韓国で新型コロナウイルスの感染者が1000人を超える。新興宗教で集団感染か？

2月18日「新天地イエス教会」の61歳の女性信者に新型コロナウィルス感染が確認されました。彼女は8日にのどの痛みや悪寒を発症していいましたが、9日と16日の協会礼拝に参画していました。 この女性が参加した礼拝には合わせて約2千人の信者が参加していました。礼拝は隣の人同士が触れあうほど密集した、いわゆる濃厚接触の形で1時間半以上行われ、これが集団感染の原因と考えられています。 韓国の予防医学の専門家は密接な接触が起きやすい宗教行事は集団感染を誘発しやすいとしています。

韓国における新型コロナウィルス感染拡大の元凶となった新興宗教団体「新天地イエス教会」への批判が韓国内で高まっています。 この協会は韓国キリスト教団体から異端の烙印を押されている協会で、信者達は普段「新天地イエス教会」の信者であることを隠している場合が多く、そのため感染者の把握が非常に困難を極めました。 さらに厄介なのは「新天地イエス教会」の信者達は韓国全土を巡礼しながら礼拝を続けるため、感染拡大に拍車がかかったことです。最初に感染が確認された女性信者が当初ウィルス検査を拒否し続けたことにも批判が集まっています。

韓国からの入国を禁止している国・地域は2月26日時点で16に拡大しています。特に、感染者が多い大邱市と慶尚北道清道郡に滞在したことがある人を対象にした入国制限が多くなっています。 日本は26日午後新型コロナウイルス感染症対策本部の会合において、大邱市と清道郡に滞在歴のある外国人の入国を制限することにしました。 日本ではこれまで中国・湖北省と浙江省に滞在歴のある外国人の入国を制限してきましたが、その対象を拡大した形です。