状の罪状は「偽証容疑」です。キャロルナハス氏は東京地裁で行われた証人尋問の証言で偽証を行ったとして偽証容疑に問われています。 しかし、この罪状での逮捕状の発行はあくまでも逮捕が目的であり、その実はキャロルナハス氏がカルロスゴーン被告の特別背任事件への関与です。 東京地検特捜部はICPO(国際刑事警察機構)へキャロルナハス氏の身柄確保が可能かを確認するとともに、逮捕とその後の動きを検討していると言われています。 キャロルナハス氏は逮捕状がでた事実に対し、日本の警察による「報復」行為であるとコメントしています。
キャロル・ナハス氏はカルロスゴーン被告の逃亡の支援をした疑いが強い
カルロスゴーン被告は、妻であるキャロルナハス氏の協力によってレバノンへ逃亡した疑いをもたれています。まず、妻であるということと、カルロスゴーン被告の逃亡先がキャロルナハス氏の出身地レバノンであるためです。 今回のカルロスゴーン被告の逃亡は、逃亡先が国外というだけでなく、レバノンという地にあったことがポイントと見られています。 日本からの出国はもちろん、逃亡先のレバノンにも詳しい人物の協力がなければ成功しえなかったと考えられることから、キャロルナハス氏に疑いの目が向いたのです。
カルロスゴーン被告逃走の入念な計画の全貌
カルロスゴーン被告の逃走には、日本中が驚きました。「保釈期間中、国外に出ることは禁じられている」ということは、日本の常識だったためです。 しかし、それ以上に驚かれたのは「どうやって日本を出たのか」という点でしょう。
セキュリティの弱い関西国際空港を使用
カルロスゴーン被告が、実際にどのような方法・ルートで日本を脱出したのかはまだ明らかではありません。 しかし、現段階の捜査では「セキュリティの低い空港」を利用したのではないかと言われています。この条件に合う空港で、物理的にも無理がない、と思われるのが「関西国際空港」です。 カルロスゴーン被告はプライベートジェットでトルコに向かい、トルコからレバノン行きの飛行機に乗ったと見られています。 関西国際空港では、プライベートジェットであっても通常に近いセキュリティ検査が行われますが、荷物については状況に応じたX線検査に留めることもあるそうです。カルロスゴーン被告は、何らかの方法で関西国際空港のセキュリティを突破したのではないか、と考えられています。
民間の警備会社が関与した可能性が高い
カルロスゴーン被告が乗ったプライベートジェットには、2人のアメリカ人が同乗していたと言われています。この2人は日本の民間警備会社に勤める人物で、元グリーンベレーの隊員だったそうです。 この2人の協力者の力によって、カルロスゴーン被告は関西国際空港を突破しトルコへ、トルコからレバノンへと向かったのではないかと見られています。 この協力者2名の内1名は、グリーンベレー時代に人質救出などの経験を積んだ人物です。世界中のクライアントと契約を結ぶ警備会社を設立した人物で、過去にも多くの事件に関与しています。
年末年始の空港が混み合う時期を狙った
カルロスゴーン被告が日本を脱出できた理由のひとつとして、年末年始の混雑を利用したということもあります。日本の年末年始は、海外へ行く人や、海外から帰ってくる人・便でごった返すのが恒例です。この混雑を狙って、より見つかりにくい状況で日本を脱出したと考えられます。 年末年始のような空港の繁忙期を狙うことで、セキュリティをかいくぐりやすくなり、人込みに紛れて行動しやすくもなる、などのメリットがあったのかもしれません。